Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, October 02, 2008

*When our mind gets uneasy....

●不安の原点(追記)

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日常的に不安感を覚える人は多い。
私もその1人だが、大切なことは、
「治そう」とか、「直そう」などとは、
考えないこと。
そういう状態であることを認めて、
うまくつきあうこと。

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乳幼児期の母子関係の不全が、「不安」の原点と考える。
子ども(乳幼児)というのは、(絶対的な安心感)の中で、基本的な人間関係の
基礎を身につける。
「絶対的」というのは、「疑いすらいだかない」という意味である。

「私はどんなことをしても許される」
「私はどんなことをしても受け入れられる」と。

この安心感がゆらぎ、自分で克服できないと、それが(不安)の種になる。
具体的には、何をしても、不安感がともなうようになる。
心が開けないから、その分だけ、人間関係もギクシャクしたものになりやすい。
基本的不信関係はこうして生まれるが、一度、不信関係を作ってしまうと、それを
克服するのは、容易なことではない。
たいてい死ぬまで、つづく。

が、それだけではない。

こうした(不安感)が、精神に障害を及ぼすこともある。
「うつ病」についても、最近の研究では、乳幼児期の母子関係に起因するというのが、
定説になりつつある(M・クラインほか)。

もちろんうつ病といっても、一過性の軽いものもあれば、入院治療が必要な
重篤(じゅうとく)なものまである。
しかし(不安)が解消されれば、うつ病のたいはんは、そのまま軽減する。
(うつ病)イコール、(慢性的な不安感)と考えてよい。

では、自分の中の(不安感)と、どう闘ったらよいのか。

私自身の経験でいうなら、まず(病識)をしっかりともつこと。
「私はおかしい」ということを、自覚すること。
(あるいは「私は、今、おかしい」と、そのつどしっかりと自覚すること。)

自覚したら、あとは、そういう自分と、うまくつきあう。
「直そう」とか、「治そう」とか、そういうふうに考えない。
うまく、つきあう。

というのも、この問題は、遠くは乳幼児期の(私)に起因している。
本能的な部分にまで、深く、根が入りこんでいる。
少しくらいの努力で、どうこうなるような問題ではない。
だから、「うまくつきあう」。

最近では、よい薬も開発されている。
私のばあいは、副作用や反作用がこわいので、効き目は弱いが、ハーブ系の薬や
漢方薬を利用している。

症状としては、つぎのような段階を経る。

(1) ささいなことが、気になる。
(2) それが心の壁にペタッと張りついたような状態になる。
(3) 思考がループ状態になる。
(4) 心が緊張状態になる。
(5) 心がふさぎ、何を考えても、憂うつになる。
(6) 何かささいな刺激が加わると、それが原因で八つ当たりをしたりする。

「少し、気分が重いかな?」と感じたら、ハーブ系の薬や漢方薬を服用する。
たいていそれで気分は収まる。
それに、これは子どものモノいじりと同じと考えてよいが、何かのモノをいじって
いると、気分が安らぐ。
これは指先からの刺激が、脳内で、モルヒネ系のホルモンを分泌するためではないか。
私のばあい、今は、ミニ・パソコンや、デジタルカメラをいじるのが、好き。
パソコンのキーボードを叩いていると、文章を書くという快感に合わせて、
指先から伝わってくる快感も覚える。

モノいじりにも、気分を安らげる効果がある。
(このことは情緒が不安定な子どもの行動を観察してみると、わかる。
たとえば指しゃぶり、髪いじりをする子どもなど。
表情を見ると、どこかうっとりしているのがわかる。
子どもはそうすることによって快感を覚え、脳内のストレス性物質、たとえば
サイトカインなどを、中和しているのではないか?)

モノいじりを、悪と決めてかかってはいけない。
たとえば子どもの指しゃぶりについても、無理にやめさせると、子どもの情緒は、
かえって不安定になる。
指しゃぶりは、あくまでも表層に現われた症状にすぎない。
風邪にたとえるなら、発熱のようなもの。
熱だけ無理にさげても、風邪は治らない。
頭から水をかけるような行為をすれば、かえって症状はひどくなる。
それと同じに考える。

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