Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, March 12, 2009

*March 13th, Friday, 2009

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. Q ⌒ ⌒ Q  ♪♪♪……   
.QQ ∩ ∩ QQ         
. m\ ▽ /m 彡彡ミミ      
.  /~~~\  ⌒ ⌒      
. みなさん、   o o β       
.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 3月 13日
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★ ★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page008.html

メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●リバウンド

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正月に、ひどい三日酔いをした。
体重が62キロ台まで落ちた。
三日酔いは苦しかったが、そのあと、自分の体が軽くなったのを、感じた。
実感として、それを楽しむことができた。
しかし、だ。
昨日体重計を見て、ギョーッ!
何と、66.5キロ!
4キロもふえてしまった。

ちゃんと運動はしている。
毎日のサイクリングもしている。
加えて、2、3日おきの散歩。
それでも、体重が増加!

いったい、どうなっているのだ、……ということで、
昨日からダイエット(減食)。
しかしこの空腹感は、どうしたらよいのか。
食べ物を見ただけで、ググーッと、食欲がわいてくる。
ドーパミンが線条体を、ガンガンと刺激する。
喫煙者がタバコのにおいをかいだときの反応。
それが、私の脳みその中で起きている。

しかし、ここはがまんのとき。
この誘惑に負けたら、またまた肥満に逆戻り。

(付記)
私の知人に、夕方の散歩だけで、10数キロも減量に成功した人がいる。
毎日1時間前後の散歩だけで、それを達成したという。
しかも3~4か月足らずの間に、である。
が、どう考えても、それはおかしい。
自分で散歩してみて、それがわかった。
散歩だけで、そんなに体重を減らすことはできない。
ワイフは、何かほかに病気があるのではないかと疑っている。
しかしそんなことは口に出せない。
相手の人に、失礼。
私も少なからず、心配しているのだが……。

+++++++++++++++++++++

●加齢臭

私もワイフも、加齢臭なるものを、あたりにまき散らしているはず。
部屋の中も、臭いはず。
しかし自分ではそれがわからない。
(におい)というには、そういうもの。

その加齢臭と闘うためには、つまり他人に不快感を与えないためには、イチに清潔、
ニに清潔。
それしかない。

私も実兄と実母の介護を、自宅でしたことがある。
そのとき、こんな発見をした。
介護というのは、便と加齢臭との闘いである、と。

ある知人も現在、実母の介護で苦労している。
話を聞くと、消臭スプレーを、家中に、10本くらい並べているという。
そのつど、消臭スプレーを、あちこちにまいているという。
「母のパッドや、ときにはお尻に直接かけることもある」と。

実は私にも同じような経験があるので、その話を聞いて、笑った。
しかしこれはそのまま、私たち自身の問題である。

私の実兄も実母も、入浴をいやがった。
寒い冬には、とくにそうだった。
「臭いから……」と言っても、当人たちには、その自覚がない。
自覚がないところが、こわい。
やがて私たち夫婦も、そうなる。

そこで最近、口臭や体臭を測定する器具ができてきた。
薬局などに売っているという話だが、私は見たことがない。
一度、試してみる価値はありそう。

さてさて、今朝も寒い。
寒いが、先ほど、ワイフにこう言った。
「あとで風呂に入ろう」と。
このところ仕事で、帰宅するのがいつも10時前後。
朝風呂に入ることが多くなった。


●ワイフのパーマ

昨日、ワイフが近くの美容院へ行ってきた。
パーマをかけてきた。
このあたりでは、髪の毛が乱れることを、「パーパー」という。
おもしろい言い方と思う。
「髪の毛がパーパーだから、美容院へ行ってくる」というような言い方をする。
で、その美容院から帰ってきた。

ギョーッ!

パーマのかけすぎというよりは、ドライヤーの当てすぎ?
髪の毛がチリジリになって、四方八方へ散っている!
骨だけの大きなちょうちんが、頭に載っているよう。

「何、その頭?」と言うと、ワイフもすでに気がついていたのか、「失敗した……」と。
まるで陰毛のカツラみたい……。

老人の髪の毛はそうでなくても、水分が少ない。
それに強いドライヤーを当てたら、どうなるか?
つまり、ワイフの髪の毛のようになる。

私「あのなあ、パーマ、パーマというけど、それをするのは、50代以上の女性だけだよ」
ワ「……?」
私「今の若い人は、パーマなんか、かけないよ。自然の状態で、うまく髪の毛を
まとめるようにしている」
ワ「……」
私「歳をとったら、髪の毛を大切にしなくちゃあ」と。

ワイフにはワイフの固定観念がある。
美容院では、パーマをかけるものだと思い込んでいる。
結果、あの独特の、バーさんセットができあがる。
バーさん独特の、いかにもパーマをかけましたというセットをいう。
不自然で、ぶかっこう。

「♪パーパー頭が、パーマをかけて、ババーになった」。
私が拍子をつけて言ったら、ワイフが怒った。

「ひどいこと言うわね」と。

今朝の日差しは白い。
ガラス戸の内側にいると、ポカポカと春の陽気。
そういえば、少し花粉症が始まったかな?
今年はあの花粉煎じ茶(杉の実を煎じたお茶)のおかげか、今の
ところ症状は軽い。


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●増大する社会不安(Crisis of Thoughts)

++++++++++++++++++

そのうち何らかの統計的数字が示されるのだろうが、
このところ社会不安が増大しているのを、直接、
肌で感ずることができる(2月10日、09)。

国によっては、すでに臨界点に達しているところもある。
ロシアがあぶない。
中国もあぶない。
アメリカもボヤボヤしてきた。
そしてこの日本も……?

しかしこのモロさは、いったい、何なのか?
たった半年、不景気がつづいたというだけで、
世界はガタガタになってしまった。
経済誌を読んでも、「垂直降下」という文字ばかりが目立つ。
つまり世界の経済は、垂直降下している、と。
まさに底なしの様相を見せ始めた。

精神的なモロさというよりは、思想的なモロさ。
それがこの大不況を機に、一気に噴出してきた。
いったい、私たちは、何をしてきたのだ。
豊かな生活の中で、何をしてきたのだ。
ただそれを楽しんできただけなのか?

何というはがゆさ。
何というやるせなさ。

モノの動きが止まったというだけで、どうして
こうまでガタガタになってしまうのか。
私たちには、(思想)という武器があったはず。
しかしその武器が、まったく機能していない。
人間というのは、それほどまでにモロい生き物だったのか。

+++++++++++++++++++

●日本人の老後vs欧米人の老後(How do we live our old Ages?)

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日本人は、常に残すことを考える。
欧米人は、常に使うことを考える。
こうした(ちがい)が、明確にわかるように
なるのが、老後。

日本では、腰も曲がり、ヨボヨボになったような
老人が、何千万円も、何億円も金融財産を
もっていたりする。
現金でもっている人も多い。
(それが悪いことだと言ってるのではない。
どうか、誤解のないように。)

一方、欧米人は、必要最小限の生活費を確保した
あとは、使う。
「万が一のため」とか、「いざというときのため」とか、
そういう考え方はしない。
使って、老後の人生を楽しむ。

こうした(ちがい)は、生活のあらゆる場面で見られる。
いわんや「家」の心配など、しない。

少し前だが、フランスに住む友人から、こんな
話を聞いた。
何でもその息子氏(フランス人)が、実の母親から、
実家を買わないかという申し出を受けているという。
わかるかな?

実の母親が、自分の息子に、実家を買わないかと
申し出ているというのだ。

私はその話を聞いたとき、軽いカルチャショックを
受けた。
日本人にはない発想である。
日本人なら、自分が住んでいる実家を、息子に売るような
ことはしない。
が、「実家をあなたに売りたいから、買わないか?」と。

もしそのとき息子氏がそれを断れば、母親は別の人(他人)に、
実家を売ることになる。
売って、そのお金で、母親は自分の生活を楽しむことになる。

+++++++++++++++++++++++

国がちがえば、ものの考え方もちがう。
私たちが常識と思っていることでも、外国では非常識となる。
私たちが非常識と思っていることでも、外国では常識となる。
で、最近だが、私たちの世代を中心に、欧米流の考え方をする人がふえてきた。
「子どもたちに財産を残すくらいなら、自分たちで使ってしまおう」と。
「元気で体が動く間に、そのお金で、余生を楽しもう」と。
実は、私たち夫婦も、そうである。
……というより、これはワイフの考え方。
その考え方に、私もこのところ急速に同調するようになってきた。

「家」意識など、もとからない。
私たちは私たち。
息子たちは息子たち。
いまどき「先祖だの」「子孫だの」と言っている人の、気が知れない。
ホント!

ついでに私の先祖について書く。

私の父方の祖父は、貧しい農家に生まれた。
何番目の子どもだったかは知らないが、祖父は10歳くらいのとき、町へ出て、
鍛冶屋の小僧となった。
それから15、6歳まで働き、さらに2年間、礼奉公というのをして独立した。

鍛冶屋で身を起こしたが、いち早く自転車に目をつけ、それ以後は自転車屋を営んだ。
1度、祖父は、祖父が生まれ育った家を見せるため、私をそこへ連れていってくれた
ことがある。
道路から、(道路といっても、当時は農道だったが)、3~5メートルほど入ったところに、
それはあった。
幅は2間、長さは4間ほどの、土壁むき出しの家だった。
窓はなかったように記憶している。
私が中学生のときのことだった。
私はそのあと、記憶は確かではないが、1週間とか、1か月後ではなかったかと、
思うが、こんどは、ひとりでその家を見に行った。
私はあまりのみすぼらしさに、再度、驚いた。

それだけではないが、そういうこともあって、親類の人たちが、ことあるごとに
「林家」「林家」と、「家(け)」をつけて呼んでいるのを聞くたびに、
大きな違和感を覚えた。

ただ祖父の甥(おい)にあたる人が、そのあと、そのあたりでかなりの財産家に
なったらしい。

立派な家を建て、そこに住んでいる(姉の言葉)。
親類の人たちは、その甥の家を見ながら、祖父の先祖の家と思い込んでいる。
しかし祖父が生まれ育った家は、先に書いたとおりである。

話を戻す。

要するに、「私」を大切にするか、「家」を大切にするか。
それが日本人と欧米人の(ちがい)ではないか。
こと私のオーストラリアの友人たちについて言えば、「家」意識など、もとからない。
おそらく彼らは、日本人がもつ「家」意識そのものを理解できないだろう。
説明するだけ、ムダ。

つまりそのあたりまで掘り起こして考えないと、日本人と欧米人の老後の送り方
の(ちがい)を説明できない。
もちろん宗教観もちがう。
それはあるが、あとはそれぞれ個人の生き方ということになる。
「それでも家は大切」と考える人もいるだろう。
「やはり個人のほうが大切」と考える人もいるだろう。
大切なことは、それぞれの立場の人が、それぞれの立場を尊重すること。

多くのケースでは、保守派の人たちのほうが、力をもっている。
伝統を背中に負っている。
その分だけ、強い。
「昔からこうだ」と言えば、相手を黙らすことができる。
私たちのような改革派を、異端として退けてしまう。
力のバランスにおいては、私たちは弱者でしかない。

そんなわけで、「私は私だア」と叫んだところで、この話は、おしまい。
苦しい戦いは、まだまだつづく。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB09++++++++++はやし浩司

●安土城(Azuchi Castle)

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安土城(あづちじょう)といっても、今は三重塔と
二王門をのぞいて、何も残っていない。
天主跡、本丸跡までの山道には、石段が残っているだけ。
そのはずれに、三重塔と二王門がある。
ともに信長が、甲賀から移したものとされる。
「移した」というと聞こえはよいが、本当は略奪したもの(?)。
あるいは戦利品。
しかし行ってみてまず思うのが、「どうしてこんなところに?」と
いう疑問。
が、その謎も、天主跡まで登ってみると、解ける。
天主跡からは、遠く琵琶湖がすっぽりと見える。
入り口でもらった案内書には、こうある。
「現在は四方とも干拓により陸地となっているが、
当時は琵琶湖の内湖に囲まれ、南方のみが開けた地形であった」と。

ナルホド!

「岐阜城よりも京に近い利便性があり、北陸・東海の要所であった」とも。

さらにナルホド!

それにしても入場料の500円は高い。
「国の特別史跡に指定されている」とのことだが、それが理由で、500円?
400段近い石段を上って、下りるだけ。
随所に、「許可なく~~するな」の看板だけが、やたらと目立つ。
観光客を、もう少し温かく迎えてほしい。

同じ案内書には、こうある。
「石段は急で、危険な箇所があっても、安全策をほどこすことが
できません。史跡内では、各自、自己責任で御入山ください」と。
こういう文章そのものが、実にお役人らしい。
どこかインギン無礼?

+++++++++++++++++++++

●入場料が500円

安土城の最大の特徴は、日本最古の(?)天守閣を備えた山城であったということ。
案内書にも、「……高さ33メートルの木造高層建築は当時、わが国ではじめてのもの
であった」とある。
つづけて「内部は信長公の御用絵師、狩野永徳の豪壮な障壁画や装飾を配していた」と
ある。
しかし、ちょっと待てエ!

「わが国はじめてのもの」とあるが、何が、その「もの」なのか?
サラッと読むと、「木造高層建築」ということになる。
そのまま読めば、「日本ではじめての城」ということになる。
それで私は、「日本最古の山城」と書いた。
が、こういう内容は、まず疑ってかかってみたほうがよい。
そこで調べてみると……。

日本最古の山城は、『663年、中大兄皇子(天智天皇)が、唐と新羅の連合軍に敗れたと
き、大宰府を守るために築かれた、朝鮮式山城「大野城」である。 今では国の特別史跡に
指定されている』(福岡県立四王寺県民の森管理事務所・HP)とある。
さらに高層建築物ということになれば、法隆寺の五重塔がある。
時代は同じく6~7世紀までさかのぼる。

となると、「33メートルもある建築物が、わが国はじめて……」ということになる(?)。
案内書にも、こうある。
「……5層7階(地上6階地下1階)」と。
つまりそういう高層建築物としては、「わが国はじめて」ということか。

が、安土城は、信長が本能寺で自刃してからまもなく、「一夜にして焼失、落城した」。
信長が本能寺で自刃したのは、天正10年(1582)の6月2日。
安土城が落城したのは、同じ年の6月15日。
「織田信雄が誤って焼き払ったという説や、敗走する明智光秀軍による放火という説など
が有名」(同、案内書)と。
いろいろと説が交錯しているらしい。

どうであるにせよ、今は、何もない。
ないのに、「わが国はじめて……」は、おかしい。
あまりたとえはよくないかもしれないが、パンを買いに行ったら、「これは日本で
はじめてのパンを包んだ包装紙です」と言って、包装紙を買わせられるようなもの。
あとは頭の中で、勝手に想像しろということか。

だとするなら、やはり500円は高い。
浜松城だって、石段を上り下りするのは、ただ。
城の中へ入るときだけ、料金を取られる。
が、安土城では、いちばんふもとの大手道へ入るときに、500円!
信長にしても、どうせ当時の民衆を虐げて作らせた城ではないか。

どうして500円にこだわるかって?
それには理由があるが、ここには書かない。

(付記)
日本人は、自分の家をもつと、こう言う。
「これは私が建てた家です」と。
私も以前、オーストラリアの友人に手紙でそう書いて、失敗したことがある。
友人は、あわてて手紙をくれた。
「ヒロシは、大工だったのか?」と。

正しくは、「私が買った家」、もしくは「大工さんに建ててもてらった家」である。
同じように、案内書には、「信長公が築城した」などとある。
おそらく信長は、木材一本、削っていないだろう。
が、この日本では、「私が建てた家」という。
このあたりにも、日本人独特の「家」意識が隠されている。
その家意識が、そういう表現の仕方につながっている。

繰り返すが、安土城は信長が建てた城ではない。
信長が命令して、建てさせた城である。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb. 09++++++++++++はやし浩司

●大不況

+++++++++++++++++++++

2007年の終わり、つまり今からちょうど
2年前、今回の大不況を予測していた人がいた。
その人は、はっきりと「サブプライム・ローン」という
言葉まで使っていた。
その人が、どこでどういう方法でその言葉を知ったかは、わからない。
しかしちゃんと、そう書いてある。

2007年の終わりといえば、まだ世界の経済は
順調に推移していた。
貴金属の暴騰もなかったし、中国経済もしっかりしていた。
「サブプライム・ローン」という言葉すら、水面下にまだ沈んでいた。
が、「このままではあぶない!」と。

その人というのは、実は、この私である。
今朝、2年前に書いた自分のBLOGの中に、そういう
エッセーがあるのを知った。
それをそのまま紹介する。
原文は、Goo-Blogに収録してある。
日付はあとからは書き改められないようになっている。
だから2年前に私が書いたものということは、確かである。
日付は、2007年8月11日になっている。

++++++++++++++++++++++++

●不思議

2年前の当時、サブプライム・ローンなどという言葉を知っていた人は少ない。
それが2008年の秋口から、世界的な大問題の発端になると知っていた人は、
さらに少ない。
が、私は、どういうわけか、それについて、そのとき書いていた。

++++++++++++++以下、そのまま転載++++++++++++++++

【今朝・あれこれ】(07年8月11日)

+++++++++++++++

毎朝、畑に水をまく。今朝もまいた。
見ると、40センチ以上もある巨大な
キュウリがころがっていた。

驚いた!

ワイフにそれを見せると、「昨日、取った
けど、そこに置き忘れた」と。

それにしても巨大。

それ一本だけでも、ゆうに一食分はある。

+++++++++++++++

●レバレッジ

 私の趣味は、周期的に変化する。昔からそうだ。ある一定期間、ひとつのことに凝(こ)
ると、それに徹底的に没頭する。が、ひととおり、それをやりこなすと、今度は別のもの
に移動していく。

 興味の対象もそうだ。今は、「経済」がおもしろい。私がほとんど経験しなかった分野だ
けに、おもしろい。今朝は、「レバレッジ」という単語を覚えた。レバレッジというのは、
少ない資金を元に借り入れを行い、借り入れを使って投資した商品を担保にして、さらに
借り入れと投資を繰り返し、投資額を増やしていく手法だそうだ。

 今回のアメリカで起きた、サブプライム・ローンの焦げつきは、このレバレッジが原因
だったという。そう言えば、あのバブル経済のころ、この日本でも、土地投機を舞台に、
このレバレッジをしていた人が、私のまわりにも、何人かいた。

 G氏という名前の人も、そのうちの1人。私の友人だった。

 そのG氏も、レバレッジなるものをしていた。方法は簡単。まず土地を買う。そこに小
さなアパートを建てる。その土地とアパートを担保に、別の土地を買う。同じようにアパ
ートを建てる。その土地とアパートを担保に、さらに別の土地を買う。同じようにアパー
トを建てる……。

 これを繰りかえす。当時は、毎年のように土地の価格があがっていった。「土地神話」と
いうのもあった。土地は値下がりしないと、誰もが信じていた。そのため土地を買うたび
に、担保価値が高くなり、G氏は、あれよあれよと思う間もなく、大資産家に変身した。
当時、G氏は、43、4歳ではなかったか。

 超高級車に乗り、浜松市内でも一等地とされる団地に、豪邸を建てた。「高級車に乗るの
は、交通事故から命を守るため」「大きな家に住むのは、経営会議をそこでするため」と、
私にはそう説明した。

 私も、何度か勧められたことがある。私は、「自宅だけは、抵当に入れない」とがんばっ
た。今も、昔も、私は1円たりとも借金をしたことがない。

 が、土地の価格が下落し始めたとたん、つまりバブル経済が崩壊し始めたとたん、今度
は反対に、ドミノ倒しのドミノのように、つぎつぎと負債が膨らみ、結果的には、会社は
倒産。G氏自身も、自己破産に追いこまれた。

 その当時を思い出しながら、「あれがレバレッジだったのか」と。ひょっとしたら、そう
いうのは、レバレッジとは言わないのかもしれない。ともかくも、そういうのが破たんし
て、結果的に、今回、世界的な株価暴落を引き起こしたということらしい。

 今のところ、世界の中央銀行が市中にお金をばらまき、銀行の信用不安は沈静化に向か
っている(日経新聞)ということだが、まだわからない。日経新聞のコラムニストのY氏
は、つぎのように書いている。

 「1点目のリスクは、ヘッジファンドなどの投資実態が分からないだけに読みにくいが、
市場では、今回損失が明らかになったベアスターンズ傘下のヘッジファンドほどの規模で
レバレッジをかけ、サブプライム関連のリスクを抱え込んでいるファンドは少ないとの見
方が多い。実際、もし破綻に瀕した大規模なファンドが数多くあるならば、既に現時点で
明らかになっているだろう」(8月11日付け)と。

 ついでながら、「レバレッジ」とは、英語ではどう書くのだろう? 手持ちの「Coll
ins Australian Pocket Dictionary」をあちこち調べ
てみたが、わからなかった。……いや、あった! 「R」ではなく、「L」で始まる単語だ
った。

 “leverage”とつづるのだそうだ。意味は、“the action of a lever, the mechanical
advantage gained by using a lever, strategic advantage” (レバーのアクション、レバ
ーを使って得られた機動的な利益、戦略的な利益)だそうだ。

 ナルホド! 「戦略的な利益」のことか! 今朝も、またまた新しい発見でスタート! 
……しかしレバレッジをしている人たちから見ると、私のようにコツコツと働いている人
は、バカに見えることだろう。さらに無料でマガジンを発行している人は、バカに見える
ことだろう。

++++++++++++++以上、そのまま転載++++++++++++++++

「どんなもんだい」と胸を張るようなことはしない。
張っても意味はない。
肝心のその私ですら、かなりの被害を蒙(こうむ)っている。
ワイフもこう言った。
「わかっていたのに、どうして債権なんかに手を出したの?」と。

そう、そのあたりが私の未熟なところ。
頭の中ではわかっていても、行動がそれに伴わない。
ヘマばかりしている。
といっても、つまり被害といっても、全体でならしてみれば、プラスマイナス・ゼロ。
それでも損をしたことは事実。

が、我ながら、よくわかっていたものだと感心する。
自分の原稿を読みながら、感心する。
しかし私は、どこでそういう情報を得たのか。
またどういう経緯でその原稿を書いたのか。
いろいろ思い出してみるが、それがはっきりしない。

それにしても不思議なことがあるものだ。
どうして私は、こんな原稿を、そのとき書いたのだろう。

同じ日(07年8月11日)、韓国の経済についてのエッセーも書いている。
それをそのまま紹介する。
当時の人たちがいかに、ノー天気であったかが、これでわかる。

++++++++++++++以下、そのまま転載++++++++++++++++

●大本営発表

++++++++++++++

今日は、8月13日、月曜日。
朝、5時。

最大の関心ごとは、株価の値動き。
今日の動きを見れば、これから
1週間の、世界情勢のおおかたの
見当がつく。

さあ、どう出るか、アメリカの
サブプライム・ローンの問題!

……ということで、韓国の朝鮮N報の
経済欄をのぞく。

しかし……。こういうのを大本営
発表というのだろう。私のような
ド素人にも、明らかにウソをわかる
記事ばかり。

経済は数字に始まって、数字に
終わる。

++++++++++++++

●朝鮮N法のウソ記事

 まず、朝鮮N法の記事を読んでみてほしい。8月11日付きの記事をそのまま紹介する。
(朝鮮N報の記事のばあい、署名入りの記事は、たいていデタラメなウソ記事と考えてよ
い。さすが良心がとがめるのか、あとあとの責任のがれのためにそうするのだろう……と、
私は解釈している。)

++++++

 『今回のサブプライム・ショックは、株式や不動産、消費など韓国経済全般に悪影響を
及ぼすものとみられる。しかし、1997年のアジア通過危機のような大規模危機へと進
展する可能性は低い、という分析が出ている。

 何よりも、問題となったサブプライム・ローンによる韓国の直接的な損失規模がそう大
きくはない。金融監督院の関係者は10日、「一般投資家が加入した海外の債券ファンド
のうち、ごく少数が、米国のサブプライム・ローンに投資した可能性があるが、分散投資
されているため、特に問題はない」と語った。

 ただ、ウリ・外換・新韓・国民・産業銀行や農協など、一部の銀行と保険会社がサブプ
ライム・ローン関連の債券に計8億4000万ドル(約994億3080万円)投資して
おり、6月末基準で投資額全体の4・5%に当たる約3800万ドル(約44億9800
万円)の損失を出した。しかし、これらの金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百
兆ウォンに達するという点を考慮すると、大きな打撃にはならないといえる。

 しかし、株式市場は相当な打撃を受けるものとみられる。今回の事態で、世界の投資家
たちが危険を回避し、安全な資産を選好する現象が広がるにつれ、韓国をはじめとする新
興市場で、株式を売りに出す可能性が高いためだ。特に、今年に入り韓国の株式市場の上
昇率が相対的に高かったため、世界の株式市場が下落した場合、韓国はさらに大きな下落
率となることも考えられる。グローバル株の低調が長期化する場合、海外ファンドの加入
者も損失を免れなくなる。

 今回の事態で「円キャリートレード(金利の低い日本で円を借り、海外資産に投資する
こと)」の清算が加速化し、各国に投資された円資金が流出する場合、韓国国内の不動産
市場にも影響が及ぶ可能性がある。韓国企業が円資金を借りて不動産に投資したケースが
少なくないためだ。そのため、内需の景気回復も遅延する可能性がある。

 ただ、円キャリートレードが清算されれば、円高に向かう可能性も残されており、日本
企業とライバル関係にある韓国企業の輸出にとっては好材料にもなり得る。

 S経済研究所のT副社長は、「米国とヨーロッパの金融当局が積極的に対応しているこ
とに加え、アジア経済が好調を見せ、アジア各国に外貨資産が多く蓄積されているため、
通貨危機のような大規模な危機へと発展する可能性は少ない」と述べた』(I・J記者)
と。

++++++

 順に整理してみよう。

(1)大規模危機へと進展する可能性は低い。
(2)韓国の直接的な損失規模がそう大きくはない。
(3)金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達するという点を考慮す
ると、大きな打撃にはならない。
(4)今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった。
(5)円高に向かう可能性も残されており、日本企業とライバル関係にある韓国企業の輸
出にとっては好材料にもなり得る。
(6)アジア各国に外貨資産が多く蓄積されている。

 S経済研究所のT氏が、「米国とヨーロッパ……」と書いて、わざわざ「日本」をはず
していることに注目。世界の新聞は、「日米欧」と、「日本」を入れている。

 これについては毎度のことだから、ここでは目をつぶることにしよう。

(1) の「大規模危機へと進展する可能性は低い」については、主語が「世界」なのか、
韓国」なのか、よくわからない。世界的な大規模危機にはならないとは、私もそ
う思っているが、韓国にとっては、そうではない。それについては、今まで、た
びたび書いてきた。

(2) と(3)については、なぜこうまで韓国はオメデタイのか、その理由がよくわか
らない。つぎの数字を見てほしい。

 第一銀行  外資比率100% (筆頭株主:スタンダード・チャータード)
 韓美銀行  外資比率 99% (筆頭株主:シティ・グループ)
 国民銀行  外資比率 86% (筆頭株主:バンク・オブ・ニューヨーク)
 外換銀行  外資比率 74% (筆頭株主:ローンスター)
 ハナ銀行  外資比率 72% (筆頭株主:ゴールドマンサックス)

 わかるかな? エッ、まだわからない?

 国策銀行のウリ銀行をのぞいて、韓国の銀行は、すべて、外資の支配下にあるというこ
と。国民銀行を例にあげてみると、86%が、外資。しかもその筆頭株主は、バンク・オ
ブ・ニューヨーク! アメリカの銀行である。わかりやすく言えば、韓国の銀行は、アメ
リカの銀行、もしくはその支店と考えてよい。

 アメリカの銀行が巨大な損失をかかえているのに、その子分である韓国の銀行が、「大
きな打撃にならない」とは! (これに対して、日本の銀行のばあい、役員に外人を置い
ている銀行は、ゼロ!)

 「金融機関の資産規模が、それぞれ数十から数百兆ウォンに達する」ということだそう
だが、それはだれのお金か、まず、それを冷静に考えてみること。だいたい「資産規模」
というところが、恐ろしい! 日本でいう「資産」ということなら、それは株主、つまり
投資家のもの。預貯金額を言うなら、それは預金者のもの。

(3) の「今年に入り韓国の株式市場の上昇率が相対的に高かった」というのは、どこ
とくらべて「相対的に高かった」というのか。

 韓国では、外資が逃げ、個人投資家が逃げても、しかし株価だけはあがるという珍現象
が、続発している。

 株価というのは、だれかが買うからあがる。買わなければ、あがらない。では、だれが
買うか?

 いわずと知れた、「自社」である。株式制度、それに付随する法律は、国によって、す
べて異なる。韓国では、「自社株の売買」が、ごくふつうのこととしてなされている。

(5)「円高になれば、韓国企業にとっては有利」とか?

 ならば聞くが、ではなぜ自国の通貨を、ウォン安にしないのか? きわめて簡単な質問
である。そうすれば何も円高を待たなくても、韓国企業にとっては有利になるはず。が、
韓国政府は、つい先週も、2か月連続で、日本でいう政策金利をあげている。(今月、0・
25%あげて、0・5%になった。)

 政策金利をあげれば、世界の投資家たちが、韓国のウォンを買う。そのためウォンが値
をあげる。ウォン高になれば、輸出企業に不利になる。韓国政府は、自国ガ貿易立国であ
ることを百も承知の上で、自国の通貨をウォン高に導こうとしている。こういう矛盾を、
いったい、この記事を書いた記者は、どう説明するのか。

 実は、韓国は、ウォン安にできないのである。ウォン安にしたら、それこそ、現在アメ
リカで起きている、サブプライム・ローンと同じ問題が、韓国国内で起きてしまう。世界
的にみれば、規模は小さいが、韓国経済を崩壊させるには、じゅうぶん。

 何としてもウォン高を維持して、外資を自国へ呼びこまねばならない。そのことは、つ
ぎの数字をみればわかる。

 韓国貿易収支    2005年…… 327億ドル
              2006年…… 292億ドル
              2007年…… 100億ドル以下(07年第一四半期よ
り推定)

 つまり毎年、韓国の貿易収支は、見た目よりもはるかに速いスピードで悪化している。
2008年には、赤字に転落するかもしれない。ここ1~2年、設備投資額も、前年度比、
毎年、1~2%という、まさにK国並みの低さで推移している。

 こういう状態で、円高になったらどうするか? 韓国は基本技術、および製造機器のほ
とんどを、日本に頼っている。「有利」になるどころか、その分だけ、たちまち輸入額に、
円高分が上乗せされてしまう。

 が、何といっても最大のウソは、(6)の「アジア各国に外貨資産が多く蓄積されてい
る(からだいじょうぶ)」という部分。

 百聞は一見にしかずという。つぎの数字を見てほしい。

 韓国の所得収支    2005年…… ▲16億ドル(赤字)
                2006年……  ▲ 5億ドル(赤字)
                2007年……  ▲20億ドル以上の赤字(07年第
一四半期より推定)

 所得収支というのは、モノの売買で得るのを「貿易収支」と呼ぶのに対して、債権・債
務で発生する収支のことをいう。

 ここ数年、韓国では、この所得収支が赤字なのである。赤字ということは、「アジア各
国にある外貨資産」で得るお金よりも、借金のほうが多いということ。わかるかな? エ
ッ、まだわからない?

 では、説明しよう。

 あなたは借家を5軒もっている。そこからの家賃収入は、1軒分10万円として、50
万円ある。しかし同時に、その借家を建築するために借り入れたお金の返済のため、あな
たは、毎月60万円の利息を支払わねばならない。つまり所得収支でみれば、毎月10万
円の赤字ということになる。そういう状態でも、あなたは「うちには資産があるから、だ
いじょうぶ」などと言うだろうか。

 韓国の今の状況を簡単に言えば、そういうことになる。そういう韓国が、「アジア各国
に外貨資産が多く蓄積されているから、(だいじょうぶ)」とは! あいた口がふさがら
ない!

 私のようなド素人にも、こんな程度のことはわかる。つまりこの記事を書いた、朝鮮N
報のI・J記者は、この私よりも、ド素人ということになる。

 なぜ、こうした記事には、わざわざ署名を入れるか? もうこれで読者の方は、その理
由が、おわかりのことと思う。

 私もこうした記事にはよくだまされた。つい最近まで、だまされた。韓国を代表する新
聞社だから、だれしも「まさか!」と思う。しかしウソはウソ。読者のみなさんも、くれ
ぐれもご注意のほどを!

++++++++++++++以上、そのまま転載++++++++++++++++

国がマスコミをあざむき、マスコミが国民をあざむき、やがて世界は奈落の底へと
落ちていくことになる。

今回の大不況は、まさに人災と言えなくもない面をはらんでいる。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb. 09++++++++++++はやし浩司

●依存性(Dependence)

++++++++++++++++++++++++++++

依存性には中毒性がある。
依存される側を、「主者」とする。
依存する側を、「従者」とする。
一度、二者の間で依存関係ができると、主者はいつも主者となり、
従者は従者となる。
途中で、立場が入れ替わるということはない。
これについては、前にも何度か書いた。
そこでここでは、もう一歩、話を進める。

++++++++++++++++++++++++++++

●親子の依存性

実は、親子関係においても、この依存性が生まれることがある。
親が主者となり、子が従者となるケースが多い。
が、反対に、親が従者となり、子が主者となるケースもある。
一般的に、精神的欠陥、情緒的未熟性があると、従者になりやすい。
親側にそれがあれば、親が従者になる。

で、こうした依存性を、自分の中に感じたら、できるだけ早い時期に、
依存性と決別したほうがよい。
自分の親や、自分の子どもに感じたときも、そうである。
主者はますます主者になり、従者はますます従者になる。

従者は、「助けてもらうのが当たり前」という考え方をする。
そのためお金やモノの流れが、一方的になる。

で、親子のばあいは別として、(親子でもそうなるケースは多いが)、
従者が主者にそれだけ感謝しているかというと、それはない。
立場が逆転したとき、その分だけ、今度は従者が、主者を助けてくれるかというと、
それはない。

こんな例がある。

●麻痺する感覚

A氏(50歳)は、実母の実家ということで、長い間、伯父を財政的に援助してきた。
伯父は実家を守っていたが、定職はなかった。
そこで「小遣い」と称して、実母はそのつど、伯父に渡していた。
もとはと言えば、A氏が実母に渡したお金である。
ハンパな額ではない。
合計すると、年間、数百万円にはなった。
それを10年近く、つづけてきた。

が、A氏が50歳になったとき、A氏の事業が行き詰った。
一時的に多額の借金を負った。
そこでA氏はそれとなく伯父に打診してみたのだが、伯父は、だんまりを決め込んだ。
A氏はこう言った。

「私の窮状を知りつつ、音なしの構え。そればかりか、それとなく『うちは貧乏』と、
そればかりを口にするようになりました。
それもズルイ言い方をするのですね。『この3年間、旅行などしたことがない』とか、
『家の改築費に、600万円かかった。ローンの返済で、たいへん』とかなど。
実際には、町に空き地を買い上げてもらっていたのですが……」と。

だからA氏はこう言う。

「依存関係ができたら、その人を援助しても無意味です。感謝されるのは、最初だけ。
しばらくすると、それが当たり前になり、さらにしばらくすると、援助しないでいると、
逆に請求されるようになります。
それに応じないと、かえって恨まれることもあります」と。

なぜか。

●弱者の立場で

従者の心理を理解するためには、一度、弱者の立場に自分を置いてみる必要がある。
弱者には、弱者の論理がある。
こんな例で考えてみよう。

あなたの隣に、金持ちが住んでいる。
大型の外車に乗り、大きな家に住んでいる。
毎日、ごちそうを食べている。
が、あなたは貧乏。
その日の食費さえ、満足にない。
子どもの学費もままならい。

そんなある日、隣人が、金銭的な援助をしてくれた。
あなたは涙を出して、それを喜んだ。
が、あなたは一時的には感謝するかもしれないが、その気持ちは、いつまでも
つづかない。

あなたはそれまでにも、そしてそのときにも、別の心で、隣人をねたみ、そういった
不公平があることについて、大きな不満を感じていた。
だから「隣人が自分を助けてくれるのは当然」とまでは考えないにしても、
助けてくれたからといって、それまでのねたみや不満が消えるわけではない。
そのねたみや不満が、それまでにもていった慢性的な(怒り)が、
感謝の念を消してしまう。
むしろ助けてもらったことによって、ねたみや不満を増大させてしまうこともある。

●日本政府の援助

よい例が、日本政府が外国に対してする、政府間援助。
日本は毎年、東南アジアを中心に、70~80億ドル規模の、援助をしている
(政府開発援助・06)。
しかしそういう国々が、日本に対して感謝しているかといえば、それはない。
中国にせよ、韓国にせよ、東南アジアの国々やアフリカ諸国の国々にせよ、
いまだかって、日本に感謝したという例は、ひとつもない。
「援助をやめる」と言っただけで、逆に抗議される。

あのK国にいたっては、核兵器で脅して、日本から援助をとりつけようとしている!

だから冒頭の話に戻る。
依存性には、中毒性がある、と。

が、それでもだれかを助けたくなったら、どうするか?
そういうときは、無私、無欲、自分とは関係のない人に対してしたらよい。
人間関係を破壊したくなかったら、そうする。

そうそうもうひとつ。
援助するならするで、相手をよく見極めてからするのがよい。
「逆の立場だったら、この人は、私を助けてくれるか」と。
そういう目で、相手を見ながら援助するのがよい。

●依存性の内容について

依存性にも、(1)攻撃型と、(2)同情型、(3)服従型がある。
ある親に向って、自分の努力なさを棚にあげて、「こんなオレにしたのは、お前だろ!」と
叫んだ男性がいた。
「だから、オレの責任を取れ」と。
これを攻撃型依存性という。

一方、弱々しい自分を演じながら、相手に依存する人もいる。
相手が援助しなければならないように、相手を追い込んでいく。
ある男性は、「あなたが助けてくれなければ、一家心中です」と言って、相手に
援助させていた。
これを同情型依存性という。

さらに相手に、「あなたにすべてを任せます」といった様子を売りこんで依存する
ケースもあります。
ある女性は、実弟が生活費を渡すたびに、こう言った。
「大切に使わせてもらいます」と。
つまり(もらう)のが当然という考え方をする。
これを服従型依存性という。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
依存性 攻撃型依存性 服従型依存性 同情型依存性)


【4】(子育て危険度)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(一部を紹介します。もっと読んでくださる方は……
http://hiroshihayashi9.ninja-web.net/page012.html#label1
へ、おいでください。)

学校の先生が許せない!
自分を知る、子どもを知る(失敗危険度★★★★)

●汝自身を知れ
 自分を知ることはむずかしい。スパルタの七賢人の一人、キロンも、『汝自身を知れ』と
いう有名な言葉を残している。つまり自分のことを知るのはそれほどむずかしい。理由は
いくつかあるが、それはさておき、自分の子どものことを知るのは、さらにむずかしい。

 一般論として賢い人には、愚かな人がよく見える。しかし愚かな人からは賢い人が見え
ない。もっと言えば、賢い人からは愚かな人がよく見えるが、愚かな人からは賢い人が見
えない。かなり心配な人(失礼!)でも、自分が愚かだと思っている人はまずいない。さ
らにタチの悪いことに、愚かな親には、自分の子どもの能力がわからない。これが多くの
悲喜劇のモトとなる。

●「ちゃんと九九はできます」
 学校の先生に、「どうしてうちの子(小四男子)は算数ができないのでしょう」と相談し
た母親がいた。その子どもはまだ掛け算の九九すら、じゅうぶんに覚えていなかった。そ
こで先生が、「掛け算の九九をもう一度復習してください」と言うと、「ちゃんと九九はで
きます」と。掛け算の九九をソラで言えるということと、それを応用して割り算に利用す
るということの間には、大きなへだたりがある。が、その母親にはそれがわからない。九
九がソラで言えれば、それで掛け算をマスターしたと思っている。子どもに説明する以上
に、このタイプの親に説明するのはたいへんだ。その先生はこう言った。

 「親にどうしてうちの子は勉強ができないかと聞かれると、自分の責任を追及されてい
るようで、つらい」と。私もその気持ちはよく理解できる。

●神経質な家庭環境が原因 
が、能力の問題は、まだこうして簡単にわかるが、心の問題となるとそうはいかない。
ある日、一人の母親が私のところへきてこう言った。「うちの子(小一男子)が、おもら
ししたのを皆が笑った」というのだ。母親は「先生も一緒に笑ったというが、私は許せ
ない」と。だから「学校へ抗議に行くから、一緒に行ってほしい」と。もちろん私は断
ったが、その子どもにはかなり強いチック(神経性の筋肉のけいれん)もみられた。そ
の子どもがおもらしをしたことも問題だが、もっと大きな問題は、ではなぜもらしたか
ということ。なぜ「トイレへ行ってきます」と言えなかったのかということだ。もらし
たことにしても、チックにしても、神経質な家庭環境が原因であることが多い。

●ギスギスでは教育はできない
学校という場だから、ときにはハメをはずして先生や子どもも笑うときがあるだろう。
いちいちそんなこまかいことを気にしていたら、先生も子どもも、授業などできなくな
ってしまう。また笑った、笑われたという問題にしても、子どもというのはそういうふ
うにキズだらけになりながら成長する。むしろそうした神経質な親の態度こそが、もろ
もろの症状の原因とも考えられる。が、その親にはわからない。表面的な事件だけをと
らえて、それをことさらおおげさに問題にする。

●子どもを知るのが子育ての基本
 まず子どもを知る。それが子育ての基本。もっと言えば子どもを育てるということは、
子どもを知るということ。しかし実際には、子どもを知ることは、子育てそのものよりも、
ずっとむずかしい。たとえば「あなた」という人にしても、あなたはすべてを知っている
つもりかもしれないが、実際には、知らない部分のほうがはるかに多い。「知らない部分の
ほうが多い」という事実すら、気がついていない人のほうが多い。

人というのは、自らがより賢くなってはじめて、それまでの愚かさに気がつく。だから
今、あなたが愚かであるとしても、それを恥じることはないが、しかし、より賢くなる
努力だけはやめてはいけない。やめたとたん、あなたはその愚かな人になる。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

先生は何でもぼくを目のかたきにして、ぼくを怒った
汝(なんじ)自身を知れ(失敗危険度★★★★)

●自分を知ることの難しさ
自分を知ることは本当にむずかしい。この私も、五〇歳を過ぎたころから、やっと自分
の姿がおぼろげながらわかるようになった。表面的な行動はともかくも、内面的な行動
派、「私」というより、「私の中の私」に支配されている。そしてその「私の中の私」、つ
まり自分は、「私」が思うより、はるかに複雑で、いろいろな過去に密接に結びついてい
る。

●「ぼくは何も悪くなかった」
 小学生のころ、かなり問題児だった子ども(中二男児)がいた。どこがどう問題児だっ
たかは、ここに書けない。書けないが、その子どもにある日、それとなくこう聞いてみた。
「君は、学校の先生たちにかなりめんどうをかけたようだが、それを覚えているか」と。
するとその子どもは、こう言った。「ぼくは何も悪くなかった。先生は何でもぼくを目のか
たきにして、ぼくを怒った」と。私はその子どもを前にして、しばらく考えこんでしまっ
た。いや、その子どものことではない。自分のことというか、自分を知ることの難しさを
思い知らされたからだ。

●問題の本質は?
ある日一人の母親が私のところにきて、こう言った。「学校の先生が、席決めのとき、『好
きな子どうし、並んですわってよい』と言った。しかしうちの子(小一男児)のように、
友だちのいない子はどうしたらいいのか。配慮に欠ける発言だ。これから学校へ抗議に
行くから、一緒に行ってほしい」と。もちろん私は断ったが、問題は席決めことではな
い。その子どもにはチックもあったし、軽いが吃音(どもり)もあった。神経質な家庭
環境が原因だが、「なぜ友だちがいないか」ということのほうこそ、問題ではないのか。
その親がすべきことは、抗議ではなく、その相談だ。

●自分であって自分でない部分
話はそれたが、自分であって自分である部分はともかくも、問題は自分であって自分で
ない部分だ。ほとんどの人は、その自分であって自分でない部分に気がつくことがない
まま、それに振り回される。よい例が育児拒否であり、虐待だ。このタイプの親たちは、
なぜそういうことをするかということに迷いを抱きながらも、もっと大きな「裏の力」
に操られてしまう。あるいは心のどこかで「してはいけない」と思いつつ、それにブレ
ーキをかけることができない。

「自分であって自分でない部分」のことを、「心のゆがみ」というが、そのゆがみに動か
されてしまう。ひがむ、いじける、ひねくれる、すねる、すさむ、つっぱる、ふてくさ
れる、こもる、ぐずるなど。自分の中にこうしたゆがみを感じたら、それは自分であっ
て自分でない部分とみてよい。それに気づくことが、自分を知る第一歩である。まずい
のは、そういう自分に気づくことなく、いつまでも自分でない自分に振り回されること
である。そしていつも同じ失敗を繰り返すことである。


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