Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, May 16, 2011

●浜岡原子炉を廃棄せよ

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.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○   
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子育て最前線の育児論byはやし浩司  2011年 5月 30日(Eマガ最終号)
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HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page015.html

メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【組み合わせと場合の数】(小1児のレッスン)

どこまで組み合わせと場合の数を理解できるか。
つづく小2児(うち小1児が飛び級で、3人)は、どこまで
理解できるか。

BW実験教室より(はやし浩司 2011-05-05)。

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【組み合わせと場合の数】(小2児のレッスン)

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さらに見てくださる方は、
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
より、「BW公開教室」→「2011年4月~版」へ。


Hiroshi Hayashi+++++++May. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【5歳児にひらがな学習】


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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●日本国家・危機存亡の時
2011/05/07記


++++++++++++++++++


昨夜は午前1時ごろまで、書斎で
原稿を書いていた。
床に就いたのが、そのあと。
しばらく雑誌を読んでいた。


で、今朝、起きてみたら午前8時。
あわてて運動。
30分!
さわやかな汗が、今も額から流れ落ちている。


++++++++++++++++++


●外貨準備高、100兆円!(1兆0420億ドル、2010年3月期。)


 日本には日本の貯金がある。
それが「外貨」。
日本がせっこら、せっこらと、
貿易で稼いだお金。
100兆円。
が、その外貨は、使えない。
アメリカが使わせてくれない。


 もし30兆円でも使うことができたら、
30兆円÷1000万円=300(万人)。
つまり300万人の被災者に、その場で
1000万円ずつの現金を渡せる。


 よく誤解されるが、外貨などというものは、
輸出入の決済に必要な分だけあればいいの!
余計にため込んだところで、意味はない。
腹のぜい肉のようなもの。
現にアメリカは、外貨準備高はゼロ。


 わかりやすく言えば、日本は戦後、
アメリカのドル(紙くずのようになったドル)を
買い支えてきた。
その結果が、今。
100兆円。


30兆円が無理なら、20兆円でもよい。
せめて10兆円だけでもよい。
こんな非常時にさえ使えない外貨とは、何か。
あの橋本政権のとき。
日本は5%だけ、米ドルからほかの通貨に
変換したいと申し出た。
たったそれだけのことで、橋本政権は
吹っ飛んでしまった。


●どうして円高?


 またまた円高が進行している。
昨日79円になった。
が、国際基準から見ると、日本の円は、まだ安い。
先月、オーストラリアへ行ってきたが、大学構内の自動販売機では、
ペットボトル入りのジュースを、3ドル50セントで売っていた。
日本円に換算すると、308円。
実際には空港で、1オーストラリアドルを93円で交換したから、326円。
(ただしボトルのサイズは、日本のそれより、1・3~1・5倍ほど大きかった。)


 ちょっとしたホテルに泊まっても、1泊2~4万円(食事なし)。


 生活の質、レベルを計算に入れても、日本の円は、まだ安い。
1アメリカ・ドル=70円前後でも、おかしくない。
もし今、日本がここで外貨を売ると宣言したら、アメリカドルはさらに安くなる。
同時に、そのドルで円を買うことになるから、当然、円高になる。
が、それは一時的なもの。


 今回の円高については、2つの流れがある。


(1)ユーロ、ドルともに、不安定になってきたこと。
それで世界のホットマネーが、「円」に向かった。


(2)もうひとつは、円借款で貸したお金が、日本へ逆流し始めていること。
いわゆる日本がもっとも恐れていた、円キャリーの逆流が始まった。
(円借款で借りたお金を日本へ返すためには、一度、円を買わなければならない。
だから円は、円高に向かう。)
もう少し詳しく説明しよう。


●円高?


 あなたは国際舞台で活躍する、国際投資家。
世界各国に投資して、お金を稼ぐ。
が、元手となる資金が必要。
お金が必要。


 そこであなたはお金を借りることにした。
が、どこで借りるか。
金利の安い、日本銀行で借りるか。
それとも金利の高い、アメリカ銀行で借りるか。


 あなたは当然、日本銀行で借りる。
金利は、何しろ、ゼロに近い。


 が、その円は、世界では通用しない。
たとえば中東で使いたいと思っても、そのままでは使えない。
あなたは日本銀行で借りた「円」を、一度「ドル」に交換しなければならない。
ドルなら、世界中で使える。


 このとき、あなたは「円を売り、ドルを買う」。
だから円安になり、ドル高になる。


 が、今度は逆のばあいを考えてみよう。
たとえば日本が今回のような大震災に見舞われた。
当然日本政府は、復興資金を必要とする。
そこで日本政府は、世界に貸していたお金を回収しようとする(と、世界はみた。)
が、回収するといっても、日本国内では、ドルは使えない。
そこで一度ドルを売って、円を買わなければならない。
「ドルを売って、円を買う」。
だから円高になり、ドル安になる。


 今が、そのとき。
しかしこれが無制限につづくと、円高は円高を呼び、同時に国内は、札束で、
ジャブジャブになってしまう。
経済が大混乱する。


●外貨を使う


 今こそ、外貨を使うべきとき。
が、管首相がそれを口にしたら、管首相のクビは、一夜にしてはねとばされるだろう。
率直に言えば、アメリカは、そんな甘い国ではない。
だからこそ挙国一致内閣が必要。
強力な内閣が必要。
アメリカの横暴をはねとばすだけの、パワーと底地からのある内閣が必要。


 が、すでにみなさん、ご存知の通り。


 同じ民主党内でさえ、派閥抗争。
足の引っ張りあい。
で、一言。


 小沢さん、もうバカげた抗争劇は、やめなさい。
贈賄側は、「1億円、渡した」と裁判の席で、認めている。
それを「もらっていない」だの、「知らない」だのと、主張しても無駄。
無理。
見苦しいというか、醜い。
醜いというより、醜悪。


 小沢さんも、小沢さんなら、その部下の国会議員たちもひどい。
平成の忠臣蔵よろしく、隷属意識丸出し。
国会という場で、同僚の管首相をはげしくののしりながら、みじんも恥じない。
自分では、小沢さんへの忠誠心を誇示しているつもりなのだろう。
バカげているというよりは、あわれ!
情けない!
「国」会議員として、少しは自分に恥じたらよい。


 今、日本に重要なものは、挙国一致内閣。
管総理大臣をみなで支え、この危機を乗り切ること。
こんな危機存亡の最中に、内輪もめして、何になる。
どうする。
少しは冷静になれ。
福島第一原発事故は、何も解決していない。
むしろ事態は、日に日に、悪化している。
どうしてこんな簡単なことが、わからないのか!


Hiroshi Hayashi+++++++May. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【浜岡原子力発電所】「今すぐ停止すべし」


中部電力浜岡原子力発電所の危険性について

浜松市

はやし浩司


++++++++++++++++


菅直人首相は6日夜、緊急に記者会見し、
浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)にある
全ての原子炉の運転を停止するよう
中部電力に要請したと発表した【資料1】。


この発表を受け、地元の静岡県知事は、「英断」
(中日新聞)と評価。


理由は、「浜岡原子力発電所は、東海地震の震源域の
真上に位置する」こと【資料2】。


さらに最近、浜岡原子力発電所の周辺には、活断層が
3本も走っていることが判明。
(8キロメートル以内には、8本。)


うち2本は、原子力発電所直下を走っている【資料3】。


管直人首相の「停止要請」に対して、中部電力側は
表向きは従う様子を見せながらも、それを拒否。


さらにこの要請を歓迎するかと思われた御前崎市市長が、
「(我々の意見を)聞いていたのか」と、「不快表明」(5月6日)。


理由は、「雇用や地元商店街に大きな影響が出てくることは
間違いない」と【資料4】。

さらに御前崎市市長は、つぎのように述べている。
注意深く読んでみてほしい。
なお内容は、日本経済新聞、中日新聞の双方で
報道されている。

「国が原子力を危険・不安と思うのであれば、
浜岡原発だけではなく、全ての原発を見直すべきだ」
(御前崎市石原市長談)と。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【資料1】

菅直人首相は6日夜、緊急に記者会見し、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)にある全
ての原子炉の運転を停止するよう中部電力に要請したと発表した。

大規模な東海地震の発生が予測される中、重大事故が発生した場合の悪影響を未然に回避
する必要があると判断した。政府は浜岡原発以外の他の原発については停止要請をしない
方針だ(以上、日本経済新聞、5月6日)。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【資料2】

 中部電力浜岡原子力発電所は、マグニチュード(M)8級が想定される東海地震の震源
域の真上に位置する。

以前から地震や津波の危険性が、ほかの原発に比べはるかに大きいと指摘されてきた。中
部電は多額の資金を投じて耐震性を強化してきたが、東日本大震災という「想定外」の巨
大地震の発生によって、政府は抜本的な対策を取らない限り、安全性は担保できないと判
断したようだ(以上、日本経済新聞、5月6日)。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【資料3】

東海地震の想定や敷地内のリニアメントについて、問題として取り上げられるようになっ
たのは、発電所が運開して間もない頃であった。

大規模地震対策特別措置法の施行などがあった頃からである。

同法施行直後に3号機の増設計画はまとめられ、1978年12月18日に設置変更許可申請書
を提出したが、審査書類の再提出を求められて、活断層調査などの記述を大幅に追加して、
1980年12月に再提出した。

その際、藤井陽一郎(当時筑波大学理学部教授)などから、「中部電力は、従来の検討の不
十分さを実際上は認め、部分的には新しい知識を取り入れながらも、いろいろと言いわけ
をし」たなどと、業界誌である『原子力工業』の記事でも批判されていた。

この時点で、発電所敷地内に断層破砕帯が存在する点が既に憂慮の対象になっており、再
提出された設置許可申請でもH断層系として一部が呼称を与えられている。

このH断層系は1~3号機の建屋をかすめている。

この件は静岡大学助教授(当時)の小村浩夫が1981年7月に発表した論文で紹介され、原
発から8km以内周辺には8本の活断層が知られており、ほかに3本のリニアメント(活断
層の疑いがある)があるが、そのうち2本が原発敷地内を走っている(以上、ウィキペデ
ィア百科事典より)。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


【資料4】

 政府が中部電力に浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の全面停止を要請したことを受
け、同原発の地元、御前崎市の石原茂雄市長は7日朝、市役所内で緊急会見を開いた。

石原市長は「国が原子力を危険・不安と思うのであれば、浜岡原発だけではなく、全ての
原発を見直すべきだ」と述べ、政府の判断を改めて批判した。

 石原市長は「国策として進めてきた原発を、国が止めるというのであれば、重く受け止
めないといけない」とした上で、「地元は苦渋の判断で原発を受け入れてきた。

まさか、ここまで止める問題が急激に来るとは思わなかった」と、政府の突然の発表に驚
きを隠さなかった以上、。

(中略)

 全面停止後の見通しについては「防潮堤が2年間で完成するかという問題もある」とし
て、停止期間が2年以上になることへの懸念を示した。

また地元経済に与える影響について「雇用や地元商店街に大きな影響が出てくることは間
違いない」と述べた以上、(以上、日本経済新聞、5月7日)。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●安全が確保されるまでの停止

 福島第一原発事故を受け、全国で原発見直しの動きが見られる。
当然のことである。
それを受けて、静岡県御前崎市にある中部電力御前崎原子力発電所も、安全点検の
対象となった。
当然のことである。
その結果、「津波に対する防御態勢が十分でない」ということが判明した。

 それに対して、中部電力側は、『12日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)に新設予
定の防波壁の高さを、従来想定していた12メートル超から、15メートル超に引き上げ
る方針を明らかにした』(World Note Site)。

 が、その工事が完成するまでに、2~3年もかかる。
しかしその一方で、東海沖地震については、「30年以内にマグニチュード(M)8程度
の地震が発生する可能性が87%という数字も示されている」(同、サイト)。

 平たく言えば、今回の3・11大震災級の大地震が、今後30年以内に87%の確率で
起こるという。
もちろんそれなりの大津波も予想される。
「87%」という数字は、「ほぼ確実に……」という数字である。

 で、常識のある人なら、こう考える。
「安全が確保されるまで、原子力発電所は、停止すべし」と。

 少なくとも防波壁が完成するまで停止すべし。
あるいは福島第一原発事故が、収束するまで停止すべし、と。
常識のある人なら、そう考える。

 が、御前崎市の石原市長は、そうは考えない。
「不快表明」をしたあと、こう述べている。
もう一度、この部分をよく読んでみてほしい。

「国が原子力を危険・不安と思うのであれば、浜岡原発だけではなく、全ての原発を見直
すべきだ」と。

●論理的非論理

 あなたの子どもが、こう言ったとする。
「ママ、ジュース、買ってよ」と。
それに対して母親が、「今日はがまんしなさい」とたしなめたとする。
が、ここでその子どもが、こう言い返す。

「お兄ちゃんだって、買ってもらったじゃないか!」と。

 よく耳にする会話である。
子どもは不平等性を理由に、自分の主張の正当性を母親に訴える。

 が、こんな会話ならどうだろうか。

 あなたが子どもに、こう言ったとする。
「道路で、自転車に乗ってはいけません。まだあなたはうまく自転車に乗れないからね」
と。
が、子どもはその子どもは、こう言い返す。

「道路が危険なら、お兄ちゃんだって、乗るべきではない。
お兄ちゃんも、やめさせろ!」と。

 こういうのを非論理的論理という。
論理的非論理でもよい。
一見、論理的だが、論理的ではない。
わかりやすく言えば、「ダダ」。
御前崎市長は、そのダダをこねた。
理由は、「お金(マネー)」(?)。

●御前崎市

 20代、30代のこと、私は子どもたちを連れて、よく御前崎市までドライブした。
その季節になると、サザエなどを、安く買うことができた。
車で、2時間ほど、かかった。

当時の1号機建設時には、原子炉建屋から最寄民家までの最低距離は、700メー
トル。
半径5キロメートル以内の人口は約1万7000人、10キロメートル以内は約6
万人であった(ウィキペディア百科事典)。

 が、それから30年。
御前崎市は一変した。
人口も3万8000人弱にふえた。
「バイパス」と現地の人たちは読んでいるが、都会にもないような4車線の道路(150
号線)が、走っている。
もちろん昔の面影は、どこにもない。

当時は、砂ぼこりが舞うような田舎道だった。
御前崎市は、丘を登った、丘陵地帯にあった。
やっとさがしあてた食堂にしても、吹きさらしの板間だった。
今は、ちがう。
どうちがうかは、行ってみればわかる。

 今回の福島第一原発事故に関して、どこかの市長が、「3700億円」という数字をあげ
たのを記憶している。
「原発の経済効果は、毎年、3700億円もある」と。

 おそらく……というより、ほぼまちがいなく、御前崎市にも、その程度、あるいはそれ以上の現金が、毎年投下されているにちがいない。
だから御前崎市市長は、こう言った。

「雇用や地元商店街に大きな影響が出てくることは間違いない」と。

 言い換えると、石原市長は、原発推進派の市長として、原子力発電所のもつ経済効果を
長く利用してきたことになる。
仮に3700億円としても、半端な金額ではない。
もし浜岡原子炉が停止ということにでもなれば、御前崎市は、巨大な利権を失うことにな
る。
非論理的論理(ダダ)であるにせよ、石原市長は、思わず本音を漏らしたことになる。

●それでも原発?

 福島第一原発事故の話に戻る。

 現在、福島第一原発周辺の市町村は、ゴーストタウン化している。
その地域に住んでいた住人の人たちの多くは、「早くもとの家に戻りたい」「もとどおりに
してほしい」と言っている。

 しかし現実問題として、チェルノブイリ事故の例をあげるまでもなく、それは現段階に
おいてはほぼ不可能。
「ほぼ」という文字をはずしてもよい。
むしろ事態は、日に日に悪化している。
福島第一原発の原子炉は、まさにいつ爆発してもおかしくない状態。
もしそうなれば、「それどころではない」という状態になる。

 またよく広島を例にあげて、「福島も復興する」と主張する人がいる。
しかし放射性物質の量では、広島の原爆など、比較にならない。
規模、そのものが、ちがう。
チェルノブイリと比較しても、福島第一原発の原子炉は、世界最大級。
もしそんな原子炉が爆発したら、チェルノブイリの約25倍もの放射性物質が、周辺に飛
散することになる(この「25倍」という数字は、私の試算による。疑う人は、自分で試
算してみたらよい)。

 が、それでもこんな意見があるのには、驚かされる。
福島第一原発の近くの町に住む住人は、テレビのインタビューに答えて、こう述べていた。
「それでも原発は必要です」「私たちはそれで生活していましたから」と。

 御前崎市市長も、同じような気持ちかもしれない。
「危ないことは、よくわかっている。しかし原発は、市の発展のために必要」と。

 が、もしつぎのような事実を知ったら、御前崎市市長というより、この浜松市に住む人
たちの気持ちも変わるのではないか(出典は、「ウィキペディア百科事典」)。
なおこの事実の中で、2001年以後、事故数が急速にふえているのには、2つの理由が
あるものと推理される。

(1)それ以前は、事故があっても闇から闇へと、葬られた。
(2)2001年以後、検査が厳格になり、事故が公表されるようになった。

 けっして以前は安全だったというふうに考えてはいけない。
データの改ざんは、日常的に行われていた。
そうのことは記録をていねいに読めば、わかるはず。

●御前崎原子力発電所関連の事故

★1991年4月4日ー3号機 原子炉給水量が低下、自動停止
★2001年11月7日ー1号機 配管破断事故
★2001年11月9日ー1号機 原子炉水漏洩事故
★2002年ー自主点検の書類に16箇所の記入ミス、ひび割れの兆候を見つけるも県
へ報告せず
★2002年5月24日ー2号機 点検用水抜き配管水漏れ
★2004年2月21日ー2号機 タービン建屋屋上にて火災
★2004年8月ー4号機 骨材データ偽造問題(別項で詳述)
★2005年11月4日ー1号機 配管水漏れ事故
★2005年11月16日ー3号機 屋外配管の腐食による蒸気漏れ
☆2005年11月16日ー1号機 燃料プールに異物混入
★2006年6月ー5号機タービン羽根破損
★2007年3月ー不正行為やミスが計14件あったことを中部電力が発表など
★2009年4月13日ー3-5号機のデータ改竄問題で、542個所の溶接後の熱処理を
行ったうち5号機の94個所の作業を実際に改竄した作業員が担当していたことが
判明し、県に報告するとともに早急に安全性を確認することとしている。
☆2009年8月11日ー駿河湾沖を震源とする地震の発生に伴い、4号機と5号機が
緊急停止(放射能漏れは無し)
★2009年8月19日ー8月11日の地震で点検停止中の5号機排気筒排ガスからごく
微量のヨウ素131を検出。モニタリングポストに変化はなく、外部への放射能の影
響はなし
★2009年12月ー3号機で放射性廃液が漏れる事故があり、作業員34人が被曝した
ことが分かった

●御前崎原子力発電所は、停止すべし

 以上のことから、あえて、かつ改めて、私はこう主張する。

「御前崎原子力発電所は、ただちに永久停止すべし」と。

 もしそれでもよいと考えるなら、またそういうふうに考える人がいるなら、これだけは
覚悟しておくとよい。

 もし御前崎原子力発電所が深刻な事故を起こし、この浜松市が避難地域に指定されても、
文句は言わないこと、と。

(補記)管直人首相は、東名高速道路や、東京への影響、さらには新幹線への影響を理由
に、御前崎原子力発電所の停止を要請した。
どうして人口80万人もいる、この浜松市という名前が、そこに出てこなかったのか。
浜松市に住む住人の1人として、たいへん不満である。
「東京に住む人だけが、日本人ではないぞ!」と。


(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 御前崎原子力発電所 停止 賛成)


Hiroshi Hayashi+++++++May. 2011++++++はやし浩司・林浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●管総理大臣の英断(5月6日)「浜岡原子炉の停止」

+++++++++++++++++++++

管総理大臣は、浜岡原子炉を全面的に停止する
と発表した。
けだし、英断である。
当然である。

私が4月29日付で書いた原稿を、もう一度、
読みなおしてみてほしい。

+++++++++++++++++++++

●浜岡原子炉に思う(万全の安全策が講じられるまで、停止すべし)
2011-4月29日記

++++++++++++++++++

福島第一原発事故のあと、浜松市の
近くにある、浜岡原子炉でも、緊急の
災害訓練が実施された(11年4月)。
内容は、非常用電源が停止し、原子炉の
冷却機能が停止したという状況を
想定したもの。

それに対して発電所側のした訓練というのは、
消防車を出動させ、放水するというもの。
私はこの分野では素人だが、その私ですら、
それを見て、笑ってしまった。
地元の中日新聞ですら、「緊張感がまるで
なかった」と酷評した。
つまり子どもだまし!

原子力発電所の事故が放水で防げる?
発想そのものが、バカげている。
がん細胞に、赤チンを塗るようなもの。
肺炎で熱を出して苦しんでいる人に、
コップで水をかけるようなもの。
福島第一原発事故を見てもわかるように、
それでは訓練にならない。

放射性物質を含んだ水は、どうする?
爆発か何かがあって、飛び散ったがれきは
どうする?
高濃度の放射線を浴びた作業員は、どうする?
周辺地域の人たちを、どこへどのように
避難させる?
放射性物質の中和剤は用意できているのか。
遠隔操作のロボットは、用意できているのか。
医療態勢は整っているのか。
つまりそういった一連の訓練を総合的にして、
はじめて、「訓練」ということになる。

浜岡原子力発電所は、砂丘の上に立っている。
揺れがつづけば、液状化現象も心配される。
もちろん津波による被害も想定される。
原子力発電所側は、これから防波堤を高く
すると言っている。
ならばそれが完成するまで、原子炉を停止
すべき。
それが当然。
「安全だ」と主張するなら、つまり
それほどまでに安全なものなら、
名古屋市内に、原子力発電所を建設すれば
よい。
どうして中部電力の発電所が、浜岡にあり、
海のそばにあるのか。
「安全ではない」という不安があるから、
そうしているのではないのか。

浜岡から浜松市まで、40キロ足らず。
その浜松市は、この東海道地域では、
東京、名古屋につづく、第三の大都市。
人口は約80万人。
周辺部の都市を加えたら、軽く100万人を
超える。

浜岡原子炉は、今すぐ停止すべし。
万全の安全策が確保されるまで、停止すべし。

(補記)

ある関係者いわく、
「浜岡原子炉については、今すぐ廃炉にしたい。
しかしその方法がないから困っている」と。

原子炉というのは、作るのは簡単。
壊すのがむずかしい。
原子炉というのは、どうやら、そういうものらしい。

+++++++++++++++++++

●5月6日の夜に

 私は真夏でも、また真夏の真夏日でも、家庭ではエアコンを使っていない。
扇風機だけ。
一度、(5、6年前のことだが)、体力に限界を感じ、3か所にエアコンをつけた。
しかし使ったのは、最初の1、2週間だけ。
すぐ体の変調を覚え、そのままもとの生活に。

 あんなもの、なければないで、すむ。
健康にも、そのほうがよい。
マンションのような高層ビルに住んでいる人は、そうでないかもしれない。
しかし一戸建ての住宅に住んでいるなら、いくらでも工夫できる。
太古の昔から、人間は、エアコンなしで生きてきた。

 で、それを理由に、つまり電力の不足を理由に、中部電力側は、政府の英断に不満を
漏らしている。
いわく「この夏は、猛暑が予定されている」「電力不足になる」と。
だったら名古屋市内に、原子力発電所を建設すればよい。
暴論に聞こえるかもしれないが、逆に言えば、なぜ浜岡なのか?
「浜岡なら安全」と言うほうが、もっと暴言。

浜岡原子炉は、まさに活断層の上にある。
1本や2本ではない。
その下には、3本も走っている。
しかし東海沖大地震は、「予想」ではなく「時間の問題」。
世界中の科学者たちが、みな、首をかしげている。
そんな場所に浜岡原子炉がある。

 福島第一原発の事故を受けて、浜岡原発でも、予備の発電機を、原発の
屋上に取りつけることになったとか。
バカげているというか、子どもじみている。
発想が、子どもじみている。

●JAL(日本航空)

 子どもじみているといえば、JAL(日本航空)。
昨日、5月5日に、恒例の「綱引き大会」をした。
飛行機に綱をつけ、それを子どもたちに引かせた(羽田空港にて)。
先日は福島産の農産物を、空港内で売ってみせた。
航空会社がするということで、それなりのニュース性はある。
テレビでも紹介された。
しかし子どもじみている。
やることなすこと、すべて、子どもじみている。
よく見ても、高校の学園祭風。
1兆円の国税を使い、経営再建中の航空会社。
その航空会社が、野菜市?
綱引き大会?
緊張感がまるでない。

 今すべきことは、LCC(格安航空路線)の拡充。
反対に言えば、そんなイベントで、これからの国際競争が生き残れるとは、とうてい
思えない。
私は綱引きを大会を見たとき、どこかの商店街が主催した、金魚すくい大会を思い出した。
客寄せにはなる。
子どもは喜ぶ。
しかしそこまで。

そんなことで、商店街は活性化しない。
つまり商店街の命運は、もっと巨大な流れの中で決まる。
航空会社なら、なおさら。
世界の航空会社に殴り込みをかけてこそ、またそういう意気込みをもってこそ、
生き残ることができる。
ためしに韓国で、福岡ー釜山間、往復1万円の航空チケットを売ってみたらよい。

 鎖国政策に守られ、ちまちまと国内便だけを飛ばす。
やることと言えば、野菜市に綱引き大会?
「JAL(日本航空)も、これでおしまいだな」と、
私は、そう感じた。

●浜岡原子炉

 話を戻す。

 福島原発事故のあと、浜岡原子炉でも、防災訓練が実施された。
それについては、4月29日に原稿を書いた。
その模様はテレビでも報道されたが、まるで子どもだまし。
緊張感、ゼロ。
私はそれを見ながら、反対にこう思った。

「ああいう人たちに原子炉を任せておいて、だいじょうぶなのだろうか?」と。
私のワイフでさえ、こう言った。
「あれじゃあ、火薬庫の管理を、中学生か小学生に任せているようなものね」と。

 何度も書くが、福島第一原発の事故は、現在の今も、進行中。
むしろ事態は、日に日に、悪化している。
新聞をほんの少しだけ注意深く読めば、だれにだってわかるはず。
だから今日、IAEA(国際原子力機関)は、つぎのような声明を発表した。
「(フクシマは)、依然、深刻な状態にある」(注※)(5月6日)と。

 が、ノー天気な人たちは、すでに問題は解決したとばかり、政権抗争を繰り返している。
補償問題だの、責任問題だのと騒いでいる。
が、へたをすれば原子炉の爆発だぞ!
そうなったら、この日本は、おしまいだぞ!

 すでに放射性物質は、外部に漏れ出ている。
それを指して、政府は「放射能の放出量は、チェルノブイリの10分の1程度です」と、
さかんに宣伝している。
が、実際には、原発には、放出量の250倍もの放射能が残っているとか(産経新聞・
4・13日)。
単純に計算しても、チェルノブイリの25倍!

 今夜もあの男性が出てきて、原発事故の様子を説明していた。
東京電力の社員という。
どこかドリフターズの「加藤チャン(加藤茶)」に似ている。
笑い顔。
私はいつもあの男性がテレビに出てくるたびに、こう思う。
「こんな男性に、福島第一原発の事故処理を任せておいてだいじょうぶなのだろうか」と。

●今、すべきこと

 批判ばかりしていてはいけない。
私は早急に、つぎのことを準備すべきと考える。

(1)原子炉が爆発したばあいを想定し、準備する

 原子炉が爆発したら、どうするか。
チェルノブイリのときは、コンクリートを投下し、原子炉全体を石棺化した。
同じように最悪のばあいも考え、コンクリートを数十万トン以上用意する。
コンクリートミキサーだけでも、数100台は必要となるだろう。
それで即座に原子炉を覆えるように、態勢を整えておく。
今のうちにしておく。

 また避難地域を、100キロから150キロに拡大したばあいを想定し、避難訓練を
実施する。
150キロといえば、茨城県全域から千葉県全域におよぶ。
東京都だって、あぶない。
今からでも遅くないから、首都機能を大阪市へ移動させておく。
先手、先手で、対策を考え、実施していく。
つまりそこまでして、はじめて「おとな」。

 子ども相手の仕事をしている私がこんなことを言うのもおかしいが、今のやり方は、
あまりにも子どもじみている。
JAL(日本航空)がした「綱引き大会」と、どこもちがわない。
そんなことで、会社が再建できると思っているのか。
そんなことで日本の危機を回避できると思っているのか。

(注※)フジテレビ(5-6より)

『IAEA(国際原子力機関)は5日、福島第1原子力発電所について、「依然、深刻な状況にあ
る」との認識を示した。

IAEAのフローリー事務次長は5日、ウィーンで開かれた記者会見で、福島第1原発の状況
について、「依然、深刻な状態にある」と述べ、これまでの厳しい見方から変わっていない
ことを明らかにした』(フジテレビより)

Hiroshi Hayashi+++++++May. 2011++++++はやし浩司・林浩司


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