*One point adivices for Young Mothers
【子育て・ワンポイント】(One Point Advices for Young Mothers)
●作文の前に、速書きの練習を
計算力は、算数の力の基礎である。計算力があるからといって、算数の力があるということにはならない。しかし計算力がないと、算数の力を下へ引っ張ってしまう。同じように、速書きは、作文力(表現力)の基礎である。速く書くことができるからといって、作文力があるということにはならない。しかし速く書くことができないと、作文力を発揮できない。小1~2レベルで、15分間に、100~150文字を筆写できるようにするのを目標とする。
●国語力が、学力の基礎
理科は、理科的な国語、社会は、社会的な国語と考える。国語力(読解力、理解力、表現力)のあるなしは、すべての科目に大きな影響を与える。「本を読む」、つまり読書の重要性は、今さら説明するまでもない。方法としては、大きな図書館で、子どもを自由に遊ばせてみるとよい。それを定期的な習慣にする。
●会話は、正しい日本語で!
「ほら、バス、バス、バスよ」ではなく、「もうすぐ、バスが来ます。あなたは外に立って、バスを待ちます」と言う。こうした正しい言い方が、子どもの国語力の基礎となる。子どもの国語力は、親、とくに母親が決める。なおこうした語りかけは、生後直後から始める。赤ちゃん言葉(ウマウマ、ブーブーなど)、幼稚語(ワンワン、ニャーゴなど)は、避ける。
●思考は作文力で
これだけ視覚情報(テレビやゲーム)が多い中、さらにその上、右脳教育をあえてする必要はないのではないか。それよりも大切なのは、分析力、論理的な思考力。こうした能力は左脳が司っていると言われている。その分析力、思考力は、左脳が司る。分析力、思考力を養うには、作文が第一。作文に始まって、作文に終わる。ものを書くという習慣を大切に。
●思考と情報を分ける
もの知りだからといって、その子どもに思考力があるということにはならない。かけ算の九九をペラペラと口にしたからといって、その子どもに算数の力があるということにはならない。思考と情報は、いつも分けて考える。思考力のある子どもの目つきは、いつも深く、静かに落ち着いている。
●「文化」は、心の体力
その人(子ども)の精神的な深みは、日ごろの文化性で決まる。何かの事件に遭遇したとき、あわてふためいて、ボロを出す人もいれば、そうでない人もいる。そのためにも、子どもには、日ごろから、本物を見せておく。絵画でも音楽でも、さらに子どもが読む絵本にしても、本物を見せておく。そういう日ごろの姿勢が、子どもの中の文化性を高める。それが精神的な深みとなって、その人(子ども)を側面から支える。
●反面教師のゴーストに注意
あなたの周囲にも、反面教師と呼んでよいような人がいるかもしれない。ひょっとしたら、あなたの親が、そうであるかもしれない。人は(子どもも)、反面教師を教師として、自分を高めることができるが、対処のし方を誤ると、あなた自身が、いつかその反面教師そっくりの人間になることもある。これを「ゴースト」という。反面教師がいても、批判のための批判だけに終わってはいけない。どこかでその人を乗り越える努力を忘れてはいけない。
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