Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, April 21, 2008

*Urine & I

●私と小便(Urine & I)
This is a short essay about me and urine.

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● 前立腺ガン

私と小便のつきあいは、長い。
(当然だが……。)

その小便が、このところ別の意味をもち始めた。
きっかけは、浜松医大のO教授。
前立腺ガンの権威である。
そのO教授が、チェック・シートをメールで届けてくれた。
「60歳になったら、一度、検査してみたほうがいい」と。

たまたま知人が、その前立腺ガンになったこともある。
数か月前、その手術をした。
さらに、山荘の近くに住むU氏が、前立腺肥大とかになった。おなじく、その手術をした。
それまでは、私は、前立腺というのが、どこにあるかも知らなかった。
どんな働きをするかも、知らなかった。

しかし今では,肺がんについで、罹患率が第2位とか。
今の今も、どんどんとふえているという。
が、その割には、「おとなしいガン」(O教授)とか。
じょうずにつきあえば、それほど恐れなくてもよいということらしい。

●閉所恐怖症

私の実家は、田舎だったが、その町のほぼ中心部にあった。
自転車屋を営んでいた。
そのため家には庭がなく、トイレは、家の奥の奥、一番角の隅にあった。
薄ぐらい部屋だった。
トイレには電気はなかった。
それにボットン便所。

私は子どものころから、そのトイレに入るのがこわくてならなかった。
薄ぐらい部屋で用を足していると、壁の黒いシミが動いているかのように見えたこともある。
今から思うと、私の閉所恐怖症は、そうして生まれたのでないか。

今でも、閉ざされた、薄暗くて狭い部屋に入ると、言いようのない恐怖感を覚える。
記憶に残っているのは、大学生のとき、みなで伊豆にある土肥金山へ行ったときのこと。みなは平気で中へ中へと入っていった。
が、私は入り口のところで足がすくんでしまい、中へは入れなかった。
(当時の土肥金山は、木わくで組んだだけの、粗末なものだった。念のため。)

●立小便

そういうこともあり、私は、いつしか、立小便をすることに、喜びを感ずるようになった。……というのは、少し大げさだが、子どものころから、立小便することについてだけは、罪悪感を覚えなかった。

野原でも、道端でも、山の中でも、尿意を覚えると、あたりかまわず、シャーッとした。さらに……。

実家でも、小便は、ときどき二階の自分の部屋から外に向けてした。下が張り出しの屋根になっていて、トタンでできた看板が、そこにあった。だから通りから見られる心配はなかった。
が、こんなことがあった。

ある夜のこと。
いつものように窓を少しあけ、そこにあれを差し出し、トタンの裏側に向けて、シャーッと出した。
と、そのとき、通りから、女の子の声がした。
「あらっ、お母さん、……雨よ!」と。

私はあわてて、窓を静かに閉めた。

●多飲症?

いつごろからそうなったかは知らないが、私は、水をたくさん飲むようになった。
称して、「多飲症」?
現在の今でも、1日、冬場でも、2~3リットルは飲む。
夏場になると、4~5リットルは飲む。
具体的には、夏場には、日中だけでも、2リットル入りのペットボトルを、2本は飲む。
よく理由を聞かれるが、そういうとき私は、「血圧が低いから」と答えることにしている。

私は低血圧症で、いつも100~65前後をウロウロしている。
それと関係があるかどうかは知らないが、水分を補給していないと、頭がボーッとしてしまう。
とくに朝が苦手。
だから起きると、たてつづけに水を飲む。お茶を飲むこともある。
しかし私のばあい、水のほうが、おいしい。

●チェック・シート

O教授が送ってくれた、チェック・シートの中に、こんなのがあった。

「2:この1か月の間に、尿をしてから2時間以内に、もう一度しなくてはならないことがありましたか」と。

この設問には、困った。

先ほども書いたように、私は、多飲症。
水をよく飲む。
だから、尿も、その分だけ、よく出る。
ばあいによっては、30分間隔で、トイレへ行くこともある。

「へたに丸をつけたら、前立腺ガンにまちがえられてしまう」と思った。
思ったから、O教授にメールを書いた。

「ときに満タンにして、排尿を楽しむことがあります。
しかし1~2リットル、水を飲んでいるときは、30~60分ほど、尿意を催すことはありません。
が、そのあと一度、ドッとしたあと、今度は、20分間隔で、トイレに行きたくなります。
量はそれほどでもないのですが……」と。

それに答えてO教授が、こう教えてくれた。

「最初に満タンにしたとき、膀胱が刺激され、それ以後、少量でも、尿意を覚えるようになります。正常な現象です」と。

それを読んだとき、率直にこう思った。

「この世界も、広いな」と。

●排尿快感

私には、密かな楽しみがある。

まず、水をたてつづけに飲む。
1~2リットルは、飲む。
するとやがて、尿意を覚える。
が、すぐにはトイレにはいかない。
がまんする。
その段階で、さらに水を飲む。
1リットルとか、それくらいは飲む。
で、さらにがまんする。

そしていよいよというとき、小便をする。
ドドッとする。

それが気持ちよい。
何というか、言いようのない解放感を覚える。
開放感でもよい。
気分が爽快になる。

さらに、そうした小便は、山荘にいるときは、丘の上から、塀の上に立ち、下をめがけてする。
そのときが、最高!

あ~~~~あ、と。

一度、ワイフにこう聞いたことがある。

「こういう楽しみは、男だけのものだろうね」と。
それに答えて、ワイフは、こう言った。
「女は、そんなバカなことはしないわよ」と。

つまり女性には、立ち小便は無理?

●1リットル

教室で、「リットル」を教えるときには、決まって私は、子どもたちの前で、一気飲みをして見せる。

1リットルの「量」を、具体的に教えるためである。
しかし私には、1リットルなど、問題ではない。
子どもたちに、はやしたてられながら、1リットルをぐいぐいと飲んで見せる。

「一気!」「一気!」と。

私はわざと苦しそうにして、飲む。
子どもたちには、それが実に楽しいらしい。
で、ときには、2リットルに挑戦する。

が、2リットルは苦しい。
たいてい途中でやめる。

……ということで、子どもたちは、「リットル」という言葉を覚える。
1リットルの量を、具体的に知る。

●前立腺ガン

O教授の話によれば、「80歳以上で亡くなった人を解剖してみたら、50%の人に、前立腺ガンが見つかった」とのこと。

だから実際には、75歳を過ぎたら人には、手術はしないそうだ。
してもあまり意味がない。
先にも書いたように、もともとおとなしいガンである。
(だからといって、油断してもいけないとのこと。)
「ガン」だからと聞いて、そんなにあわてることはない。
ゆっくりと様子を見て、つぎの手を考えればよいとのこと。

しかし私は、この種の検査が苦手。
心気症でもある。
「要精密検査」という通知をもらっただけで、パニック状態になってしまう。
そういう点では、気が小さい。

O教授によるチェック・シートによれば、「尿漏れ」が、ひとつのポイントらしい。
尿漏れがあれば、何かの病気を疑ってみたほうがよい。

が、私のばあい、幸いなことに、前立腺、つまり蛇口の働きはよいようだ。
満タン状態でも、めったに漏れることはない。
しかし失敗したこともある。

以前、こんな原稿を書いたことがある。

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●悲劇!

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寒い日だった。私は教室の
ストーブの前で、ガタガタ
震えていた。

しかし、それが悲劇の始ま
りだった。

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 寒い日だった。天気の予報官は、「暖かくなる」と言った。が、ハズレ。雨がやむと、日没ごろから、急に冷え始めた。身の置きどころのないような寒さだった。

 このところ、肉らしい肉は、食べていない。菜食主義というわけでもないが、しかしそれに近い。生徒たちに、「君たちは、寒いか?」と聞くと、みな、「ううん」と。

 風邪の前ぶれだろうか。悪寒かもしれない。そんな気配も、あるにはあった。

私「寒くない?」
子「寒くないよ」
私「ホント?」
子「先生は、寒いの?」
私「そう、ガス欠だよ」

子「ガス欠って、何?」
私「ほら、車でも、ガソリンがないと、走らないだろ。あれと同じだよ」
子「そう、ガズ欠ね」と。

 私は、「ガス欠もしらないのか」と思ったが、黙って、ストーブの前に立った。が、寒い。少し前から、温かいお茶をつづけて飲んでいたが、少しも、体が暖まらない。と、そのとき、ワイフが、教室の中に入ってきた。「あなた、もってきたわ」と。

私「何?」
ワ「トレーナーよ。その薄着じゃ、寒いに決まっているわよ」
私「ありがたい。トレーナーかア」
ワ「これを、中に着て……」と。

 その少し前、私はワイフに電話をかけた。寒さを訴えた。ワイフは、それを知って、店で、安物だが、トレーナーを一着、買って、届けてくれた。それを、子どもたちに隠れて、炊事室で着た。上着のシャツの下とズボンの下に……。

 変わった生地でできているトレーナーだった。着たとたん、ほんわかとした温もりが、肌に伝わってきた。

私「これならいけそうだ」
ワ「あら、そう。よかったわ」と。

 残りのクラスは、2つだけ。小学校の高学年児クラスと、中学生のクラス。しかしズボンの下に、トレーナーとは! 一度、そのかっこうで失敗したことがある。

 もう10年になるだろうか。ワイフと街を歩いているとき、ワイフが突然、こう言った。「あなた、ズボンの下に、何、着ているの?」と。見ると、ズボンの下から、パジャマのすそが、外に顔を出していた。

 あわてて家を出てきたため、パジャマを脱ぐのを忘れた。そのままズボンをはいた。……とまあ、そんな失敗である。

 見ると、何となく、ズボンの下からトレーナーが見える感じ。私は座ったまま、立つこともできなかった。と、そのとき、参観の親たちが、2、3人、ゾロゾロと入ってきた。

 「まずい」と思った。女性は、こういうことに、目ざとい。

 私は、足を反対側に向けると、ズボンの下のトレーナーを上に、まくってあげた。いくら何でも、そういう姿は、母親たちには見られたくない。しかし立ったとたん、トレーナーが、下に落ちていくのがわかる。アアア……!

 で、やっとのことで、そのレッスンを終えた。が、今度は、猛烈な尿意。寒いときの尿意は、これまた強烈。「したい」と思ったとたん、膀胱がはち切れそうになった。したい……。したい……。

 生徒や親たちとのあいさつもそこそこに、部屋を出ようとすると、1人の母親が、私に話しかけてきた。

母「先生、あのう……」
私(やめてくれ……)
母「少し、相談したいことがあるのですが……」
私(あとにしてくれ……)

母「○子のことですが……」
私「はい……」
母「4月からのことですが……」
私(早くしてくれ……)と。

 で、思い切って、言った。もう、もたなかった。「あのう、実は、トイレに行きたいのです。ちょっとだけいいですか」と。そう言い終わらないうちに、廊下の右にある、トイレに駆けこんだ。便器の前に立った。

 ところが、である。ズボンのチャックをあげたところまではよかったが、いくら両手でかきわけても、中が開かない! まるで、大きな鉄の扉が閉まっているような感じ。数回、かきわけたあと、気がついた。トレーナーだア!

 私は、ズボンのベルトをはずした。そしてズボンを下にさげた。同時に、トレーナーとパンツもさげた。瞬間、小便が、堰(せき)を切ったように、外へはじき飛んだ。とたんうしろから子どもの声がした。

 「先生って、そうやってオシッコをするんだア」と。見ると、その母親の娘の○子! 

私「トイレから出て行け!」
子「ハハハ」
私「セクハラだア」
子「ハハハ」と。

 小便が終わって、また教室へ。母親はそこに立って、私を待っていた。○子は、知らぬ顔して、備えつけたマンガの本を読んでいた。

 ……そのあとのことは、ここに書いても意味がない。いつもの、よくある親の相談。そしていつもの私の返事。

 きっとあとで、○子は、私のことを話しただろう。いや、話さなかったかもしれない。あの年齢になると、子どもでも、そういうことは親には話さない。あるいは、話したかもしれない。「先生って、オシッコをするとき、お尻を出してするのよ。赤ちゃんみたい」と。

 それにしても、いやな思い出を作ってしまった。どうやって弁解してよいのかわからない。それでありのままをここに書いた。○子よ、○子の母親よ、どうか、この文章を読んでくれ。口で説明したり、弁解したりするのは、私には、あまりにもつらい。

 私は、お尻を出して、小便など、しないぞ!

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もうひとつ、こんな話。
オーストラリアの友人が話してくれた
ジョークである。

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●「どうしても、だめでした」

最近、オーストラリアの友人から、こんなジョークが送られてきた。おもしろいので紹介する。日本人にもわかるジョークなので、安心して読んでほしい。

 九〇歳の老人が病院へ行くと、ドクターがこう言った。
 「精子の数を検査しますから、明日までに精子をとって、このビンの中に入れてきてください」と。

 が、その翌日、その老人がカラのビンをもって病院へやってきた。
 そこでそのドクターが「どうしたのですか?」と聞いた。
 すると、その老人はこう言った。

 「いえね、先生……
 右手でやってもだめでした。
 左手でやってもだめでした。
 それでワイフのイーボンに頼んで
 手伝ってもらったのですが、だめでした。
 イーボンが右手でやってもだめでした。
 左手でやってもだめでした。
 そこでイーボンは、入れ歯を全部はずして
 口でやってくれましたが、それでもだめでした。
 しかたないので、隣のメアリーに頼んでやってもらいました」

 ドクターは驚いて、「隣の家のメアリーに!」と聞いた。

 するとその老人は、

 「はい、そうです。メアリーも最初は右手でやってくれましたが、
 だめでした。
 左手でやってくれましたが、それでもだめでした。
 メアリーも口でやってくれましたが、だめでした。
 最後に、足の間にはさんでやってくれましたが、それでもだめでした」と。

 ドクターが目を白黒させて驚いていると、老人はこう言った。

 「でね、先生、どうやっても、このビンのフタをあけることができませんでした。
 イーボンにも、メアリーにもやってもらいましたが、
 フタをあけることができませんでした。
 それで精子をとることができませんでした」と。

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今日は、ここまで。
当たり前のように小便が出るということだけでも、ありがたいことなのですね。
しみじみと、今、そう思っています。

O先生へ、

一度、山荘へおいでください。
手作りの料理を、ごちそうします!

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 小便 前立腺 前立腺ガン)