Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, June 30, 2008

*Mother who blame Others

●他責型ママ、自責型ママ

母親にも他責型と自責型がある。

たとえば自分の子どもに何か問題を発見したようなとき、
即座に、「子どもを何とかしよう」と考えるのが、他責型。

一方、「自分の育て方に問題がある」と考えて、いつもその
責任を自分に求めるのが、自責型。

子育てでは、自責型ママのほうがよい。
また自責型ママの子どもは、それほど大きな問題を起こさない。

さらに最近では、「子どもは家族の代表にすぎない」、だから
「子どもに何か問題があったら、それは家族全体の問題」と
考えるようになってきた。

たとえば子どもに、ドラ息子症状が現われてきたとする。
わがままで、自分勝手。享楽的で、感情的。
自己中心性が強くなり、他者との協調性が失われる・・・。

それを母親に、それとなく指摘すると、即座に、「子どもをなおそう」と
考えるのが、他責型ママということになる。
「では、どこの病院へ行けばいいのですか?」と私に聞いた親もいた。
他責型ママほど、自分は完成された母親であり、自分には
問題がないと考える。

それだけ自己中心性が強いから、子どもの心がわからない。
わからないから、ますます悪循環の世界に入ってしまう。

これに対して自責型ママは、自分に責任を求める。
だから会話のし方そのものが、ちがってくる。

「そういう子どもにしたのは、自分自身」と考えて、
それまでの子育てのあり方を反省したり、見なおしたりする。
だから悪循環に陥ることもなく、子どもも、そのまま
よい方向に向かう。

……ということで、こんな例がある。

私の知人だが、3人の息子をもっている人がいる。
その3人だが、3人も、高校を退学させられている。
長男は、無免許でバイクを運転して、警察に逮捕された。
二男は、同じく無免許で車を運転していて、事故を起こした。
(このとき同乗していた高校生が、軽いけがをしている。)
三男は、ガールフレンドを妊娠させてしまった。
(相手の親は、「強姦だった」と主張した。)

3人のうち、1人くらいなら・・・、というケースは多い。
しかし3人とも・・・、というケースは少ない。
その母親は、「子どもたちが悪い」といつも言っていた。
しかしその遠因は、実は、母親自身にあった。

かなりわがままな女性で、他人の話など、ほとんど聞かなかった。
ここでいう他責型ママ。
学校の教師が何かをアドバイスしても、いつも即座に反論ばかり
していた。

「うちでは、ふつうです」「ほかの子にそそのかされただけです」と。

だからいつしか、教師のほうが、その母親を敬遠するようになった。
・ ・・ということが重なって、3人も、退学させられてしまった。

そこでクエスチョン。

あなたは他責型か、それとも自責型か?

こと子育てにおいては、つねに自責を心がけたらよい。
子どもに何か問題が起きたら、それは自分の問題、家族の問題と考える。
そういう姿勢が、子どもを、結局は守るということになる。

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●他責型と自責型

たとえばテーブルの上にあったコップを落として、そのコップを割ったとする。
そのとき、すかさず、「だれ、こんなところにコップを置いたのは!」と、
責任を他人に求めるのが、他責型。

だれかがその人の不注意を指摘したりすると、即座に反論する。
「私は、手がすべっただけ」
「だれだって、ときには、失敗することもあるでしょ」と。

一方、自責型は、他人がコップを落として割っても、「ごめん、ごめん、
私がこんなところにコップを置いたのがいけなかった」と、即座に、自分に責任を求める。

そのコップを落とした人が、「ごめん」とあやまっても、「いいの、あなたは
誤らなくても・・・。私が悪いんだから」と言ったりする。

ただし、他責型が悪く、自責型がよいとも、言えない。
一般論から言うと、他責型ママは、他人に責任を転嫁するのがうまく、
うつ病にはならない。・・・なりにくい。
一方、自責型ママは、いつも自分を責める分だけ、うつ病になりやすい。

他責型は楽天的。
そこに大きな問題があっても、それに気づかないこともある。

自責型は、ものごとを深刻にとらえがち。
ささいなことを、針小棒大に考えて、悩んだり苦しんだりする。
神経質になったり、過干渉、過関心になったりしやすい。
こうしたちがいが、子育てに反映されることもある。

(はやし浩司 自責型ママ 他責型ママ 他責人間 自責人間)