*Oct 19th
●10月19日
+++++++++++++++++++++
私の誕生日まで、カウントダウンが始まった。
毎年、誕生日には、やや高価なものを
買ってもらうことになっている。
「買ってもらう」というのは、我が家の財布は、
すべてワイフが握っている。
小遣いにしても、そのつど、ワイフからもらうように
している。
私自身は、37歳くらいのときから、収入がいくら
あって、支出がいくらあるかなどということは、
知らない。
だから「買ってもらう」という言い方になる。
+++++++++++++++++++++
●プレゼント
ワ「何が、ほしいの?」
私「それがね、ほしいのが、ないのだよ……」
ワ「パソコンは……?」
私「この前、買ったばかりだし……」と。
本当は、「9650」搭載のデスクトップがほしい。
しかしまだ値段が高い。
もう少し待てば、安くなるはず。
この世界では、値崩れが珍しくない。
値崩れをしたとたん、半額になることもある。
今は、じっとがまんのとき。
●喜び
もうすぐ満62歳になる。
今のところ、すこぶる体の調子はよい。
このところ、毎日、2単位の運動をこなしている。
明日からも、欠かさず、毎日、2単位するつもり。
が、何よりもうれしいことは、40歳のときと同じように、
50歳のときと同じように、元気で、仕事ができること。
歩ける。
走れる。
話せる。
息ができる。
どのひとつを取りあげても、すべてが喜びにつながる。
そういう自分が、うれしい。
そこで満62歳の抱負。
●満62歳
目標は、満70歳!
70歳まで、現役で働く!
そのため、明日からも、健康づくり!
その健康は、運動のみによって、維持される!
お金は嫌いではないが、もちろんお金儲けが目的ではない。
大切なのは、「生きているという緊張感」。
「生きているという実感」。
その緊張感や実感を得るために、仕事をする。
たとえば文章を書くといっても、その緊張感がなければ、書けない。
書いても、ただの駄文。
(この文章もそうだが……。)
あとはワイフと3人の息子たちの幸福を第一に考えたい。
おかげで……というか、私たち家族は、今まで、本当にラッキーだった。
それぞれが、それぞれの夢と希望を、それなりに追い求め、手にした。
ワイフはいつも、こう言う。
「あなたは、ほんとうに恵まれた人ね」と。
私もそう思う。
たいしたことはできなかったが、みな、健康であったことだけでも、
感謝しなければならない。
ただこの先のことはわからない。
わからないから、慎重に、ただひたすら慎重に、生きていきたい。
つまりそれを70歳まで、つづける。
ひとつだけ目標があるとすれば、「自由」ということになる。
これからも自由だけは、大切にして生きていきたい。
私は自由に生きてきたし、今も、自由に生きている。
これからも自由に生きていく。
●SKYPE
昼ごろ、二男夫婦と、久しぶりにSKYPE(テレビ電話)で話をする。
誠司(孫)、芽衣(孫)も元気そうだった。
二男も、元気そうだった。
途中から長男、三男、それにワイフも加わってきた。
家族全員が、パソコンのまわりに集合した。
「仕事は何時から?」と聞くと、「10時ごろかなあ……。3時には終わるよ」と。
あの国は、何からなにまで、日本の常識では、理解できない。
「クビにならないのか?」と聞くと、「犯罪でも犯さないかぎり、だいじょうぶだよ」と。
「それにいちばんの上司が、ぼくよりコンピュータのことを知らない」とも。
そういえば、プリンストン大学で教授をしている知人も同じようなことを
言っていた。
そのとき、日本に2か月程度滞在していたので、「仕事はだいじょうぶか?」と
聞くと、「助手が代わりにしてくれているからいい」と。
やるべきことをやり、それなりの成果を出せば、それでよいというわけである。
二男も、「給料は、できだか払いのようなもの」というようなことを言っていた。
大学へ出かけていき、そこでいくつかの仕事を指示される。
二男は、その仕事をする。
終わったら、それでおしまい。
そのあと、途中で2人の子どもを拾って、家に帰る。
言い忘れたが、二男は、現在、インディアナポリス大学でコンピュータ技師を
している。
プラス主夫業をしている。
インディアナポリスといえば、昨日見た映画、『イーグル・アイ』の舞台になった
都市である。
誠司に会いたい。
芽衣に会いたい。
誠司が、ぐんと大きくなったような感じがした。
幼児というよりは、少年という感じになった。
芽衣は、毎回、どんどんとかわいくなっていく。
驚くほど頭のよい孫である。
嫁のデニーズは、来週から1週間、休暇に入るという。
現在、インディアナポリス大学のロースクールで、
弁護士になるための研修を受けている。
子どもや孫に負けてはおれない。
私もがんばる。
こうして親というのは、息子や孫たちに励まされながら生きるものか。
●従兄弟
毎年、この時期になると、岐阜県の下呂に住む従兄弟が、
天然の鮎を送ってくれる。
木曽川の鮎は、長良川の鮎の数倍は大きい。
(長さが小さいので、25センチ。大きいので、30センチ弱。)
メスが4匹、オスが3匹。
メスには、腹の中に卵がぎっしりと詰まっていた。
さっそく、今日、お返しの魚(=海の魚)を買って送る。
●三男のDVD
三男は、昔から、ホラーものが好き。
数日前も、DVDを借りてきたが、その類のものばかり。
性格はすなおで、明るいが、どうしてああいう映画を好むか、わからない。
しかも自分がパイロットのくせに、飛行機が墜落する映画ばかり見ている。
数日前も、あの日航123便墜落事故をテーマにした、『クライマーズ・ハイ』と
いう映画を見ていた。
「どうしてこんな映画を見るのか?」と聞いたら、「会社のほうで見るように
言われているから」とのこと。
座学では、飛行機事故の勉強が、大切な科目のひとつになっているという。
同期で大学を卒業した仲間の中には、ほかの航空会社で、すでに副機長として
空を飛んでいる人もいるという。
しかし三男は、まだこれから先、1年半も訓練をつづけなければならない。
J社のパイロット訓練は、ほかの会社より、ずっと長い。
(だからみなさん、飛行機に乗るなら、JALにしなさい!)
●親の介護
今、親の介護で苦しんでいる人がいる。
女性である。
年齢は65歳という。
親は、母親。
87歳という。
その母親が、たいへんわがままな人で、その女性を
奴隷のように、こき使っているという。
しかも最近、その母親に、奇行が目立ってきたという。
いわゆる(注察妄想)というのらしい。
「他人に見られるのがいや」ということで、カーテンを閉め、
すだれをおろし、さらにもう一枚、カーテンを閉めているという。
そして部屋の中で、箱から衣服を取り出したり、しまったりしている
という。
おかげで、部屋という部屋は、衣服が散乱し、足の踏み場もないという。
私はいくつかのアドバイスをした。
(1) まず戸籍を分離すること。(同一住所でできる。)
(2) 母親を、無収入の独居老人とする。
(3) ケアマネのところに、こまめに足を運び、相談する。
(4) 最終的には、特別老人介護センターに入れる。
幸運なことに、その母親には、月7万円程度の遺族年金があるという。
それだけあれば、むしろ(おつり)が返ってくるはず。
「施設へ入れるとなると、母は抵抗すると思います」と、その女性は言った。
私は、「みなで強引に入れるしかない。でないと、あなたのほうが、先に
倒れてしまいます」と。
そのあたりのことも、ケアマネの人は心得ているはず。
明日(20日)、介護認定の人がやってきて、介護審査をするという。
その女性は、「ありのままを見てもらいます」と言った。
私も、「それがいい」と答えた。
その女性が母親を、施設に入れるときは、手伝うことになっている。
ワイフと2人で、でかけて行って、いっしょに施設に入れる。
母親の体重は、80キロ前後もあるという。
「あのね、こういうときは、説得するだけはして、あとは強引に行動に移すしか
ないですよ」と。
老人にもいろいろあるが、わがままで、手がつけられない人もいる。
言い忘れたが、その女性(65歳)は、夫と離別して、現在は、ひとり住まい。
息子氏は、広島市に住んでいるという。
最後にこうアドバイスした。
その女性(65歳)には、ほかに3人の兄、妹がいる。
「どんなことがあっても、その3人に、愚痴の電話を入れたり、悪口を
言ってはいけませんよ。
淡々と、やるべきことをやって、無視することです。
やり方をまちがえると、兄弟の間に、取り返しのつかない、大きな溝を作って
しまいますからね」と。
その女性(65歳)は、「わかった」と言って、すなおに従ってくれた。
++++++++++++++++++++++++はやし浩司
<< Home