Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, March 02, 2009

*Economy Crisis of South Korea

●危機状況の韓国経済

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自国の経済誌が、自国の経済を批判している
間は、その国の経済は、安定していると
みてよい。
08年の夏ごろまでの韓国が、そういう状況だった。
しかし08年の終わりごろから、韓国の新聞各紙は、
自国の経済を批判しなくなった。
とくに東亜N報は、それまで歯に衣(きぬ)を
着せない言い方で、韓国経済を批判していた。
が、それ以後、パタリとそれをやめた。
韓国経済は、確実に悪化している。

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話をわかりやすくしよう。
たとえばあなたが1億円の貯金をもっていたとする。
A銀行の貯金通帳には、ちゃんと1億円と、その金額が記載されている。

が、もしその1億円が、借金によるものだとしたら……?
あなたは別のB銀行から、1億円を借り、その1億円を、
そのA銀行に記帳していたとしたら……?
はたしてあなたは、それを胸を張って、「これは私の
金融資産です」と言えるだろうか。

韓国がもっている外貨準備高がいくらであるにせよ、
韓国の外貨準備高のうち、102%が、(全額以上だぞ)、
短期外債によるという(エコノミスト)。

「短期外債」というのは、通常、1年以内に返済しなければならない、
外国からの借金をいう。
つまり「借金」。
それが102%もあるという。

韓国という国は、たいへんおもしろい国で、短期外債のような借金まで、
資本収支の上で、つまり「収入」として計上してしまう。
「外国からの借金」を、「外国からの投資」と位置づけているからである。
だから、先に書いたようなことが起こる。
「借金」と「投資」は、見た目には同じでも、中身はまるでちがう。
借金は、借りた人が返済しなければならないもの。
投資は、そのお金を出した人が、(危険負担)をする。

イギリスの週刊誌「エコノミスト」は、つぎのように伝えている。

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『イギリスの週刊誌「エコノミスト」は先月26日付で「ドミノ理論」という見出しの記事を掲載し、「今年韓国では外貨準備高に対する短期対外債務の比率が、102%を超え、新興国17カ国のうち南アフリカ共和国、ハンガリーに次いで、ポーランドとともに通貨危機に陥る可能性が3番目に高い」と報じた。韓国を国家デフォルトの危機に陥った東欧のポーランド並みに評価したものだ。

 これに対し金融委員会は直ちに説明資料を示し、昨年末現在で短期対外債務(1511億ドル)は外貨準備高(2012億ドル)の75%で、今年に入りその比率は低下しており、報道は事実と異なると反発した。しかし、3日後の1日付フィナンシャル・タイムズは、「韓国の流動対外債務(1年以下の短期対外債務と今年満期が到来する長期対外債務の合計)が1940億ドルに上り、2000億ドルという外貨準備高と比較すれば、アジアで最もぜい弱だ」

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ファイナンシャル・タイムズも、「2000億ドルの外貨準備高のうち、1940億ドル
が、短期外債である」と、書いている。

外貨準備高は、よく国の貯金にたとえられる。
それはまちがいない。
しかしそのうちの大半が、借金によるものとするなら……?

これに対して韓国政府は、猛烈に反論している。
「3月末に満期が来る短期外債は、たいしたことはない」
「3月危機説は、外国のマスメディアのでっちあげ」と。

が、実態はどうか?
韓国は今、借金に借金を重ねる、自転車操業を繰り返している。
これを危機と言わずして、何という?
あの中央N報ですら、つぎのように書いている。

『……外国人の流出懸念vs外為制度改善=外国人の保有債券のうち今月に満期を迎えるのは3兆ウォン(約1860億円)を超える。ここに国内の銀行が返さなくてはならない外貨借入金も8兆6000億ウォンに達する。外国人が受け取る配当金2兆ウォンも国内にとどまらずに流出する可能性がある』(090303)と。

しかし笑ってばかりはいられない。
短期外債、その借金を貸している国が、この日本だからである。
もし韓国がコケるような事態になれば、日本の銀行団も、そのままあぶない。
日本は、韓国に、あまりにも深入りしすぎた! ……してしまった!

「世界で3番目に、あぶない国、それが韓国」(エコノミスト)というのは、
事実と考えてよい。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司