Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, June 29, 2008

The Legend made by TV Stations

●都市伝説(The Legend made by TV Stations)

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2008年5月から6月にかけて、韓国で、
常識では理解できないデモが発生した。
先週の6月26日にも、デモが発生したという。

連日、キャンドルを片手にした数万人単位の
群衆が、「アメリカ産牛肉輸入禁止」の
デモを繰り広げた。

が、やがてそれが暴徒化。
新聞社を襲撃したり、機動隊員や民間人に対して
無差別暴力を繰りかえすようになった。

その中には、多くの小中学生までもが加わっていた。
「まだ15歳なのに死んでいくしかないのか」と、将来を悲嘆する
子どもまで現われたという(朝鮮N報)。

そのため連日のデモにより、イ大統領は、
青瓦台の人事刷新、内閣改造という事態にまで追い込まれた。

当初は左派系の政治団体が、右派系の
大統領府を攻撃するために、政治的にしくまれた
デモを疑われた。

それにしても、なぜにこれほどまでに過激な(?)デモに
なってしまったのか?

「たかが……」というと、叱られるかもしれないが、
たかが牛肉問題ではないか。

「米国で米国産牛肉を食べて狂牛病に
かかった人は一人もいない」
「狂牛病が人に感染したと考えられている
変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の発症例は、
今年に入り世界で1件もない」(朝鮮N報)
という事実があるにもかかわらず、
韓国の人たちは、デモに走った。

なぜか?

私は一連のデモ騒動についての報道を見ながら、
あのH・G・ウェルズの『宇宙戦争』を
思い浮かべていた。

「ひょっとしたら韓国の人たちは、だれかに
踊らされているだけではないのか?」と。

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ウィキペディア百科事典には、つぎのようにある。

+++++++++++++++以下、ウィキペディア百科事典より++++++++

ラジオドラマ『宇宙戦争』(うちゅうせんそう、The War of the Worlds)は、オーソン・ウェルズが、H.・G・ ウェルズ作『宇宙戦争』を、ラジオ番組化したものである。

1938年10月30日にハロウィン特別番組として、アメリカのラジオ番組Mercury Theatre on the Airで放送された。この生放送は多くの聴取者を恐怖させ、実際の火星人侵略が進行中であると信じさせた。侵略がフィクションである旨を告げる「お断り」が何度もあったと言われるが、そのうちの1度は放送開始直後、残り2度は終了間際であったため、その間、聴取者側から見れば、混乱と恐怖のための時間が充分残っていた。

オーソン・ウェルズの翻案は、おそらく歴史上最も成功したラジオドラマ作品であろう。それは、Radio Projectの最初の研究課題のひとつとなった。

ただし、このパニックについては、疑いも持たれている。当時新興メディアであったラジオに対して警戒心をあらわにしていた新聞がことさらにバッシングを行ったことが都市伝説化したものだとする説も有力である。

+++++++++++++++以上、ウィキペディア百科事典より++++++++

デモの様子について、毎日新聞は、つぎのように伝える。

+++++++++++++以下、毎日新聞より+++++++++++++++++

【ソウル中島哲夫】韓国の米国産牛肉輸入反対デモが過激化し、機動隊と衝突するだけでなく、デモに批判的な保守系大手紙の本社を襲撃したり、取材カメラマンや一般市民に暴行するといった事例が相次ぎ始めた。

 5月に始まった一連のデモは機動隊との衝突や警察車両の破壊へと次第にエスカレート。李明博(イミョンバク)政権が米国との追加交渉を受けて牛肉輸入再開の手続きに踏み切ると、一気に過激化した。

 26日から27日にかけて、いずれも夜間にデモ隊の一部がソウル都心にある朝鮮日報、東亜日報の社屋に押しかけ、ハンマーなどで正面玄関の社名ロゴや大型回転ドアのガラスを破壊、周辺にゴミを積み上げたり汚物をまくなどした。

 朝鮮日報社屋と接続しているホテルも植木鉢や入り口のガラスを割られたうえ、ロビーに大量のゴミを投げ込まれ、職員3人はデモ隊から殴るけるの暴行を受けた。

 東亜日報カメラマンは取材中、デモ隊に引きずり回されたあげく殴られて失神、病院に運ばれた。朝鮮日報カメラマンも酒ビンを投げつけられて負傷した。

 28日付の朝鮮日報によると、ホテル被害の現場で抗議した女性市民がデモ隊に取り囲まれ、乱暴を止めようとした男性市民とともに殴られた。ホテル襲撃を主導した男を追跡し逮捕しようとした刑事も周辺のデモ隊の暴行で妨害され、容疑者は逃走した。

 デモの規模は6月10日をピークに縮小傾向にあるが、一般市民の参加激減に伴い、本気で李政権退陣を求める戦闘的メンバーの比率が増大。左派系の新聞や、政府の官業民営化方針に反発する公営や半官半民の主要放送局は「警察の過剰鎮圧」を強調するなどデモ隊に好意的な報道を続けているが、もはや「非暴力の市民デモ」とは主張しにくい状況になっている。(毎日新聞6・29)

+++++++++++++以上、毎日新聞より+++++++++++++++++

また朝鮮N報は、つぎのように伝える。

+++++++++++++++以下、朝鮮N報より+++++++++++++++

米牛肉交渉が妥結したのは4月18日のことだった。当時、韓国で「米国産牛肉を食べたら狂牛病(牛海綿状脳症〈BSE〉)になる」という都市伝説はほとんど聞かれなかった。だが、2週間も過ぎた5月2日、「まだ15歳なのに死んでいくしかないのか」と中学生や市民がキャンドル集会を始めた。

 落ち着いていた民心に火を付けたのは、4月29日に放送されたMBCの報道番組『PD手帳』の「米国産牛肉、果たして狂牛病から安全なのか」だった。これをきっかけに、テレビ局は「米国産牛=狂牛病」という認識を植え付けるような主張を「じゅうたん爆撃」のように一斉に放送した。

『PD手帳』の主張の核心は故意の歪曲(わいきょく)やねつ造だったことが白日の下にさらされたが、これらの無責任な主張はネットで増幅され、今は世界のどこにも存在しない「狂牛病騒動」を生み出した。

 MBC『ニュースデスク』では『PD手帳』放送後の三日間、米国産牛肉の危険性を取り上げた連続企画を放送し、多い日は全ニュース25項目のうち13項目をこの問題に充てた。また、所々に狂牛病でもない「へたり牛」(自力で歩けずへたり込んだ牛)の映像を挿入し、「米国産牛=狂牛病」と視聴者を洗脳した。5月4日には「へたり牛は狂牛病が疑われていたが食用と判定された」という無責任な『PD手帳』の主張を繰り返した。

 KBS『ニュース9』も多いときは全ニュース28項目のうち16項目を米国産牛肉の問題に割いた。ここでもまた、へたり牛の映像を随時流し、恐怖をあおった。「他国には輸出できない危険部位が韓国に送られる」「インスタントラーメンのスープ・薬のカプセル・化粧品も安心できない」という科学的に証明されていない話も放送した。

 KBS『時事トゥナイト』は5月5日、「今年2月に米国で“狂牛病が疑われる牛肉”6万4000トンについて過去最大のリコール(回収)があった」と報じた。だが、このリコールは狂牛病とは関係なかった。こうした誇張やうそ、都市伝説が朝の主婦向けワイドショー・芸能番組・ラジオでも次々と流された。ごく常識的だと思われる人々も米国産牛肉と聞くと顔をしかめるほどだった。

 テレビ番組はこうした報道をしながらも、「米国で米国産牛肉を食べて狂牛病にかかった人は一人もいない」という基本的かつ核心的な事実から目を背けた。申し訳程度に、韓国政府関係者の発言を1~2回取り上げただけだった。「狂牛病が人に感染したと考えられている変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の発症例は今年に入り世界で1件もない」という事実も、テレビでは報じられなかった。

 数日前、カナダで狂牛病にかかった牛が発見されたが、カナダのどこにも狂牛病騒動は起きていない。騒動をあおるメディアがないのだ。2000年代初めに世界中を巻き込んだ狂牛病の恐怖は、このように世界のほとんどの国で合理的な線で落ち着きつつある。だが、韓国のテレビ局の暴力的なパワーは、世界のどこにもない「集団的な狂牛病の恐怖」を韓国だけに生み出した。その真の目的が何なのかについては、今後一つ一つ明らかになっていくだろう。

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最近、キャンドル集会の規模は大きく縮小しているが、その一方で集会が一層過激さを増しているのは、「デモ専門家」といわれる彼らの割合が大きくなっていることが大きな原因と警察は分析している。

しかし、実際に過激な行為で連行されたり逮捕状が請求されているのは、そのほとんどが大学生や失業者たちだった。先月24日以降、違法に道路を占拠したり暴力デモで警察に連行された768人のうち、363人が大学生と失業者だった。

暴力行為で逮捕された6人も、失業者3人と大学生一人、日雇い労働者二人だった。警察のある関係者は「デモに参加した経験の少ない人間はすぐに連行される。

デモ専門家たちは過激な行動をとる一方で、警察による取り締りが本格的に始まる前にそのほとんどが安全な地域に逃れている」と述べた。
李吉星(イ・ギルソン)記者

+++++++++++++++以上、朝鮮N報より+++++++++++++++

朝鮮N報の記事によれば、「(テレビ局の)うそとねつ造番組が、
狂牛病騒動を引き起こした」ということらしい。

それにしても、テレビの力には、ものすごいものがある。
改めて、その「力」に驚く。……と同時に、そのお「恐ろしさ」も
覚える。

はたしてこの日本は、だいじょうぶか?

少し前に書いた原稿を紹介する。

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●インチキ放送

 大阪にあるKテレビ放送局が、またまたインチキ番組を流した。「糸引き納豆は、ダイエット効果がある」(「あるある大辞典2」)という番組だった。

 たまたま私も、その番組を見た。しかしその番組は、すべてインチキだったというから、すごい! ……と同時に、静かな怒りが私の心の中に充満した。「また、やられた!」と。

 たしか番組の中では、毎日納豆を食べた人と、食べなかった人の体重を、比較していたと思う。ともに3人ずつ出演したと思う(私の記憶)。

 結果、毎日食べた人は、3キロ前後の減量に成功。そうでない人は、変化なし、と。

 しかしこれらすべてが、やらせだったとは!

 新聞報道によれば、

(1) 中性脂肪が正常値になった……実際には、測定などしていなかった。
(2) 納豆を食べた人と、食べなかった人の血液比較……架空のデータ。
(3) アメリカの大学教授の意見……別の研究者の論文を発表。
(4) 出演者の写真……まったく無関係の人たちの写真を発表、だそうだ(中日新聞)。

 とくに注意をひくのは、「日本の方々にも身近な食材で……」と、あたかも、その教授が述べたかのようなコメントを、日本語訳で流したこと。「アメリカに住む教授だから、アメリカまで、耳に届くことはないだろう」という、制作者の思惑が、よく見てとれる。

 私もだまされたという点で、このインチキ番組を見過ごすことができない。しかもそれがインチキと発覚したのは、何かの偶然によるという。つまりこうしたインチキは、氷山の一角と考えてよい。

 中日新聞は、「納豆ダイエット、ねつ造」「データ測定なし」と見出しにかかげている。しかしそれにしても、悪質! だからといって、これからも納豆を食べるのをやめるわけではないが、しかしそれを食べている自分が、アホに見えてきた。

 その番組のあと、納豆を食べながら、「納豆って、ダイエット効果があるんだよ」とワイフに話した私。そんな私に対して、だれが、どう責任を取ってくれるというのか。

(付記)

 日本人は、小ズルイね。ホント。正義なんて、子どものころから、教えていないもの。へたに正義感を燃やしたら、受験競争そのものから、はじき飛ばされてしまう。そんな体質が、こうした事件に集約されている。

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ついでにもう一作。
「ニセ科学」について書いた原稿。

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●ニセ科学(pseudo science)

In Japan very strangely most of the young people believe that each man’s personal character is decided by the blood type. It is only one of pseudo science, which widely spread throughout Japan.

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家具屋の店員に、重い家具を搬入してもらった。
そのとき、私が「こんな家具、地震で倒れたら、たいへんだなア」と、ふと漏らすと、その店員は、こう言った。
「重いから、倒れません」と。

私は、その言葉を聞いて、あっけに取られた。

血液型による性格判定についても、しかり。
つまり科学性、ゼロ!

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「Imidas、時事トレンド」の中に、こんな記事が載っていた。同志社大学教授の左巻健男氏の書いたものだが、「人はなぜ、ニセ科学を信ずるのか?」というのが、それ。

 左巻氏は、ニセ科学として、いくつかの例をあげている。そのひとつが、マイナスイオン。

(1) マイナスイオンとは、化学で学ぶ「陰イオン」ではなく、これに近いのが、大気科学の「負イオン」である。「滝にマイナスイオンが発生している」と言うばあいには、負イオンだが、これが健康によいという根拠はない。

プラスイオンは「吸うと心身の状態が悪くなる」のに対して、マイナスイオンは空気を浄化し、吸うと気持ちのイライラが解消し、ドロドロ血はサラサラに、アトピーや高血圧症にも効き、健康にもいい」というのである。

これは「納豆ダイエット」でねつ造が発覚したテレビ番組「発掘、あるある大辞典」(フジテレビ系)が火付け役で、1999年から2002年にかけて、特集番組で驚くべき効能がうたわれた。

そこから有名企業までが、マイナスイオン類似の効果をうたう商品を製品化し、エアコン、冷蔵庫、パソコン、マッサージ機、ドライヤーや衣類、タオルなど、広範囲の商品が市場に出されるに至った(以上、P162)、と。

 ニセ科学は、血液型による性格判定だけではなかったというわけである。電気店へ行くと、たしかにその種のうたい文句を並べた商品は多い。私はマイナスイオンにとくにこだわっていたわけではないが、今度、新しく購入した冷蔵庫にも、それがあった。

 しかし左巻氏に言わせると、それもニセ科学だったとは! しかも火付け役が、あの「発掘、あるある大辞典」だったとは! 

 左巻氏は、こうつづける。「マイナスイオン測定器でこれらを測定すると、1ccあたり、数10万個との数値を示すが、空気の分子数とくらべると、微々たる数値にすぎないことに注意を要する」(同書)と。

 だからといって、つまりImidasにそう書いてあったからといって、左巻氏の意見を全面的に信ずるのもどうか、ということにもなる。しかしここは、やはり科学者である左巻氏の意見を尊重したい。相手が、「発掘、あるある大辞典」では、話にならない。

 左巻氏も書いているが、本当の問題は、こうしたニセ科学にあるのではなく、「人はなぜ、
ニセ科学を信ずるのか?」という部分。

 もうひとつ、こんな例をあげている。

(2) 容器に入った水に向けて、「ありがとう」と「ばかやろう」の「言葉」(文字)を書いた紙を張り、その水を凍らせる。

すると「ありがとう」の水は、対称形の美しい六角形の結晶に成長し、「ばかやろう」の水は、崩れた汚い形の結晶になるか、ならない。

ゆえに「水が言葉を理解する」と主張する『水からの伝言』(江本勝著)という本が話題になった。

水という物質が、言葉によって影響を受けるということはない(同書)、と。

 こんなアホなことは、だれにでもわかる。何も、左巻氏の説明を借りるまでもない。しかし、だ。こんなアホな説を根拠に、教育界でも、「きれいな言葉を使いましょう」運動が広まったという。

 理由は、「人間の体の6~7割は水だから」と。が、批判が高まると、「それに加担した教育団体は、ホームページからその授業案を削除したが、いまもどこかで、こうした(道徳)の授業が行われている」(同書)と。

 しかし、『水からの伝言』とは何か? 江本勝という人物は、どんな人物なのか? 少し前、麻薬を所持していて逮捕された教育評論家がいた。彼は以前、「子どもにはナイフを持たせろ」「親が子どもを信頼している証になる」と説いていた。

 その教育評論家は、都会で子どもたちによるナイフ殺傷事件がつづくと、いつの間にか、自説をひっこめてしまった。私は、左巻氏の意見を読みながら、その教育評論家のことを思い浮かべていた。

 で、さっそくヤフーの検索エンジンを使って調べてみると、それは、そこにあった。

いわく、「私たちは、水の結晶写真技術に基づいて、愛・感謝の気持ちが水を美しく変化させるということを、実証してきました。水をきれいにすることにより、私たちの心身もきれいになり、健康を取り戻し、本来持っている才能を開花することができるのです。水が変われば世界が変わります。いっしょに波動と水の可能性を探究しましょう」(「水からの伝言」HPより)と。

 どうやら、本気らしい。

 しかし……? 「?」マークを、1ccあたりに存在する水の分子の数ほど、つけたい。その数は、約3x10の22乗!(ヤフー・知恵袋参照)

 数字で表してみると、こうなる。

300,0000,0000,0000,0000,0000個!

 しかし、左巻氏ではないが、どうして人は、こんな珍説を信ずるのだろう。あの占星術にしても、そうだ。科学性は、さらに低い! ゼロどころか、ゼロにもならない!

 これも教育の欠陥といえば、それまでだが、その先には宗教があり、カルトもある。けっして、軽く考えてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist ニセ科学 非科学 納豆ダイエット マイナスイオン マイナス・イオン 水からの伝言 水の結晶)

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「みんな、もっと自分の頭で考えよう」。
それがこのエッセーの結論ということになる。

……しかし今回の一連のデモ騒動を見ながら、
いちばんそれを喜んでいるのは、実は、テレビ局
自身ではないかとも思った。

改めてテレビのもつ力を、再認識した……。
うまく操れば、民衆全体を洗脳することができる。
思うがまま操ることができるようになる、と。
(実際、すでに操られているが……。)

とても恐ろしいことだが……。