Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Wednesday, September 17, 2008

*Sep 19th 2008

●血液型性格判定

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血液型による性格判定なるものが、いかに
非科学的で、かつ根拠のないものであるかは、
再三再四、書いてきた。
エセ科学そのもの。
こうしたエセ科学が堂々とまかり通っているのは、
この日本だけ。
ついでに隣の中国でも、日本の影響を受けて、
血液型による性格判定の本がつづけて発刊されて
いるという。
韓国や台湾でも、発刊されているという。
が、だからといって、血液型による
性格判定が公認されたわけではない。

血液型による性格判定がエセ科学であることは、
「心理学」(大村政男著・ナツメ社)に詳しく
書いてある。
興味のある人は、そちらを読んでみたらよい。

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血液型の中でも、なぜA・B・O・AB型だけが問題になるかといえば、これらの
血液型は、輸血の際などに、不適合を起こすことがあるからである。
血液型といっても、ほかに100種類以上が確認されている。
よく知られたものに、Rh型というのもある。

だいたい「性格」とは何か、よくわかっていない。
つぎに血液が、型によってどのように脳に作用するのか、その科学的証明が、
まったくなされていない。
A型の血液は、ドーパミンの分泌を促すとか、B型の血液は、セロトニンの
分泌を促すとか、そういうことが具体的に証明されれば話は別だが、今のところ、
そういう話は、まったくない。
あるはずもない。
ないばかりか、その出所さえあやしい。

私たちが現在、「血液型による性格判定」を根拠にしているのは、「古川学説」と
呼ばれる、古川竹二(1891~1940)がなした研究論文によるものである。
が、「昭和8年(1933)3月、岡山医科大学における日本法医学会第18次総会の
論争で古川学説は破れ、漸次衰微していくことになる」(同書、p220)と。

が、エセ科学は、ここで止まらない。

こうした流れの中で、今度は能見正比古なる人物が現れて、「血液型人間学」を
発表する(1994年)。
そして「政治家の中には、O型が有意に多いことを発見し、『O型には政治性がある』
とした」(p224)。

しかしそれはたまたまそのとき、そうであったにすぎない。

平成6年(1994)10月の調査、さらに著者である大村政男氏による調査では、
この「有意性」は、否定されている。

大村政男氏は、こう書いている。
「……古川はAB型は外見はB型だが、内省(内面)はA型だと書いているだけなのに、
能美は、AB型について詳しく記述しているのである。どこからそのデータをとってきたのだろうか。沓(よう)としてわからない。
能美の血液型人間学は、10万を超えるデータに基づいているというが、どこにもきちん
とした数値が発表されていないのである」(p226)と。

これが血液型による性格判定の結論と考えてよい。

……とは言いつつ、血液型による性格判定を信じている人は多い。
子どもにもときどき、「先生、先生の血液型は何?」と聞かれることもある。
そういうとき私は、そのつど、デタラメな答を返すようにしている。
ウソをつくというよりは、あまりにもバカバカしいので、そうしている。

「ふ~ん、A型だったかなア?」と。
すると子どもは、我が意をえたりというような顔して、こう言ったりする。
「だろうな。ぼくも先生がA型だと思っていた。どこか変態だから」と。

で、おもむろに私はこう言う。
「ハハハ、残念でした。ぼくはO型でした」と。

中には、「O型の人は、(「O」の文字が丸いので)、人間的に丸みのある
人」とか、「AB型の人は、A型とB型の両方の性格を合わせもっている」
などと説く人がいる。

バカバカしい。

で、大村政男氏は、「FBI効果」という言葉を使っている。

(1) FREE SIZE効果
(2) BRAND効果
(3) IMPRINTING効果の、3つの頭文字をとって、
「FBI効果」と。


(1) REE SIZE効果というのは、だれにでも当てはまるようなことを
特徴として並べることをいう。
(2) BRAND効果というのは、血液型を先に見て、そのブランドで相手を
判断してしまうことをいう。
(3) IMPRINTING効果というのは、少しでも当たっていたりすると、
「当たっている」と思い込んでしまうことをいう(同氏)。

こうして血液型による性格判定なるエセ科学が、この日本だけにはびこってしまった。

そういう意味では、日本というより、日本人は、まだまだ。
考える力どころか、批判力さえ、じゅうぶんに育っていない。
(だからこそ、この世界は、おもしろいが……。完成されてしまったら、書くことその
ものが、なくなってしまう。)

あなたの子どもが血液型による性格判定を口にしたら、すかさず、こう言ってやろう。
「性格は、あなた自身でつくるもの」と。


●チン長

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突然、A子さん(小6女子)が、遠くから、私にこう聞いた。
このところ、A子さんの身長は、ぐんぐんと伸びている。
それが気になっているらしい。
で、私はこう言った。

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私「そんな恥ずかしいこと、言えないよ」
A「どうして?」
私「だってさア……。チン長だなんて……」
A「あのね、先生、だれもチン長だなんて言ってないわよ」
私「えっ、じゃあ、何と言ったの?」
A「し・ん・ちょう」と。

するとそれを横で聞いていたB君(小4男子)が、こう言った。

「ぼくのは、2・1センチ!」

私「何だ、その0・1センチ、というのは?」
B「だから、2・1センチ!」
私「やめろ、もうわかった!」
A「そうよ、そういう話は、セクハラよ」
私「セクハラ? どうしてセクハラって、知っているの?」
A「だって、いやらしい話でしょ」
私「ぜんぜん。ぼくは、1ミリの話をしているだけだよ。1ミリは、0・1センチ……」
A「ウソばっかり。エッチ!」と。

こういう会話が、私は好き。
楽しい。
陰湿感が、どこにもない。
つまり「性」にまつわる話は、いつでも明るい日向(ひなた)へ引き出してやるのがよい。
「性」に、うしろめたさを感じさせないようにするのが、コツ。

で、私自身のこと。
私も若いころは、いろいろな女性と遊んだ。
(もちろん結婚する前の話だが……。)
が、どの女性も、みな、こう言った。
「林さんとセックスしていると、スポーツをしているみたい」と。
いつだったか、私のワイフも、そう言った。
味もそっけもない。
だから、そう言うのだろう。

私にとって「性」というのは、そういうもの。
で、今日も、どこかの元塾教師が、女子高校生に頼んで、修学旅行での脱衣室の
様子を盗撮させていたという。
そんなニュースが、どこかのインターネットに載っていた。

私も若いころは結構スケベだったと思うが、そういうことをしたいと思ったことはない。
見たかったら、「見たい」と言えばよい。
見せてもらえばよい。
どうせただの肉体。
セックスは、小便と同じ、排泄。

私の感じ方が正しいとは思わないが、ジメジメ、ジクジクと考えるのだけは、やめたい。
大切なことは、子どもたちに、罪悪感をもたせないこと。
陰湿感をもたせないこと。
セックスという行為にしても、明るくさわやかな印象をもたせるのがよい。

どうせただの排泄……。
……というのは、少し言いすぎ?
わかっています、ハイ!

(補記)
結婚して間もなくのころのこと。
家族で横浜へ旅行して、驚いた。
アメリカ軍基地に住む若者たちだったが、彼らはあたりかまわず抱き合い、接吻を
繰り返していた。
「若者」というよりは、まだあどけなさの残る、中高校生たちだった。

私はそれを見てショックを受けたが、その一方で、そういうことが堂々とできる、
アメリカの若者たちを、うらやましく思った。

が、それから30~年。
日本も、それに近づいてきた。
とくにこの浜松市には、何万人ものブラジル人たちが住んでいる。
彼らは、人前でも自由奔放な行動を繰り返している。
最初はとまどったが、今では、それも見慣れた。
ごく当たり前の光景。

で、気がついてみると、いつの間にか、私とワイフも、同じことをしているのに
気がついた。
人前で接吻とまではいかないが、今では平気で手をつないで街中を歩いている。

ありがとう、ブラジルのみなさん!