Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, April 24, 2008

Economic Power of Japan

●世界のGDP(国内総生産)

【日本の経済力】(Economic Power of Japan)
Japan is ranked as No. 2 after USA, according to IMF report.

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GDP(国内総生産)を話題にする人は少ない。

しかし私が学生だったころには、そうでは
なかった。

連日……とまではいかなかったにせよ、
私たちは、よくその言葉を口にした。
GDPは、日本の(力)を測り知る、
重要な指数だった。

(当時は、GNP(国民総生産)という
言葉のほうが、よく使われたが……。)

私たちはその数字を知り、少なからず、
励まされた。

07年度のIMF版GDPが公表された。

それによると、

第1位 アメリカ……13兆8440億ドル
第2位 日本  …… 4兆3840億ドル
第3位 ドイツ …… 3兆3220億ドル
第4位 中国  …… 3兆2510億ドル
第5位 イギリス…… 2兆7730億ドル
……
第12位 インド ……1兆990億ドル
第13位 韓国  …… 9570億ドル、だそうだ。
(以上、IMF基準による。)

GDPの数値は、IBRD版(国際復興開発
銀行版)と、IMF版がある。為替レートを
どのように算定するかで、微妙なちがいが
出てくる。

こと07年について言えば、(あるいは07年まで
と書くべきか……)、日本は、よくがんばっている。
この順位は、そのまま、日本の経済力の強さを
表している。

……と言いたいが、日本の置かれている立場は、
実際には、年々、きびしくなっている。

「日本の国際収支は、原油価格の高騰や、
IT(情報技術)関連輸出の急減少がたたって、
貿易収支は、対前年度比で、マイナス32%にまで
落ちこんでいる」(02年・日経テレコン)。

今も基本的には、その状況はつづいている。
わかりやすく言えば、肝心の(貿易)が、弱体化
しているということ。
日本の町角から、町工場がどんどんと減っている
現状をみれば、それがわかる。

で、不気味なのは、中国とインド、それにブラジル。
中国が日本を追い抜くのは、すでに時間の問題と
されている。

インドやブラジルが、それにつづく。

韓国も、一時は、第11位につけたが、ロシアと
インドに敗れ、現在は、第13位。
GDPは、約1兆ドル。
日本の人口の3分の1程度ということを考慮に
入れるなら、韓国も、それなりにがんばっている
ということになる。

では、08年度は、どうなるか?

GDPの数値はもちろん、順位も、大きく変化
するはず。

原油高、ドル安、円高。

そこで直近の国際収支(経常収支)について調べてみる。
国際収支といっても、

(1) 貿易収支(輸出入によるもの)
(2) サービス収支(輸送、旅行、通信、建設、金融、特許の使用料など)
(3) 所得収支(国境を越えた雇用者報酬)
(4) 経常移転収支(政府間の無償資金援助など)
(5) 資本収支(資産、負債の受け取りなど)
(6) 投資収支(国境を越えた直接投資など)
(7) その他の資本収支に、分けられる。

この中で重要なのは、(1)の貿易収支と、(5)の資本収支。
特筆すべきことは、日本が稼ぐ外貨の
約半分は、(5)の資本収支によるものということ。

わかりやすく言えば、日本は、モノの貿易で稼ぐよりも、
利息で稼いでいるということ。
つまり今、現在の日本は、世界の銀行、もしくはサラ金
国家として、成り立っているということ。

が、ここで誤解してはいけないことがある。

「外貨準備高」という言葉がある。
よく「国の貯金」にたとえられる。
しかし外貨というのは、国の中央銀行が為替の
急激な変動に備えるもので、それが多いからと
いっても、あまり意味がない。

いうなれば、「目減りする一方のタンス預金」
のようなもの。

稼いだ外貨は、外国に再投資してこそ、はじめて
意味をもつ。
とくに戦略に使ってこそ、意味をもつ。

たとえば中国は、貿易で稼いだ外貨を、サブプライム
問題で弱体化したアメリカに向けて、猛烈に再投資
し始めている。

(今までは、おおまかに言えば、世界では、資金は
つぎのように流れていた。

EU→アメリカ
EU→日本
日本→アメリカ、であった。

今度は、そこに中国が加わってきた。

中国→アメリカ、と。)

つまり中国は、現在の混乱を利用して、
アメリカを乗っ取ろうとしている。
そういう動きが、現在、水面下で、活発に
行われている。

油断するな、日本!
負けるな、日本!