Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, January 20, 2008

*A Home-less Man (Part2) *The future of japan

*●ホームレスの男(2)(A home-less Man -2)

In Japan we have memorial parties periodically after someone’s death, spending a lot of money for foods and drinks as well as money for the temple priest. But what is that for? The more important thing is that we are here and we are alive here. The man is, too. He is there and he is alive. Both of us are equally fighting against “loneliness”. Nothing is different between us.

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昨夜(1月20日)、ホームレスの
男について書いた。そのあと、ワイフと
こんな会話をした。

「ほら、日本では、供養というと、死んだ
人に対してするだろ。ぼくは、今、生きている
人を、もっと大切にしたらいいと思う。

みんなで飲み食いして、お寺にお金を出すくらい
なら、今、ああして寒空で震えている人を
助けてやったらいい。

そのほうが、よっぽど、供養になる。

あの男、ぼくの死んだおやじにそっくりだろ。
年齢も同じくらいだ。

ぼくのおやじは、お金にも、健康にも
恵まれなかった。死んだときは、家族の
だれにも愛されていなかった。

酒を飲んで、無茶ばかりしていたからね。

でも悪かったのは、おやじではない。
酒だよ。さらにその先を言えば、戦争だよ。

おやじだって、戦争の犠牲者だった。
酒に溺れるようになったのは、今で言う
PTSDだったと思う。

その結果、家族の心は、バラバラになってしまった。
そんなこともあって、死んだときのおやじは、
孤独だったと思う。

今になってみると、それがよくわかる。
あの男を見ていると、死んだ、おやじが
思い浮かぶ。

みんな、必死になって、孤独と戦っている。
ぼくのおやじも、戦った。今のぼくもね。

ぼくは、ああいう男を見ると、放っておけないよ」

それに答えてワイフがこう言った。

「私たちは、どうせ死ねば、この世から消えるのよね」

「そう、これから先、30年生きる人も、10年生きる
人も、同じ。長い、短いといっても、この宇宙の
大きさと比べたら、誤差のようなもの。

大切なことは、今、ここに生きているという実感を
大切にしながら、懸命に生きること」

「じゃあ、あの男の人は、どうなの?」

「ぼくたちと、どこもちがわないよ。ただ、ほんの
少しだけ、歯車が狂った。狂ったまま、あの男は、
今のような男になった。

ぼくたちだって、明日のことはわからない。
ぼくから見れば、あの男は、明日のぼくという
ことになる。

あの男から見れば、ぼくたちは、明日のオレという
ことになる。

大切なのは、ぼくたちはみな、同じ人間ということ。
その一体感だと思う。

この一体感をなくしたら、人間の心はバラバラに
なってしまう。

もしそうなったら、そのときこそ、ほんとうに、
人間はおしまい」と。

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●日本の未来(The future of Japan)

The center of the economy is being put together in New York, London and Hong-Kong, but not in Tokyo. Too much regulations and ristrictions obstructed the development of Japan. But don’t worry.

かつて私たちは、インドや中国の貧しさに驚いた。
同じころ、アメリカ人たちは、日本の貧しさに
驚いていたにちがいない。

しかし今、その立場が、逆転しようとしている。

今すぐというわけではないだろうが、アメリカの
崩壊は、ますます現実味を帯びてきている。
日本も、やがて、インドや中国の経済圏にのみ込まれて
いくだろう。

現在、世界の経済の中心地は、ニューヨーク、ロンドン、
そして香港に集約されつつある。東京ではない。

もし東京に可能性があるとしても、シンガポールのつぎ。
たいした規制緩和(行政改革)もせず、モタモタして
いるうちに、こうなってしまった。

はっきり言えば、東京に、未来は、もうない。
つまり日本の繁栄も、ここまで。

この話をすると、ワイフがこう言った。

「私たちはいいけど、これからの子どもたちが、かわい
そうね」と。

しかし心配は無用。

これからは日本人も、「日本人」というワクにこだわら
ないで、世界へ出て行けばよい。

なぜ、ニューヨークやロンドン、それに香港が、
世界の経済の中心地になりつつあるかといえば、
理由は、簡単。

多民族が入り混ざり、外国人にも住みやすい環境を
用意しているから。すでに多くの日本人も、これらの
都市で、活躍している。

経済のグローバル化はますます進む。と、同時に、
「国」という垣根は、ますます低くなる。

相手の国の貧しさを見ながら、「勝った」「負けた」
と言いあう時代は、あと30~50年のうちには、
終わる。

東京がだめなら、香港がある。ニューヨークがある。
ロンドンがある。

すでにそういう時代が、そこまで来ている。

タイム誌(1月17日)は、つぎのように書いて
いる。

「19世紀と20世紀が、それぞれ帝国主義と
戦争の時代だとすれば、21世紀は金融の時代
とし、これら3都市が世界的な金融網を構築し、
世界経済に活力を吹き入れている。

それぞれ米国、欧州、アジアにある3都市は、
いずれも港であり、貿易が発達し、主要産業が
製造業から、サービス業にすでに転換されている。

とくに、世界各地から集まってきた移民が多い
という共通点ももっている。06年現在、
ニューヨークとロンドンの移民はそれぞれ
34%、31%に達し、香港は外国籍の中国人、
すなわち華僑が最も多い都市だ」。

「交通が便利で通信が発達しており、開放的で
自由な経済文化を持っているという点が、
これら3都市をグローバル化の模範、
金融都市としての成長を可能にした」と。

「3都市は、毎週数10~数100便の相互直航便と、
よく発達したインターネット通信網で結ばれている。

3都市はまた、HSBCシティーグループ、
ゴールドマン・サックス、JPモルガンなど
国際的金融機関の本社や地域本部を誘致し、
年間400億~540億ドルの企業公開(IPO)
を誘致している」(東亜N報紙より抜粋)とも。

ついでながら一言。この1、2年、日本からの
外資の逃避がつづいている。

「あと50年で、日本の円は、世界市場から
消えるだろう」という予測も、なされ始めて
いる。