*Phobia (School Refusal) *H5N1
【4月16日】(April 16th, 2008)
I purchased a large size of speakers for my computer. I can produced heavy low sound which makes my room like a theater.
●大型スピーカー
昨日、近くのパソコンショップへ行って、大型のスピーカーを買ってきた。
ドスンドスンと、重低音が響く。
このところYOU TUBEを使って、音楽を聴くことが多くなった。
私につられて、ワイフも自分のパソコンで、よく聴いている。
それで私のスピーカーをワイフに払い下げて、私のは私ので、別のを買うことにした。
結果……。
ワイフの言葉を借りるなら、「部屋中が映画館みたい」とのこと。
今、そのドスンドスンという音を聴きながら、この原稿を書いている。
●鳥インフルエンザ(H5N1)
気になるニュース。
とうとうというか、ついに、鳥インフルエンザが、人から人へと感染するようになった。
世界各地で、その感染例が報告されるようになった。
で、厚生労働省も、1000万人分のワクチンを用意することにしたという(08年4月16日)。
近く、海外との窓口に立つ職業の人たちから順に、接種を開始するという。
何か恐ろしいことが起きそうな気配。
それがジワジワと、この日本にも迫ってきている。
これに対して、「日本は清潔な国だから、だいじょうぶ」という意見もある。
しかし清潔であるがゆえに、かえって、あぶないという意見もある。
つまりその分だけ、未知のウィルスに対して、抵抗力が弱い?
ともかくも、みなさん、注意しましょう!
外出時は、マスクをかけましょう!
●恐怖症(Phobia)
昨日は、一日中、気分が重かった。
理由がある。
おとといの夜、交差点のところで急カーブをしてきた車があった。
「あやうく」というほどのものではなかったが、あぶなかった。
とたん、いつものあの発作。
恐怖症の発作が起きた。
そこから家まで、数百メートルの距離だったが、私は自転車をおり、歩いて帰った。
私が恐怖症になったのは、29歳のとき。
飛行機事故に遭遇してからである。
それ以前、つまり子どものころから、高所恐怖症や閉所恐怖症などの症状はあった。
それが転じて、飛行機恐怖症、さらには、事故恐怖症になってしまった。
こうした恐怖症は、そのつどターゲットを変えて、連続性をもちやすい。
ひとつのことで恐怖症になると、つぎつぎと、別のことでも恐怖症になる。
私が、そのよい例である。
で、ワイフなどに言わせると、「気のせい」ということになるが、そんな簡単なものではない。
脳みそそのものが、勝手に反応してしまう。
気分そのものが、ガクンと落ちこんでしまう。ペタッと、脳みそ全体に、湿布薬か何かが、張りついたような状態になる。
意思の力で、コントロールできるような問題ではない。
で、そういうときは、原稿書きは、なし。
書いても、どうせよいものは、書けない。
何を書いても、どこか、憂うつぽいものになってしまう。
(今も、少しどこか、憂うつぽいのは、そのため。)
どうせ生きるなら、明るく、楽しく、生きたい。
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子どもも、この恐怖症になりやすい。
学校恐怖症が、不登校の原因となることも多い。
けっして、安易に考えてはいけない。
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●子どもが恐怖症になるとき
●九死に一生
先日私は、交通事故で、あやうく死にかけた。九死に一生とは、まさにあのこと。今、こうして文を書いているのが、不思議なくらいだ。が、それはそれとして、そのあと、妙な現象が現れた。
夜、自転車に乗っていたのだが、すれ違う自動車が、すべて私に向かって走ってくるように感じた。私は少し走っては自転車からおり、少し走ってはまた、自転車からおりた。こわかった……。恐怖症である。子どもはふとしたきっかけで、この恐怖症になりやすい。
たとえば以前、『学校の怪談』というドラマがはやったことがある。そのとき「小学校へ行きたくない」と言う園児が続出した。あるいは私の住む家の近くの湖で水死体があがったことがある。その直後から、その近くの小学校でも、「こわいから学校へ行きたくない」という子どもが続出した。
これは単なる恐怖心だが、それが高じて、精神面、身体面に影響が出ることがある。それが恐怖症だが、この恐怖症は子どものばあい、何に対して恐怖心をいだくかによって、ふつう、次の三つに分けて考える。
(1)対人(集団)恐怖症……子ども、とくに幼児のばあい、新しい人の出会いや環境に、ある程度の警戒心をもつことは、むしろ正常な反応とみる。知恵の発達がおくれぎみの子どもや、注意力が欠如している子どもほど、周囲に対して、無警戒、無頓着で、はじめて行ったような場所でも、わがもの顔で騒いだりする。
が、反対にその警戒心が、一定の限度を超えると、人前に出ると、声が出なくなる(失語症)、顔が赤くなる(赤面症)、冷や汗をかく、幼稚園や学校がこわくて行けなくなる(学校恐怖症)などの症状が表れる。さらに症状がこじれると、外出できない、人と会えない、人と話せないなどの症状が表れることもある。
(2) 場面恐怖症……その場面になると、極度の緊張状態になることをいう。エレベーターに乗れない(閉所恐怖症)、鉄棒に登れない(高所恐怖症)などがある。
これはある子ども(小一男児)のケースだが、毎朝学校へ行く時刻になると、いつもメソメソし始めるという。親から相談があったので調べてみると、原因はどうやら学校へ行くとちゅうにある、トンネルらしいということがわかった。その子どもは閉所恐怖症だった。
実は私も子どものころ、暗いトイレでは用を足すことができなかった。それと関係があるかどうかは知らないが、今でも窮屈なトンネルなどに入ったりすると、ぞっとするような恐怖感を覚える。
(3) そのほかの恐怖症……動物や虫をこわがる(動物恐怖症)、死や幽霊、お化けをこわがる、先のとがったものをこわがる(先端恐怖症)などもある。何かのお面をかぶって見せただけで、ワーッと泣き出す「お面恐怖症」の子どもは、15人に1人はいる(年中児)。
ただ子どものばあい、恐怖症といってもばくぜんとしたものであり、問いただしてもなかなか原因がわからないことが多い。また症状も、そのとき出るというよりも、その前後に出ることが多い。
これも私のことだが、私は30歳になる少し前、羽田空港で飛行機事故を経験した。そのためそれ以来、ひどい飛行機恐怖症になってしまった。何とか飛行機には乗ることはできるが、いつも現地ではひどい不眠症になってしまう。「生きて帰れるだろうか」という不安が不眠症の原因になる。
また一度恐怖症になると、その恐怖症はそのつど姿を変えていろいろな症状となって表れる。高所恐怖症になったり、閉所恐怖症になったりする。脳の中にそういう回路(パターン)ができるためと考えるとわかりやすい。私のケースでは、幼いころの閉所恐怖症が飛行機恐怖症になり、そして今回の自動車恐怖症となったと考えられる。
●忘れるのが一番
子ども自身の力でコントロールできないから、恐怖症という。そのため説教したり、叱っても意味がない。一般に「心」の問題は、1年単位、2年単位で考える。子どもの立場で、子どもの視点で、子どもの心を考える。無理な誘導や強引な押しつけは、タブー。無理をすればするほど、逆効果。ますます子どもはものごとをこわがるようになる。いわば心が熱を出したと思い、できるだけそのことを忘れさせるようにする。症状だけをみると、神経症と区別がつきにくい。
私のときも、その事故から数日間は、車の速度が50キロ前後を超えると、目が回るような状態になってしまった。「気のせいだ」とはわかっていても、あとで見ると、手のひらがびっしょりと汗をかいていた。が、少しずつ自分をスピードに慣れさせ、何度も自分に、「こわくない」と言いきかせることで、克服することができた。いや、今でもときどき、あのときの模様を思い出すと、夜中でも興奮状態になってしまう。
恐怖症というのはそういうもので、自分の理性や道理ではどうにもならない。そういう前提で、子どもの恐怖症には対処する。
(付記)
●不登校と怠学(School Refusal)
不登校は広い意味で、恐怖症(対人恐怖症など)の一つと考えられているが、恐怖症とは区別する。この不登校のうち、行為障害に近い不登校を怠学という。うつ病の一つと考える学者もいる。不安障害(不安神経症)が、その根底にあって、不登校の原因となると考えるとわかりやすい。
(付記)
●人獣共通感染症(ズーノーシス)
「人獣共通感染症」というのがある。何もH5N1
(=鳥インフルエンザ)だけが
人獣共通感染症というわけではない。
ざっと並べてみる。
ニパウィルス
ハンタウィルス
SARSコロナウィルス
西ナイル熱
ラッサ熱
エボラ・マールブルグ・出血熱
出血性大腸菌症
肺ペスト
レプトスピラ病、ほか。
現在1709種類の感染症が確認されているが、
そのうちの約半数が、人獣共通感染症と言われている。
もともとは自然宿主である、特定の獣とだけに共存していた
ウィルスが、地球温暖化や環境の変化により、変異して、
人間を襲うようになったと考えるとわかりやすい。
SARSコロナウィルスもそのひとつだが、今ではあの
ときの騒動を覚えている人は、少ない。
しかしこれで驚いてはいけない。
この自然界には、「生きていて代謝機能を維持しているが、
培養できない状態の菌」(藤田紘一郎・日本の論点08)が、
まだ「いっぱい、いる」という。
「これらの中には、よく知られた病原性大腸菌O157や
コレラ菌」がある、と。
こうした菌が、ひとたび人類を襲い始めたら、人類は
どうなるか。「まさに絶滅の危機に迎えるという」(同氏)。
地球温暖化は、何も、環境だけの問題ではすまないと
いうことらしい。
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