Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, February 12, 2008

*Funeral Address for my Friend

●友の死を悼む

My friend over 30 years has passed away and I had an honor to say good-bye to him in his funeral party. I could hardly say words with too much tears but I did.

++++++++++++

30年来の友が逝った。
弔辞を読ませてもらった。
あふれ出る涙を、必死で
こらえながら、そして
声をふりしぼりながら、
私は、弔辞を読んだ。

涙を出すつもりはなかった。
しかし友の遺影と対峙したとき、
万感の思いが、のどを詰まらせた。
私は原稿を下にたらした。
そして私の心の中にあるもの
を、遺影だけを見つめながら、
友に語った。

私はあふれ出る涙を、どうする
こともできなかった。

2008年2月12日

++++++++++++

弔辞

○○大先生へ

時の流れは、風のようなもの。
どこからともなく吹いてきて、そしてまたどこかへと去っていく。
「時よ、止まれ」と何度、その風をつかんでも、
その風は、指の間をすりぬけて、またどこかへ行ってしまう。

○○先生、あなたは、今、その風に乗って、天上界へ行かれたのですね。
古来より、善き人は、金の橋を渡って、天上界へ行くと言われています。
先生は、今ごろは、その金の橋の上から、私たちを、見おろしておられるのですね。
心から、ご冥福を、お祈り申し上げます。

○○先生からいただいた思い出は、数多くあります。
岐阜県M市の平田先生を、共通の師とあおぎ、ときに激論を戦わせたこともありますね。
私の山荘でいっしょに過ごした日々、ポーランドのボランスキー博士を紹介してもらったことなどなど。

しかしこんなことがありましたね。

ある日私が先生のところへおうかがいしようと、路地を回ったときのこと、
そこで先生を見かけました。
「どこへ?」と声をかけると、「角のポストにハガキを出しにいくところです」と。

見ると、私あてのハガキでした。そこで私が、「ここでいただきましょうか」と言うと、先生は、軽やかに笑いながら、「切手が張ってありますから」「運動になりますから」と。

私たちはたがいの体を支え合いながら、ハハハ、ハハハと笑いながら、そのまま歩きましたね。
春の、のどかな一日でした。

この小さなできごとの中に、先生のお人柄、温もり、やさしさ、まじめさ、すべてが集約されているように思います。

身分も立場も、まるでちがうにもかかわらず、先生は私のことを、最後の最後まで、「先生」「先生」と呼んでくださいました。

ありがとうございました。

こうして先生の弔辞を読ませていただくことを、光栄に思います。
最後になりますが、重ねて先生の、ご冥福をお祈り申し上げます。
先生、長い間、ごくろうさまでした。

どうか、心安らかに、お眠りください。


浜松市
はやし浩司

February 13, 2008