*Tattlers
●Avoid a questioner, for he is also a tattler
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詮索好きな人は、同時に告げ口屋。
あれこれとあなたにものを聞いてくる人は、
同時にあなたから聞いた話を、みなに伝える。
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「Avoid a questioner, for he is also a tattler.」を訳すと、
「詮索屋を避けろ。なぜなら彼は同時に告げ口屋」となる。
たいした用もないのに、ときどき電話をかけてきて、こちらの内情を
さぐろうとする人がいる。
そういう人は、同時に、こちらから聞いた話を、みなに広める。
こんなことがあった。
その前後、私はワイフと喧嘩していた。
私は喧嘩すると、すぐ「離婚してやる!」と言う。
これは私の口癖のようなもの。
ワイフもそれに応えて、「いいわ!」と言う。
そんな最中、1人の知人から電話がかかってきた。
私は電話の中で、「あんなワイフとは、もう離婚してやりますよ」と言った。
が、驚いたのは、その翌日のこと。
別の2人の知人から、電話がかかてきた。
「離婚するって、ホント?」と。
その数日後も、別の知人からも、同じような電話がかかってきた。
「あんなワイフとは、もう離婚してやりますよ」と最初に言った知人が、
みなに電話をかけたらしい。
もちろん私たちのことを心配して電話をかけたのではない。
おもしろい話として、電話をかけた。
だから……あれこれと詮索してくる人には、軽々しく内輪の話はしないほうがよい。
言ったとたん、タトラー(告げ口屋)となって、あなたの話を皆に伝える。
Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司
●Be just before you are generous.
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嫁(アメリカ人)に小遣いをあげたら、嫁が
すかさず、「あなたはgenerous(寛大)ですね」と
言った。
「generous」というのはそういう意味である。
つまりこのことわざは、「他人にgenerousである前に、just、
つまり公正であれ」という意味になる。
『English Proverbs explained』 の中には、こんな例が
載っている。
「他人にお金をあげる前に、借金を返せ」と。
つまりやるべきことをまずしてから、余計なことをせよ、と。
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このことわざは、いろいろな面で、応用できる。
「まず、すべきことをしろ。道楽は、そのあと」
「偉そうなことを言うなら、まず、自分でしてみせろ」
「まず地盤を固めろ。家を建てるのは、そのあと」など。
あるいは善人のフリをすることは、簡単なこと。
それらしい顔をして、それらしいことを言えば、たいてい
どんな人でも、善人に見える。
そういう人は、多い。
何を話しかけても、ニンマリと笑って、「私は何でも知っている」
というような様子をしてみせる。
一言ずつ、軽くうなずいてみせる。
しかし頭の中は、カラッポ。
何もわかっていない。
何も理解していない。
そこでまずjust(公正)でなければならない。
「正義」というと、少しおおげさになるが、まず、正義を貫く。
それもしないでおいて、generous(寛大)になっても、かえって
下心を見すかれるだけ。
たとえば今度、政府が、私たち国民に小遣いをくれることになった。
額は、1~2万円。
たいへんgenerousな行為ということになるが、意図は見え見え。
本来なら、国民はそれを喜び、AS内閣の支持率はあがるはずなのに、
かえってさがってしまった。
消費税をあげるという話を一方で決めておいて、何が小遣いか?、
ということになる。
まずすべきことは、行政改革(=官僚政治の是正)。
無駄遣いをやめて、税金を減らす。
それもしないでおいて、何が小遣いかということになる。
Be just before you are generous.
このことわざは、AS首相にさしあげたい。
Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司
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