Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Friday, February 13, 2009

●Learning Ability of Children

●学ぶ姿勢(Learning Ability of Children)

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学校で、何を学ぶか。
第一義的には、過去の先人たちが学んだ知恵や知識を、
身につけるため。
「教育」というのは、「教えること」。

第二義的には、「自ら学ぶ姿勢を養い育てること:。
「教育」というのは、「自らを育てること」。

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学校で過ごす時間というのは、人生全体からみると、短い。
高校までを、12年間としても、全体の7分の1。
短いから、意味がないというのではない。
若いころの1年は、40代、50代の、5年、あるいは10年に匹敵する。

その学校で学ぶものは多い。
過去の先人たちが身につけた、知識や知恵、経験や技術など。
それを未来に生かすために、学ぶ。

が、もうひとつ忘れてはならない意義がある。
それは「自ら学ぶ姿勢を養い育てる」ということ。
学校を卒業してからは、むしろこの力のほうが役に立つ。
役に立つだけではなく、重要。

私たちは死ぬまで、常に学びつづける。
わからないことがあれば、学ぶ。
自ら学んで、決着をつける。
その姿勢こそが、大切。

このことは中学生や高校生の受験勉強をみていると、わかる。
私は、子どもたちを指導するとき、おおまかに言えば、つぎの
3期+1期に分けている。

(第1期) 学ぶことは楽しいということを教える。
年齢的には、年中児から小2、3年生まで。
この時期は、子どもを笑わせ、楽しませる。

(第2期) 自学自習を身につけさせる。
自分で教科書を開き、自分で勉強させる。
「わからないところがあったら、もってきなさい」式の教え方に徹底する。
年齢的には、小3~4年生。

(第3期) 学習癖を上級生からもらう。
勉強癖のできた上級生の間に座らせ、勉強癖そのものをもらう。
つまりこうして上級生から下級生へ、勉強癖を順送りに、伝えていく。
自学自習ができるようになったら、そうする。
年齢的には、小5~6年生。

(第4期) 卒業。
たいていの子どもは、小6の終わりころになると、こう思うようになる。
「こんな林に教わるくらいなら、自分で勉強したほうがまし」と。
中には生意気になり、教室を蹴飛ばすようにして出て行く子どももいる。
悪態をつく子どももいる。
が、それこそ私が望むところ。
そのときは私の指導法の価値がわからないかもしれない。
しかし、10年、20年と過ぎたとき、そして今という過去を振り返った
とき、その価値がわかる。

繰り返すが、大切なのは、自ら学ぶという姿勢。
その姿勢だけ育っていれば、あとは子どもは自分で伸びていく。
中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、さらにおとなになっても。
その姿勢のない子どもは、いつも、(そこまで)。
そこで進歩を止める。

で、私自身のことだが、ときどき高校生が学んでいる理科や社会の教科書を見る
ことがある。
今ではチンプンカンプン。
が、高校生のほうは、それを許してくれない。
容赦なく質問を浴びせかけてくる。
そういうとき私は、少し時間をくれと言いながら、その前後をさっと読む。
読みながら、学ぶ。

今のところ、学び取る力は健在のようだ。
たいていそれで生徒たちの質問に答えることができる。
つまりそれこそが、私の(力)ということになる。

そう、わからないことがあれば、自分で学べばよい。
簡単なことだが、それができない人も多い。
勉強とは、他人に教わってするものだと信じている人もいる。
しかし……。
それではいつまでたっても、真理に到達することはできない。

(はやし浩司 Hiroshi Hayashi 林浩司 教育 子育て 育児 評論 評論家
教育の目的 教育とは 自学自習 学ぶ力 学び取る力)