*Dirty Money
●民主党の小沢代表(Dirty Money)
(Dirty money is dirty, since dirty men grasp. Is Mr. Ichiro Ozawa a dirty man?)
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私も時期が時期だから、「不公正な国家権力」(小沢氏)の発動かと思った。
しかしマネーの流れを知れば知るほど、これはただごとではないと、わかった。
明らかに不正を承知の上で、しかも小沢氏側の主導で、「正当な献金?」(小沢氏)
がなされている。
今朝は、あちこちのニュース・サイトを、じっくりと読んでみた。
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結果、一言。
「これは、まずい!」
小沢民主党代表は、自分への嫌疑をかわすためか、こう語っている。
『今回の検察の強制捜査は、従来からのやり方を超えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だ』(TBS・NEW-i)と。
しかし説得力は弱い。
それ以上に、その向こうに、底なしの闇を感ずる。
何しろ毎年2500万円、総額3億円!
民主党は、小沢氏を信じて、挙党態勢で戦うと言っている。
『次の衆議院選挙は、ここまできたら、小沢代表のもとで戦う決意を固めるべきだと述べ、小沢代表のもとでの党内の結束を強く訴えました』(同TBS・鳩山幹事長)と。
しかしそれにしても、汚い。
(1) まずN松建設は、外国で裏金を作る。それを不正な手段で日本へ持ち込む。
(2) その裏金を、社員に分配する。
(3) 分配した上、それぞれから回収。それを個人献金の仕立てる。
(4) 架空の政治団体を通して、最終的には、小沢第一秘書の手元に。
これだけの金額だから、秘書が横取りしたとは考えにくい。
小沢氏が「正当な献金」と主張しているところをみると、最終的には、そのマネーは、
小沢氏の手元に届いたということになる。
しかし「正当な献金」なら、どうしてこうしたわかりにくい迂回ルートを作らねば
ならなかったのか。
しかもその献金は、小沢氏側からの請求書に基づいて、なされたという。
さらに「胆沢ダム受注工作のためだった」(同TBS)とか。
もしそうなら、これは立派な、贈収賄事件である。
民主党は、小沢氏と運命を共有するつもりらしいが、その程度ですめば、まだよい。
小沢氏をかばえばかばうほど、またその時期がズレればズレるほど、民主党にとっても、
まずい。
本当に、まずい。
致命傷になりかねない。
どこか胡散(うさん)臭い小沢氏だったが、「やっぱり、そうだったのか」というのが、
私の印象。
しかし私は、これはまさに氷山の一角(?)。
あまりにも巧妙というか、手なれた感じがする。
N松建設だけで、ここまで考えたというのは、ありえない。
小沢氏側から、「ああしてほしい」「こうしなさい」という指示があったと考えるのが、
自然である。
また小沢氏を懸命にかばっている鳩山幹事長を見ていると、ひょっとしたら鳩山氏も
グルかな(?)と勘繰ってしまう。
そういう意味でも、今回の献金疑惑は、底なしの様相を示し始めている。
自民党もああいう自民党だから、とても残念な事件である。
なお、最後に一言。
小沢氏は、検察の陰謀説を主張しているが、それを判断するのは、小沢氏自身では
なく、私たち、国民である。
小沢氏が陰謀説を唱えれば唱えるほど、逆効果。
私たちは、かえって小沢氏を疑ってしまう。
で、もしそうなら、つまり怪しいマネーと認識していたのなら、どうしてもっと早く、
返金していなかったのかということにもなる。
(小沢氏は、正当な献金だったと主張しているが……。)
「これから捜査の成り行きをみて、返金する」では、話のスジが通らない。
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