Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, March 24, 2009

*Action beyond the mind

●行動のウラ(謎の墓参り)

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心には表があり、ウラがある。
それを学ぶのが、心理学ということになる。

朝食のとき、ワイフとこんな会話をした。
3月25日。
外は小雨。

私のワイフの知人に、墓参りにたいへん
熱心な人がいる。
命日はもちろん、盆や暮れには、必ずといって
よいほど、この浜松にやってきて、
墓参りをするという。

ついでながら、私はどうかというと、
私は子どものころから、墓参りなど、
めったにしたことがない。
母は熱心な人だったが、父は、まったく
といってよいほど、しなかった。
その影響を強く受けている。
今でも、何か特別なことでもないかぎり、
墓参りはしない。

で、私は、その人に感心した。
ヘエ~~、と。
が、どうも納得できない。
おかしい。
へん。
その人というのは、名古屋市に住んでいる。
それにそんな話を、私のワイフが知っている
というのも、おかしい。

私は名探偵、はやし浩司である。
ピンときた。

私「その人は、何かの宗教をしているの?」
ワ「しているといったふうでもないわ。
寺も、曹洞宗よ」
私「おかしいね」
ワ「何が?」

私「だって、どうしてそんな人が、毎度、毎度、
墓参りなどするんだろう?」
ワ「人には、それぞれ、何かの思いがあるものよ」
私「そうかなあ……? 
じゃあ、聞くけど、どうして他人のお前が、そんな
話を知っているんだ?」
ワ「……?」と。

が、話しを詳しく聞くと、実はこういうことらしい。
その人は、長男であることをいいことに、両親がなくなったあと、財産をすべて
独り占めにしてしまった。
それが原因で、他の3人の弟、妹たちが絶縁。
たがいに、かなりの騒動があった。
今も、それがつづいている。

だからその人は、墓参りを誇示する形で、自分の立場を正当化している。
が、本当の信仰心からではない。
浜松へ来るたびに、あちこちの親類へ電話をしたり、手紙を出したり、
みやげを届けたりしている。
つまり意図が見え見え!

私「名古屋からなら、静かにやってきて、静かに帰ればいい。
墓参りだけをして、静かに帰ればいい。
それを大げさにあちこちに知らせているところが、おかしい」
ワ「そう言われてみれば、そうね。
たしかにおかしいわね」
私「だろ……。ぼくなら、そうする。
ただ残念だけど、ぼくには、そういう信仰心はない」と。

心理学でも、そういうのを「正当化」という。
心のどこかに(やましいところ)があると、それを別の形で補正しようとする。
その人のばあい、親戚の人たちに、「あいつは財産を独り占めしてしまった」と
言われるのがいやで、そうしている。
私には、そうとしか、思えない。

ワ「人間の行動には、ウラがあるということ?」
私「そう、必ずといってよいほど、ウラがある。
それを学ぶのが、心理学ということになる」
ワ「でも、みんな、あの人は先祖を大切にする
いい人と言っているわよ」
私「それこそが、その人のねらい。
わかるかな?」
ワ「そう言われてみれば、そうね。
あの人は、若いころは、墓参りなど、したことないわ」
私「だろ……」と。

今日も一日、忙しい日になりそう。
がんばります。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司