*Jan.23rd 2008
●今朝・あれこれ(1月23日)
Jan 23rd 2008
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今朝は、小雨。シトシトと、冷たい
雨が降っている。
カーテンが閉まっているので、外の
様子はわからない。もうすぐ7時だ
というのに、まだ薄暗い感じ。
この雨が終わると、暖かくなるのか。
それとも、またまた寒くなるのか。
ここ数日、寒い日がつづいている。
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●画像編集
起きたら、まずメールを読む。つぎにニュースを読む。今朝は、メインのHPの写真を入れ替えた。この前の日曜日に、画像編集ソフトを買ってきた。今は、それにハマっている。
「ぼくにもできるかなあ……?」という不安はあったが、やりだしてみると、意外と簡単。あちこちの写真を集めて、切り抜いて張りつける。ボカを入れたり、油絵風にしてみる。写真そのものを立体化する。
これが結構、楽しい。昨夜も風呂から出て、1時間ほど、没頭した。おかげで、今朝は、どこか風邪気味。軽い頭痛。
●株価暴落
この1週間、株価は暴落につづく、暴落。今朝のニュースを読むと、アメリカは、0・75%の利下げを発表した。簡単に言えば、お金をバラまくということ。数日前、16兆円規模の、日本で言う、緊急の経済対策を講じた。しかし常識で考えても、そんなのは、焼け石に水。
日本のバブル経済が崩壊したときには、日本政府は、30兆円以上もの緊急の経済対策を講じた。毎日新聞は、つぎのように伝える(1月18日版)。
「米政府が18日に発表した緊急経済対策は、米国の国内総生産(GDP)の1%にあたる1500億ドル(約16兆円)という大規模なものだったが、実施時期や内容に具体性が欠けていたことなどから、市場に失望感を与えた」と。
今、経済の世界では、たいへんなことが起きているようだ。地震で言えば、震度7とか、8とかの激震が起きた。その上、余震につづく余震。今はまだ、みな、あたふたとしているときだから、その被害の実態は見えてこない。しかしそのうち、それが見えてくるはず。
停滞とか、沈滞とか、その程度ですめば、まだよいほう。へたをすれば、会社の連鎖倒産という形で、私やあなたの生活を直撃するかもしれない。いや、すでに株投資、外債投資で、財産を失った人も多いはず。
「バクチ(=株取引)は、小遣いの範囲ですること」……というのが、私のモットー。実は、私も、かなりの損をしている。ハハハ。さがった株は、しばらく塩漬け。こういうのを、私は、「冬眠」と呼んでいる。
●ニューズウィーク誌・正月Special版を読む
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今ごろ、正月号?、と思う人も
いるかもしれない。
しかし、今、やっと、私のところに
戻ってきた。
買ったのは年末だったが、そのあと、
ワイフに取られてしまった。
で、今。
ニューズウィーク誌、1月2/9日号。
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研究者にとって、何を研究するかは、大きなカケ。メルボルン大学にいたころ、田丸謙二先生は、こう言った。
「触媒の力で、水を酸素と水素に分離できれば、無尽蔵のエネルギーを人間は、手に入れることができます」と。
田丸先生は、その研究をしていた。
が、それから10年ほどたって、田丸先生の自宅を訪ねると、田丸先生は、こう言った。「コンピュータと遺伝子工学が、こうまで進むとは思ってもみませんでした」と。どこか、残念そうだった。
しかし、だ。今、その触媒(正確には、「触媒工学」という)が、脚光を浴びている。昨年会ったとき、田丸先生に、「その後、触媒による水と酸素の分離はどうなりましたか?」と聞くと、田丸先生は、こう言った。
「R研でも、20人ほどのチームを作って、結構いいところまできていますよ」と。言い忘れたが、田丸先生は、国際触媒学会の前会長でもある。
で、その遺伝子工学。さらに先へと進もうとしている。ニューズウィーク誌は、「ポスト・ゲノム最先端を行く」(P34)と題して、それを報じている。
ケンブリッジにあるサンガー研究所では、昨年の夏、30億対もあるとされる塩基配列のうち、1%に当たる、3万対の配列の機能解明に成功したという。
素人にはわかりにくい話だが、つまりは、人間の設計図を手に入れつつあるということ。その設計図さえ手に入れば、どんな病気も、その設計図を作りかえることで、治すことができる。「糖尿病やアルツハイマー病、さらにはがんまで」と。
ついでに、ニューズウィーク誌には書いてないが、寿命さえも、いじることができるようになるかもしれない。
考えてみれば、これは恐ろしいことでもある。(いいのかなあ?) この記事を読んでいて、興味深かったのは、つぎの点である。
「ジャンク(ガラクタ)と呼ばれ、存在意義が軽視されてきた数多くのDNAが、実は重要な役割を担ってきているらしいこともわかってきた」と。
私は以前、似たような記事を読んだことがある。
脳の中には、「辺縁系」と呼ばれる部分がある。その辺縁系について、私たちは学生のころ、「辺縁系は、原始脳で、今は働きはありません」などと教わった。しかし、だ。これがとんでもないまちがいであった。
人間の記憶(海馬)や、やる気(帯状回)、それに感情判断(扁桃核)などは、この辺縁系が担っている。原始脳どころか、(人間)が(人間)である、中枢部分が、ここにあることがわかってきた。
DNAの中にも、無駄なものはない、ということらしい。
で、研究するにも、時代の流れというものがある。その(流れ)を読みまちがえると、無駄な研究で終わってしまう。
そうそうその田丸先生だが、6年前に、「フェムト秒」の話をしてくれた。今では、フェムト秒単位での、化学反応を、実際に観察できるようになったそうだ。そのとき書いた原稿を添付する。この世界は、ほんとうに、おもしろい。なおこの中で、「ある科学者」というのは、田丸先生をいう。
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●フェムト秒
ある科学の研究者から、こんなメールが届いた(02年9月)。いわく……
「今週は、(今日ですと先週と言うのでしょうか)、葉山の山の上にある国際村センターで、日独のジョイントセミナーがありました。私の昔からの親しい友人(前にジャパンプライズを受けたノーベル賞級の人)が来ると言うので、近くでもあるし、出させてもらいました。 今は固体表面に吸着した分子1個1個を直接見ながら、それにエネルギーを加えて反応を起こさせたり、フェムト秒単位(一秒を10で15回繰り返して割った短い時間)で、その挙動を追っかけたり、大変な技術が発達してきました」(TK先生)と。
このメールによれば、(1)固体表面に吸着した分子を直接見ることができる。(2)フェムト秒単位で、その分子の動きを観察できる、ということらしい。それにしても、驚いた。
ただ、(1)の分子を見ることについては、もう20年前から技術的に可能という話は聞いていたので、「へえ」という驚きでしかなかった。しかし「フェムト秒単位の観察」というのには驚いた。
わかりやすく言うと、つまり計算上では、1フェムト秒というのは、10の15乗倍して、やっと1秒になるという時間である。反対に言えば、1000兆分の1秒ということになる。さらに反対に言えば、1000兆秒というのは、この地球上の3100万年分に相当する。計算するだけでも、わけがわからなくなるが、1フェムト秒というのは、そういう時間をいう。
こういう時間があるということ自体驚きである。もっともこれは理論上の時間で、人間が観察できる時間ではない。
しかしこういう話を聞くと、「では、時間とは何か?」という問題を、考えざるをえなくなってしまう。もし人間が、1フェムト秒を、1秒にして生きることができたら、そのたったの1秒で、3100万年分の人生を生きることになる! ギョッ!
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このフェムト秒の考えには、私に大きな影響を与えた。時間の観念そのものを変えてしまった。
たとえば私たちが「1秒」という時間にしても、それは人間である私たちが使う時間に過ぎない。その1秒を、ひょっとしたら、3100万年にして生きている生物というか、宇宙が、どこかにあるかもしれない。
「宇宙」といっても、私たちが住む、この大宇宙ではない。ホーキング博士がいうところの、別宇宙をいう。そこにも、ここにもある、バブルのような宇宙をいう。
(反対に、人間がいうところの3100万年を、1秒にして生きている生物というか、宇宙が、どこかにあるかもしれない。)
つまり1秒といっても、生き方によって、1年分にもなるし、10年分にもなるということ。ダラダラと長生きをすれば、それでよいということでもない。大切なのは、時間の中身ということになる。
田丸先生、ありがとう!
●山荘の化粧直し
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山荘の化粧直しが、今日、終わる。
この前の日曜日に作業を見てきたが、
あの山荘が、新築同様に、ピカピカに
なっていた。
うれしかった。と、同時に、ムラムラと
また、あの愛着がわいてきた。
土地作りに、6年。建築以外のほとんどの
作業は、私とワイフが、した。
毎週、ユンボを借りてきて、土地を
ならした。ダンプも借りてきて、ジャリを
敷いた。石組みも、した。道路も、舗装した。
水道管、排水管工事も、自分たちでした。
が、13年目。
実は、そろそろ、あきてきた。
使うとしても、週に1回程度。
で、今回の化粧直し。
外壁全体に、フェルト状のペンキを塗り、
その上に、シリコン樹脂を塗ってもらった。
「新築のときのようになった」と、ワイフは
大喜び。それを見て、私の顔もゆるんだ。
とたん、先に書いた、あの愛着。
「だれかに売ろうという話は、しばらく、
お預け」と、私。
「そうね。もっと使わなくちゃ」と、ワイフ。
そう、このところ、山荘を売ることばかり
考えていた。
まだまだ人生は、ナガ~イ。
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