Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, March 31, 2009

*I am against shooting down rthe missile, April 1st

●不気味な静けさ(ミサイル迎撃、反対!)
I am against shooting down the Missile!

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戦争というのは、いつも、脅しあいから始まる。
「お前が、こうしたら、俺たちも、こうする」
「お前が、ああしたら、俺たちも、ああする」と。

これを繰り返しながら、互いの家にガソリンを
ぶっかけあう。
あとはどこかで火がついたら、最後。
ドカーンと爆発する。
今が、その状況と考えてよい。

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●集団性と依存性

「みんなと行動を共にしていれば、安心」「だれかが何とかしてくれる」と。
こうした集団性と依存性は、人間が本来もっている、本脳のようなものかもしれない。
日本人は、とくにその意識が強い。
魚だって、集団で行動するのは、いくらでもいる。
哺乳類動物でもいる。
サルでもいる。
人間も、その延長線上にいる。

で、私はこれから食料の買いだめに行ってくる。
予算は、○万円。
量にして、1か月分。
この先、この日本で、何が起こるかわからない。
10に1つでも、戦争の可能性があるなら、その準備だけはしておいたほうがよい。

生き残るためには、いつも集団性と依存性と闘わねばならない。
いや、恐ろしいのは、この(静けさ)。
この(静けさ)は、いったい、どこから来るのか?
つい先日、東京都のI知事は、「もっと緊張感をもつべき」と発言した。
当然である。
また常に一匹オオカミで生きてきた人物であるが故の、発言と考えてよい。

●金xxの戦略

これはあくまでも最悪のケースにおけるシナリオである。
あくまでもシナリオ。
しかし(現実)は、そこまでひっ迫している。

(1) ミサイル(K国は人工衛星と主張)の迎撃を突破口として、宣戦布告する。
(2) 同時に間髪を入れず、日本の主要基地と空港を攻撃する。
(3) 同時に韓国の主要基地と空港を攻撃する。
(4) 同時に、100万人の陸上部隊を、一気に南下させる。

日米韓が反撃の態勢をとるまでに、1週間はかかると言われている。
その間に、金xxは、軍隊をプサンまで南下させる。
両軍が混在しあえば、アメリカ軍といえども、手を出せなくなる。
また今回は、アメリカ軍も、地上軍を派遣するようなことまでは、しないだろう。

こうした(現実)を見据えて、韓国もアメリカも、現実的なものの考え方に転向した。
「ミサイルを撃ちあげても、軍事的な制裁はしない」と。
ただ日本だけが、「自国を防衛する権利はある」と、迎撃態勢をとった。
それを受けて、アメリカのクリントン国務長官は、すかさず、「(日本を)支持する」と。

実に狡猾(こうかつ)な「支持」である。
支持といっても、裏付けのまったくない支持。
つまりカラ手形。

こんなものを信じて、日本は、迎撃に走ってはいけない。
何度も繰り返すが、日本は、あんな狂った国を、本気で相手にしてはいけない。
その価値もない。
それとも日本は、あんな国と、心中でもするつもりでいるのか。

日本がK国と交戦状態に入れば、それを喜ぶのが、ロシアであり、中国ということに
なる。
アメリカも韓国も、喜ぶ。

昨日の中央N報の社説を読んだか?
そこにはこうある。

「今こそ、現代(自動車)が、トヨタに追いつく絶好のチャンス」(3・31)と。
円高、ウォン安を利用して、「トヨタを追撃せよ」と。

迎撃態勢をとってしまった以上、もう何とも言えないが、(態勢)だけで、ここは
矛(ほこ)を収める。
情報だけ収集して、次回に備える。

●心配な、ASO首相

心配なのは、あのASO首相。
頼まれもしないうちに、アメリカまでのこのこと出かけていって、「ドル基軸通貨支持」を
表明した。
頼まれもしないうちから、韓国までのこのこと出かけていって、総額600億ドルの
スワップ協定を結んでしまった。

日本人特有の、(お人好し外交)である。
「これだけのことをしてあげたのだから、相手は感謝しているハズ」と。
しかしこんな外交政策は、世界には通用しない。
とくにアメリカ人には、通用しない。
そういう発想そのものが、ない。

本来なら、日本が、最後まで外交カードとしてもっていなければならないカードを、
相手に見せるだけならまだしも、先に与えてしまった。
こんなおバカな外交政策が、どこにある?

そして今は、クリントン国務長官の(支持?)に気をよくして、ミサイル迎撃に
突っ走っている。
「支持してくれたのだから、何かをしてくれるハズ」と。

待て、ASO首相!

まず、中身を確かめろ。
中身を見極めろ。
『ハズ論』だけで、ぜったいに日本の外交方針を決めてはいけない。

実はこの『ハズ論』にしても、つまるところ、集団性と依存性の変形とみてよい。
昔、私にこんなことを言った小学生(女児、5年生)がいた。

「明日、遠足を休む」と。

それで私が、「学校の先生に連絡したの?」と聞くと、その小学生は、こう言った。
「今日、学校を早引きしたのだから、先生はわかっていてくれるハズ」と。

●ともかくも、単独行動

これからやるべきことが、いくつかある。
食料の買いだめについては、先に書いた。
ほかに、

(1) 発電機の点検(ちゃんと動くかどうか、テスト)
(2) ガソリンの買い置き
(3) 通帳など、重要書類の保管(いつでも持ち出しできるようにしておく)

私はこうしていままで、一匹オオカミとして、生き延びてきた。
これからも一匹オオカミとして、生き延びてやる。

実のところ、この浜松基地もあぶない。
K国はミサイルを使うとしたら、初期の段階で、全発、使うだろう。
(残しておいても、意味はない。)
300数十発が、臨戦態勢に入っているということだから、日本本土に150発前後
とみてよい。
150発なら、当然、この浜松基地も、その中に入る。

細菌兵器にせよ、化学兵器にせよ、1発で、約20万人が死傷すると計算されている。
都会の密集地なら、もっと多くなる。

「私は田舎に住んでいるからだいじょうぶ」などと、もしあなたが考えているとしたら、
甘い。

仮に原子力発電所近辺に、ミサイルが落ちれば、そのまま発電所は、ノーコン
の状態になる。
その結果、メルトダウンを起こせば、日本中で、あのチェルノブイリで起きたのと
同じことが起きる。
福井県の原子力発電所一基が、メルトダウンを起こせば、中部地方には、人は
だれも住めなくなる。

だから繰り返す。
日本よ、日本人よ、おとなになろう。
あんな国を、本気で相手にしてはいけない。
またその価値もない。
街のチンピラに因縁をつけられても、あなたは無視するだろう。
同じように無視すればよい。

だからミサイル、迎撃反対!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

*Because you ara a Man....

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ビデオカメラ

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今日、ビデオカメラを買った。
帰るとき、ワイフに、「これでお前のヌードを
たくさん撮ってあげるよ」と言うと、
「あら、いやだ。バーさんのヌードなんて、
だれが見るの?」と。

私「ぼくが、90歳になったら、見るよ。
60歳の女性のヌードだったら、感じるかも」
ワ「そのころ、あなたのモノ、役立つかしら?」
私「だいじょうぶ。自転車で、ちゃんと鍛えて
あるから」と。

で、あちこちを試し撮り。
しかしおかしなものだ。
撮るたびに、「フィルムがもったいない」という、
へんな感覚が、じゃまする。
フィルムなんか、使っていないのに……。

で、なぜ、今、ビデオカメラかって?
実は、今、YOU TUBEに凝っている。
デジタルカメラで動画を撮っている。
しかしこれが結構、不便。
どんな画像が撮れているか、撮影中はわからない。
シャッターを押しまちがえて、
動画が撮れていないことも、たびたびある。

もちろん画質も悪い。
音も悪い。

で、ビデオカメラということになった。
買ったのは、ビクターのEverio。
SDカードと、ハードディスクの両方で、
記録できる。
リモコン付き。
これなら、今までの不便がすべて解消できる。

4年間保証に入ったので、使って使って、使いまくる。
……ということで、今夜見たら、もうキズまるけ。
「どこでキズがついたのだろう?」と思ったところで、
この話は、おしまい。

みなさん、どうか、YOU TUBEを見てください。
新作を、どんどん発表していきます。

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●脳の分化

男と女を論じるとき、意外と知られていないのが、「脳の分化」。
男は男らしい体つきになる。
女は女らしい体つきになる。
同じように、脳もまた、男性ホルモンの影響を受けて、男は、男として分化していく。

つまり基本的には、人間は、みな「女」。
それが男性ホルモンの影響を受けて、「男」へと分化していく。

では、その分化がじゅうぶんでなかったばあいには、どうなるのか。
そのばあいは、男女の(差)が、不完全なまま、おとなになる。
しかしここで最大の問題に、ぶつかる。

「男らしさとは何か」「女らしさとは何か」という問題である。

いまだかって、この命題に、明確な答を出した人はいない。
あるいは「……らしさ論」を論ずることは、まちがっているのかもしれない。
かりにあったとしても、時代、地域、国によって、(らしさ)は、みなちがう。
一般論から言えば、日本人は、(らしさ)について、きびしい。
はっきりとした(差)を求めやすい。

たとえば今はやりの「武士道」にしても、「武士」という言葉から
男をイメージすることはあっても、女をイメージする人は、まずいない。
その反対側に位置するのが、「大和なでしこ」ということになる。
広辞苑には、「日本女性の美称」とある。

武士と大和なでしこ。
この(差)こそが、日本人が考える、(らしさ)ということになる。
しかし先にも書いたように、それはけっして、世界の標準ではない。
基準でもない。

では、脳の分化とは何か。
またどういう脳を、「男性脳」といい、どういう脳を、「女性脳」というのか。
これも一般論だが、男性脳のほうが、女性脳より、やや大きいという。
また最近わかってきたことだが、女性のばあい、右脳にも言語中枢があるという。
だから女性には、おしゃべりな人が多いということにもなるが、しかし
男性でも、おしゃべりの人は多い。

ただし(性)の世界では、ちがいが大きく現れる。
たとえば、男は女のヌードを見て、性的に興奮するが、女は男のヌードを
見ても、あまり興奮しない。
ビデオカメラで女の体を撮る人の話は聞いたことはあるが、その反対の話は、
聞いたことがない。
女が男のトイレをのぞいたという話も、聞いたことがない。
ビデオショップで、エロビデオを借りる人は、男ばかり。
だいたい、ビデオショップにあるのは、男用のものばかり(?)。

そうした(ちがい)はあるが、それが脳の分化によるものと考えるには、
少し無理がある。
一度興奮状態になると、もう、男も、女もない。
そのうち女用のエロビデオも、出てくるかもしれない。
世の中には、男のヌードを撮って、楽しんでいる女もいるかもしれない。

……ともかくも、脳の分化は、その国、その時代の(文化)によって、
作られていくということ。
(分化)と(文化)。
分化と文化によって、男は男らしくなり、女な女らしくなっていく……。

ナルホド!

……と書いたが、今は、男らしさ、女らしさを、論ずる時代ではない。
男だろうが、女だろうが、人間は、みな同じ。
平等。
そういう視点から、ものを考える。
結果として、男らしくなったり、女らしくなったとしても、それはあくまでも、
「結果」。
結果を先にもってきて、それを男や女に、(そうであるべき)と、その結果を
求めてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
男女 男女の差 ジェンダー 男性脳 女性脳 男らしさ 女らしさ 脳の分化)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ある女性の葛藤

数日前、ある女性から10年ぶりにメールが届いた。
「たいへんな」というより、「たいへん悲惨な」というべきか。
たいへん悲惨な家庭環境の中で、生まれ育った方である。
親の離婚のあと、里子に出され、そこで性的虐待、家出、放浪……。
さらに近親者の自殺などなど。

その女性の母親が、介護が必要な状態になったという。
母親といっても、その女性にしてみれば、母親の存在そのものを忘れて
しまいたいような母親である。
その女性は、忌まわしい過去を、一日でも早く忘れたいと願っている。
あるいは過去から解放されたいと願っている。

そんなとき郷里の人たちから、母親のことを知らされたらしい。
で、その女性は、その連絡を無視。
返事をしなかった。
恐らく郷里の人たちは、その女性のことを、「何という娘だ」と、
非難しているにちがいない。
そのことを気にしているわけではないだろうが、その女性は、今、
苦しんでいる。

が、この(苦しみ)だけは、それを経験したものでないとわからない。
本脳に近い部分にまで、刷り込みがなされているから、それを
(私)から切り離すのは、容易なことではない。
まさに「身を切り裂くような」苦痛と闘わねばならない。

私も、似たような状況に置かれたことがある。
で、そのときは、10か月近く、毎晩床に就くたびに、発熱が
始まり、ワイフの看病なくして、眠られなかった。
「家族自我群(=呪縛感)」による「幻惑(=苦しみ)」と闘うということは、
そういうもの。

そういうとき私にしても、「お前は息子だろ」「産んでもらったのだろ」
と言われることくらい、つらいことはなかった。
いや、世の中には、無神経なバカが多いのも事実で、表面的な部分だけを
見て、あれこれ言ってくる人もいた。
たいした用もないのに、さぐりの電話をかけてきたり、手紙を書いてきたりした
人もいる。

それでも親は親なのか。
子は子なのか。
産んでもらった恩(?)は、どこまでもついて回るものなのか。

しかしこういうこともある。
私と母の間にしても、いろいろあった。
しかし母が私の家に来て、最初の日。
私が母の下痢で汚れた尻を拭いてやったその瞬間、すべての(わだかまり)が、
煙のように消えた。
そこで手すりにつかまって立っている母は、どこまでもあわれな、か弱い
老人に過ぎなかった。

だからその女性への返事には、こう書いた。
そのまま転載する。

『こんにちは、Mさん!

苦しいお気持ち、察しいたします。
「家族」のもつ呪縛というか、それから逃れるのはたいへんなことです。
骨の髄まで燃やしつくしますから……。
しかしこの問題だけは、逃れることはできません。
まだ間にあうようでしたら、運命を受け入れて、やるべきことはやる……
ということはできませんか?
介護にしても、今は、意外なほど、楽です。
ケアマネに相談すれば、いろいろな道がありますよ。

もしそれができないというのであれば、生涯、悶々とした気分で
過ごすことを覚悟することです。
「幻惑」には、それほどまでに強い力があります。

私も苦しみました。
10か月間、ワイフに、毎晩看病してもらったほどです。
夜、床に就くと、熱が出て、うなされました。
10か月、です。
しかし母が私の家に来て、最初に、下痢の便を始末したとき、
わだかまりがウソのように消えました。

あなたのような人のほうが、(真理)に近いのですよ。
苦しむが故に、そこに(真理)があることを知るのです。

できれば『許して、忘れなさい』。
まだ間に合うよでしたら、明るい声で、電話をかけてあげなさい。
あなたも人を愛することの喜びというか、すがすがしさを覚えるはずです。

心を解き放ちなさい。
体はあとからついてきます。
この世の中、悪い人ばかりではない。
みんなが助けてくれますよ。

そしていつか、あなたも、人を助けるのです。

あなたの過去のことは、よく覚えています。
別離、離婚、身内の自殺などなど。
(もしまちがっていたら、ごめんなさい。
M様の記録は残してありませんので……。)

家族自我群(=呪縛)の苦しみは、ものすごいものです。
本脳に近い部分にまで、刷り込まれていますから……。
私が経験しましたから、これは事実です。
恨めば恨むほど、身が焼けます。

だったら、受け入れてしまうのです。
介護がたいへんだったら、そのように先方に伝えればよいでしょう。
いやだったら、正直に、「いやだ」と言えばよいのです。
逃げてはいけません。
正直に、生きるのです。

方法は、いくらでもあります。
もうあなたはじゅうぶん、苦しみました。
ここらでケリをつけたらどうでしょうか』(原文のまま)と。

親は、子を産むことで親になるが、
そのあとよき親子関係を築けるかどうかは、
まったくの別問題である。
たいていの親は、(若い親は)、「私はだいじょうぶ」と高をくくっている。
この文章を読んでいる、あなただって、そうかもしれない。
しかしよき親子関係を築ける人は、10人に1人もいない。
つまり、それくらい、むずかしい。

親友ならまわりの友人の中から選んで、作ることができる。
しかし(子)は選ぶことができない。
だからむずかしい。
この世界で、『親だから……』『子だから……』という、(ダカラ論)ほど、
アテにならないものはない。
そんな(ダカラ論)に甘えて、子の人格を無視すると、たいてい失敗する。

ともかくも、私はその女性からのメールを読んで、久しぶりに
一度は忘れた自分の過去を思い出した。
とても他人ごとには、思えなかった。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
親子の確執 葛藤 親子の問題 呪縛 苦悩)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●通俗性(続編)

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数日前、「通俗性」について書いた。
それについて、ある読者(男性)から、
こんなコメント(書き込み)があった。
何でも、その地方では、ことあるごとに、
村の長老たちが、「お前も、男だろ!」
「男らしくしろ!」と言うという。
その男性は、それが不愉快でならない、と。

これも立派な(?)、通俗性である。

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●「お前も、男だろ!」

私も若いころ、よくそう言われた。
今でも、ときどき、そういう言葉を耳にする。
「お前も、男だろ!」と。
しかしそのたびに、「だから、どうなの?」と聞き返したくなる。
「だから、それがどうしたの?」と。

こんな論理(=非論理)がまかり通るところに、日本に後進性が残っている。
日本が世界の人たちに、「奇異なる国」と呼ばれる理由がある。
が、その前に、この日本では、「男」を、どう考えているのか?
そのあたりから話を聞きたくなる。

●「男らしくしろ!」

「男らしくしろ!」という言葉も、同じ。
実は、つい昨年、私も、この言葉を言われた。
いきさつを話すと長くなるが、こうした言葉を平気で口にする人というのは、
要するに、その程度の人でしかない。

私はその言葉を言われたとき、すかさず、「じゃあ、あなたはどうなの?」と
言いそうになった。
「偉そうなことを言う前に、自分自身は、どうなの?」と。
が、相手にしなかった。
見るからに、そのレベルの人だったからである。

●男尊女卑

そこはまさに男尊女卑の世界。
いまだに武士道なるものを礼賛する人や団体は多いが、武士道なるものの負の
遺産を説くことなしに、武士道を礼賛してもらっては困る。
この武士道のおかげで、日本は、世界でも類を見ないほどの、たとえばその
ひとつとして、男尊女卑思想をもってしまった。

「男は仕事、女な家庭」という、あれである。
「内助の功」という言葉でもよい。

私が子どものころでさえ、男尊女卑思想は、まだ色濃く残っていた。
女性が今の(地位)を確立したのは、戦後のことである。
ウソだと思うなら、現在、70代、80代の人たちの考え方に、
静かに耳を傾けてみたらよい。
あなたも化石のような思想に、驚くはずである。

●孤独な世代

しかし安心してほしい。
新しい世代、若い人たちから、どんどんと(変化)が始まっている。
「仕事より家庭」と考えている人が、80%前後はいる。
出世主義も、崩壊した。
さらに「主夫業」という言葉も、日常的になってきている。
今では、料理を趣味にする男性も、多い。

つまり「お前も、男だろ!」とか、「男らしくしろ!」などと言っている人は、
その年齢の、しかもノーブレインな人(=脳みそのない人)たちである。
まともな人たちは、こういう言葉を使わない。
使ったとたん、若い人たちから、はじき飛ばされてしまう。
つまり相手にされない。

だからそういう人たちは、そういう人たちで集まり、具体的には、若い人たち
とは距離を置いた世界で集まり、たがいに慰めあう。

ただ我慢ならないのは、彼らは、私もその仲間(?)と、決めてかかってくること。
数年前も、(たった数年前だぞ)、「今の若いやつらは、先祖を粗末にする。
許せないよな、林君」と、同意を求めてきた人(当時、70歳くらい)がいた。

つまりは孤独な世代ということになる。

●ダカラ論

何をもって、「男らしく……」と言うのか、そんなことを論じても、意味はない。
「男とは何か」を論じても、意味はない。
もともと論ずる価値もない。
こういうのを総じて、『ダカラ論』という。

「親だから……」「子なんだから……」「夫なんだから……」「身内なんだから……」
「親類なんだから……」「男なんだから……」と。

そのつど使い方によっては、便利な論法だが、もともと根拠があるわけではない。
つまり一定の「型」を決めて、それを押しつけてくる。
昨日、メールをくれた女性も、そうだ。
その『ダカラ論』で苦しんでいる。

●親にもいろいろ

事情は複雑。
自分を、幼女のときに捨てた母親がいる。
その女性はそのあと、悲惨な少女期、成人期を迎えて、やっと今になって、
ささやかな「幸福」をつかんだ。
その最中、郷里の人たち(=母親が属する宗教団体の人たち)から、連絡があった。
そのあたりのことは詳しく書いてないが、きっとその人たちは、こう言って、
その女性に迫ったにちがいない。

「あなたは、娘なんだから、(親のめんどうをちゃんと、みろ!)」と。

親にもいろいろいる。
自分の親がそうであるかといって、その親像を、他人に押しつけてはいけない。
また安易に、「そうであるべき」と考えてはいけない。
事情がわかったら、そっとしておいてやるのも、周囲の人たちの思いやりという
ものではないのか。

●男女の差

前にも書いたが、日本人ほど、(男女の差)を、色濃くもっている民族というのは、
そうはいない。
日本人というのは、相撲や歌舞伎を例にあげるまでもなく、何でも「型」に
はめないと、気がすまないらしい。
男や女についても、そうである。
男や女にも、「型」がある?

しかしこれほどバカげた「型」も、そうはない。
世界には、日本でいう男女観が逆転している民族となると、いくらでもいる。
男が留守を守り、女が狩猟に出かける民族だっている。

●結論

あとはそれに気づくかどうかということ。
狭い世界だけで、ずっとその世界だけに生きてきた人には、わからない。
そういう人というのは、先にも書いたように、「化石」のようなもの。
相手にしても、しかたない。
化石のようになった石頭を、変えることなど、不可能。

だから私のばあいは、相手にしないという方法で、対処している。
相手にしたところで、どうしようもない。
それだけの向学心もない。
あるいはへたに説明したりすると、猛烈に反発してきたりする。
それ自体が、人生観になっているから、自分の人生を否定されたかのように
感ずるらしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
原始的な男女観 男女の分化 男尊女卑 男尊女卑思想 男らしく お前も男だろ
はやし浩司 だから論 ダカラ論)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●上司の死

++++++++++++++++++

昨夜、長男が固い表情で、食卓へやってきた。
「上司が急死した」と言った。
「脳内出血が原因だった」と言った。

「その2時間前には、元気でぼくと会話をしていた。
そのあと会議の席で倒れ、そのまま死んでしまった」と。

長男は、あまりにもあっけない人の死を見て、
かなりのショックを受けたらしい。
が、それ以上に、長男は、自分の心にショックを
受けたようだ。

「それがね、おかしなことに、ぜんぜん、悲しく
ないんだよ」と。

それを聞いて、私は、「そういうものかなあ?」と
思ったり、「そういうものだろうなあ」と思ったりした。

++++++++++++++++++

●「無」から「無」へ

4月に三男が結婚することになった。
そのことはともかくも、私は今、ふとこんなことを考える。
「孫たちは、今、どこにいるんだろう?」と。

結婚して子どもをつくる。
三男には、息子や娘ということになる。
私にとっては、孫ということになる。
その孫たちは、今、どこにいるのか。

人は死んで、この世から去っていく。
では反対に、今はいない、孫たちは、いったいどこから
やってくるのか。
つぎの瞬間には、今までの人生がそうであったように、
当たり前のような顔をして、孫たちは、そのあたりを
孫が遊ぶようになるだろう。
が、今は、いない。

しかし、それはそのまま私自身の問題でもある。
私は(無)の世界から生まれ、やがて死んでまた(無)の世界に
戻っていく。
100年前には、私は、たしかに(無)だった。
三男の息子や娘のように、この世には、まだいない。
そして100年後、私は、確実に(無)に戻る。
長男の上司のように、跡形(あとかた)もなく、消えてなくなる。

となると、いったい、(私)は何かということになってしまう。
長くて、100年。
100年といっても、この宇宙の中では、星がまばたきする、
その瞬間にもならない。
地球にしても、この宇宙の中では、ゴミの、そのまたゴミのようなもの。
その地球で(生)を受け、その瞬時に生き、そして死ぬ。

考えてみれば、いちいち悲しんでいるヒマさえない。
それがだれの死であっても、つぎの瞬間には、それがそのまま(私)の
死になる。

いや、そのときは長く感ずるかもしれないが、終わってみると、
みな(瞬間)。
私の母にしても、この浜松市に2年間いたはずなのに、その実感が
まるでない。
そして死んでから、もう半年。
その実感も、まるでない。
振り返ってみると、すべてが(瞬時)に終わってしまった。
が、それだけではない。

おかしなことに、本当におかしなことに、今では、「いなかったことが、
当たり前」というふうになってしまった。
「本当に母は、この世にいたのだろうか」と。

やがて孫たちは、わがもの顔で、この世をかっ歩するようになるだろう。
そしていつか、今の時代を振り返りながら、こう思うにちがいない。
「本当にぼくには、おじいちゃんがいたのだろうか」と。

こうして無数の(私)が、現れては消え、現れては消えを繰り返す。
今の(私)は、ほんのその一部でしかない。
この不思議さ。
この不可思議さ。
それを考えていると、気が遠くなるほど、自分がどんどんと小さくなって
いくのがわかる。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ミサイル迎撃、反対!(改)(I am NOT a traitor to my country!)
(私は、売国奴ではない!)(Just ignore North Korea, which is the best policy!)

North Korea in NOT at all worth enough, or NOT such a country that we should treat as
a normal country. Who in the hell shouts back to a mad dog? Therefore I am against
shootong down the missile.

++++++++++++++++++++

K国など、相手にしてはいけない。
また相手にする価値もない。
日本は、あんな国を本気で相手にしてよいのか。
あんな国と、心中するつもりなのか。

日本よ、日本人よ、おとなになろう。
国力は、山陰地方の1県分もない。
国民は飢え、経済は壊滅状態。
頭のおかしい独裁者に率いられた、どこまでも
あわれで、どこまでも、悲しい国。
それがK国。

+++++++++++++++++++++

どこかのBLOGで、とうとうこの私が、「売国奴」に指名された。
「ミサイル迎撃反対」を唱えると、この国では、自動的に、売国奴になるらしい。
しかしあえて、繰り返す。
ミサイル迎撃、反対!

今、ここでミサイルを迎撃すれば、日本はそのままK国と、交戦状態に突入する。
すかさず彼らは、中距離ミサイルを日本へ撃ち込んでくる。
その可能性は高い。
その口実を与える。
仮にカラのミサイルであったにせよ、日本はそのまま大混乱。
日本の経済は、奈落の底へと叩き落とされる。

忘れてならないのは、K国は、まともな論理の通ずる、まともな国ではない
ということ。
「Mad Dog(狂った犬)」(アメリカ政府高官)である。
「だだをこねる子ども」(ライス前国務長官)である。
さらに言えば、「チンピラ国家」。

勇ましい好戦論にまどわされてはいけない。
日本人の怒りもわかる。
私も怒っている。
拉致問題で見せた、あの態度は、人間として許せない!
しかしここは、がまん。
ひたすら、がまん。
今まで、ずっとがまんしてきたではないか。

やりたいようにさせながら、日本は国際世論で、締めあげる。
K国を兵糧攻めにする。
一気に兵糧攻めにする。
K国を、自己崩壊へと導く。
中国や韓国はそれを恐れているが、日本にとっては、それが最善。
金xxの命も、それほど長くはない。
が、今、ここで日本が手を出せば、あとへ引けなくなる。
戦争というのは始めるのは簡単だが、終えるのは、難しい。
ブッシュのイラク戦争を例にあげるまでもない。

だいたい、あんなガラクタのようなミサイルを撃ち落とすために、
何百億ドルもかけた迎撃システムを使うこと自体、バカげている。
これを税金のムダづかいと言わずして、何という!

日本は、まだ、世界の経済大国である。
超大国である。
そんな大国が、世界でも最貧国の、暴力団国家を相手にして、どうする?
どうなる?
「正義」を説くなら、相手を選んで、説こうではないか。
あんなチンピラ国家を相手に、正義を説いても意味はない。
頭のおかしな国を相手に、正義を説いても意味はない。
説く価値もない。

だから、ミサイル迎撃反対!

繰り返す。
私は売国奴では、ない!
心底、この国を愛している!

(補記)
韓国の世論調査によると、「日本がミサイルを撃ち落としてくれればいい」を、
ほとんどの人が支持しているという(韓国紙)。
なぜか?
わかるか?

何も日本を支持しているわけではない。
もちろん日本のことを心配して、そう言っているのでもない。
K国の攻撃の矛先を、韓国から日本へかわすことができる。
日本の経済を混乱の渦の中に、巻き込むことができる。
つい去年まで、韓国は、日本にとって、最悪の反日国家だった。
それを忘れてはいけない。
つまりは、自国エゴ。

しかしここで日本が、K国のミサイルを迎撃すれば、それこそ、韓国の
思うつぼ。
K国の思うつぼ。
日本は、その術にはまってはならない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
ミサイル迎撃反対 戦争反対 ミサイル迎撃 反対)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●ならず者(チンピラ)国家

++++++++++++++++++++++

今日(3-31)の外電によると、あのならず者(チンピラ)
国家は、小型核の開発に、すでに成功したらしい。
「中距離ミサイルへの搭載も、可能になった」と。

だから言わないことではない。
あのおバカ外交官のC・ヒルが、マネーに合わせて、
5年という開発年月を、K国に与えてしまった。

この先、日本は、K国の核兵器にビクビクしながら、
生きていかねばならない。

++++++++++++++++++++++

●パラドックス

「日本が何もしなければ、相手も何もしてこないだろう」と考えるのは、甘い。
相手は、そういう常識の通ずる国ではない。
スターリンでも、そこまではしなかったというような、幻想と妄想にとりつかれている。

プライドだけは、異常なまでに強い。
そのプライドが、カプセルの中で、極端に肥大化してしまった。
(子育ての世界でも、似たような現象が見られることがある。)
本来なら、風通しをよくしなければならないのだが、その風通しもしない。
だから私は、あの金xxに、こう言いたい。

「あなたの国がそんなにすばらしい国なら、世界に公開したらいい。
あなたの国がそんなにすばらしい国なら、自国の人たちに世界を見せたらいい」と。
このパラドックスに、金xxは、どう答えるつもりだろうか。

●それにしても……?

それにしても腹立たしいのは、世界の人たち。
あのバブル経済がはじけたときも、そうだった。
日本が経済的に瀕死の重傷を負ったときも、この日本に助け舟を出してくれた
国は、ひとつもなかった。
これほどまで、毎年、世界中に、援助金をばらまいているのに、その(恩)は、
どこへ消えていくのか。

今回もそうだ。

まず、アメリカが抜けた。
つづいて韓国が抜けた。
中国、ロシアは、知らん顔。
アフリカ諸国は遠いからしかたないとしても、冷たいのはアジア諸国。
だれひとり、日本の味方になってくれる国は、ない。
国連にしても、日本の分担金ばかりが巨額で、日本にとってのメリットは、
ほとんどない。

だったら、日本政府よ、もうやめよう。
日本人の税金を削ってまで、世界を援助するのは!
OECDだか、なんだか、知らないが、あんなのはムダ。
韓国にいたっては、その金を使って、日本の追い落としばかりを画策していた。

(韓国は「自力でここまで来た」と威張っているが、韓国が得意とする、
自動車産業、電子産業、造船業などなど、すべて、もとはと言えば、日本が得意と
していたもの。
鉄鋼業にしても、そうだ。
それ以外には、何もない。)

●人権で攻める

話がそれたが、アメリカだって、もうアテにならない。
アテにしても、いけない。
今しばらくは、日米関係は国際外交の基軸だが、そればかりにこだわっていると、
日本は、本当に沈没してしまう。

早ければ早いほど、よい。
私がすでに9年前から説いているように、K国は兵糧攻めにして、自滅させる。
ゆいいつの武器は、人権外交である。
「人権」を旗印に、K国を攻めて攻めて、攻めまくる。
もちろんその中には、拉致問題も含まれる。

K国の人権がどうなっているか、それを徹底的に調べて、世界に向けて発信する。
(これも今となっては、遅すぎた感もないわけではないが……。)
が、どうしてK国の人権会議が、ヨーロッパやオーストラリアでなされるのか。
どうしてこの日本では、なされないのか。

経済(=制裁)や、軍事で攻めてはいけない。
そんなことをすれば、かえって彼らは結束してしまう。
逆効果。
今が、その(結果)と考えてよい。

●では、どうするか

ここまで来たら、ポスト金xxを念頭に置きながら、その布石をしていくしかない。
金xxは、現在、重病である。
先は長くない。
そのときをにらみながら、K国が、自滅するのを待つ。
制裁するのではない。
無視する。

そのあと、K国が門戸を開いたとき、日本が「人権」という正義のために闘って
きたことを、K国の人たちに示せばよい。
だから現在のミサイル問題にしても、迎撃など、もってのほか。
仮に打ち落としても、その破片が、日本中に散らばるだけ。
そのあと、K国に、日本攻撃の口実を与えてしまう。
もしそうなら、何のための迎撃かということになる。

もともと日本が相手にしなければならないような国ではない。
警戒すべきは、核兵器のみ。
今では、そうなった。
おのおバカ外交官のせいで……。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

【4月4日、東京があぶない】(改2)
Tokyo under Attack by North Korea

++++++++++++++++++

迎撃態勢に入った日本。
それから逃げた、韓国とアメリカ。
K国は、ミサイル発射に失敗しても、
異常な思い込みによって、それを
日本のせいにするだろう。
そして3月31日、「迎撃すれば、
日本に報復する」と、日本に警告した。

K国は、テポドンに並行して、ノドンの
発射準備も始めた。
K国内、数か所で、発射準備がなされているのが、
確認されている。
その数、数百発。
すべて日本を射程に収めている。

日本がもっとも恐れるシナリオに
向って、極東アジア情勢は、今、まっしぐらに
進んでいる。

私は4月4日に、東京で人に会う約束を
していたが、キャンセル。
また東京に住む息子には、4日は、別の場所に
疎開するように指示した。

つぎの記事を順に読んでみてほしい。
それでもあなたは、「だいじょうぶ」と
思えるだろうか。

10に1つの可能性かもしれないが、
今、東京があぶない!

++++++++++++++++++

●NIKKEI(北朝鮮、ミサイル迎撃なら「本拠地(東京)を粉砕」

【ソウル=尾島島雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、「人工衛星」名目で発射した長距離
弾道ミサイルの迎撃を日本政府が検討していることに関して「日本があえて迎撃する場合、
最も威力のある軍事的手段によってすべての迎撃手段とその本拠地を、無慈悲に粉砕する
だろう」と強調した。迎撃すれば報復するとの姿勢を、これまでより強い調子で警告した
ものだ。「(迎撃は)第二次世界大戦後、60余年ぶりに鳴らす再侵略戦争の砲声とみなす」
とも断じた。(01:16)


●聯合(日本を、粉砕する!)

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発
射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦
争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無
慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。


●時事通信(戦争、前夜だ!)

【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュー
スレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した
空気に包まれていると伝えた。

それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入
ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。

北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平
壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。


●時事通信(小型核、保持!)

【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、
北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」
(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析しているこ
とが31日、明らかになった。

日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日
本にとっては直接的な脅威となる。 


●イザ・ニュース(ノドンは、320基)

北朝鮮が実戦配備した中距離弾道ミサイル「ノドン」が最大で320基に上る可能性があ
ることが1日分かった。国際研究機関「インターナショナル・クライシス・グループ」が
3月31日に発行した北朝鮮ミサイル問題に関する報告書の中で、関係国政府の内部資料
に基づく内容として明らかにした。


●イザ・ニュース(生物・化学兵器も!)

【ベルリン=黒沢潤】北朝鮮が2008年に、生物・化学兵器への転用が可能な機器をド
イツ国内で調達しようとして、阻止されていたことが31日までに分かった。ドイツの情
報機関「連邦憲法擁護庁」のフロム長官が産経新聞の取材に対して明らかにした。


●毎日新聞(ミサイルではなく、衛星だ!)

27日には、日米韓の首席代表がワシントンで会合を開く予定だが、ミサイル発射問題で
あくまでも強硬姿勢を取る日本と米韓が足並みをそろえることができるかが焦点となる。

これに対し、北朝鮮は強硬発言を繰り返している。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は26日、「安保理で衛星打ち上げを非難する
文書の採択や取り扱いがあれば、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスは元の状態に戻る」
と述べ、6カ国協議からの離脱や核開発再開も辞さない構えを見せた。

6カ国協議の議長国・中国にとっても北朝鮮の離脱は絶対に回避しなければならないシナ
リオだ。中国外務省の秦剛副報道局長は26日の定例会見で、「人工衛星打ち上げ」として
国際組織に通報した北朝鮮の対応に一定の理解を示しながら、「関係各国は冷静さを保ち、
6カ国協議を守っていくようにしてほしい」と述べ、安保理決議違反と主張する日米韓を
けん制した。


●朝鮮N報(韓国は、イチ、逃げた!)

北朝鮮が4月4~8日と予告したミサイル発射の予定日が差し迫るにつれ、韓半島をめぐ
る各国の動きがあわただしくなっている。

周辺諸国の阻止にも関わらず、北朝鮮は連日で「宇宙の利用権」に触れ、発射に踏み切る
構えを見せている。韓日米3カ国は国連安保理で対北朝鮮制裁決議案を協議するというこ
とで一致した。しかし北朝鮮は「安保理で制裁協議をすれば、それだけで6カ国協議はな
くなる」とし、強硬策を予告している。

こうなる場合、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が長引き、韓半島をめぐる軍事的な緊
張は高まるほかない。こうした中、李明博(イ・ミョンバク)大統領が30日「北朝鮮の
ミサイル問題に対し、軍事的に対応することに反対する」と述べた。「迎撃しない」として
一歩後退した米国の立場と同じ脈絡だ。


●朝鮮N報(アメリカも、ニ、逃げた!)

米国は、今月27日にワシントンで開催した韓米日3カ国の対北朝鮮政策協議の前後から、
こうした政策基調を確定した。この協議に先立ち先月12日には、ロバート・ゲーツ国防
長官が北朝鮮のミサイルに対する迎撃の可能性を示唆し、強硬な対応を確約していた。し
かしゲーツ長官は、それから50日もたたない今月29日、メディアのインタビューで「北
朝鮮のミサイルを迎撃する計画はない」と表明、これにより自分の発言を事実上翻した。
ヒラリー・クリントン国務長官も、二日前の27日に迎撃計画を否定した。


●NIKKEI(日本は、迎撃する)

浜田靖一防衛相は27日、北朝鮮が「人工衛星」名目で発射した長距離弾道ミサイルが日
本領土・領海に落下した場合に迎撃する「破壊措置命令」を初めて発令した。自衛隊は同
日夜からミサイル防衛(MD)関連の部隊移動に着手。月内に配備を終え「万が一」に向
けた初の実戦運用の態勢を整える。政府は北朝鮮のミサイル発射後、5~10分で発射の
事実を一般に通知する方針だ。


●NIKKEI(東京都は、警戒態勢)

衆参両院は31日の本会議で、北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの打ち上げを準
備している問題を巡り、発射の自制を求める決議を全会一致で採択した。

一方、北朝鮮の「ミサイル」問題を受け、東京都は同日、発射時に迅速に対応できるよう、
都内の全区市町村に緊急情報を伝達する訓練を行った。

訓練は午前11時に都庁9階の指令情報室で始まった。国から発射情報の連絡が入ると、
担当者が防災行政無線とファクスで各区市町村に一斉に伝達。防災服姿の職員は緊急連絡
の段取りを確認した。都庁舎内には訓練であることを告げたうえで一斉放送を流した。


●TBS(東京とは、警戒態勢)

東京都は、北朝鮮が「人工衛星」として弾道ミサイル発射の準備を進めていることをめぐ
り、政府からの情報を都内の62の区市町村に一斉連絡する訓練を行いました。

訓練は、「『北朝鮮が飛翔体を発射した』という緊急情報を政府が11時5分に都道府県に
対して通報した」という想定で行われました。


●読売新聞(人工衛星に、カモフラージュ)

【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮が舞水端里(ムスダンリ)のミサイル基地に設置した発
射体の先端部は、先が細くなった円すい形ではなく、人工衛星を収納する際に使用される
球根型の形状であることが30日、米軍事研究機関「グローバル・セキュリティー」のミ
サイル専門家、チャールズ・ビック上級研究員の分析で分かった。

北朝鮮は、通信衛星を4月4~8日の間に打ち上げると主張しており、実際に衛星を搭載
する可能性がある。

ビック氏は、米デジタルグローブ社が29日に撮影した衛星写真などを分析した。それに
よると、先端部は弾道ミサイルに使用される円すい形ではなく、大気圏に再突入する際に
必要となる姿勢制御には適していない構造だという。長さは2006年に発射されたテポ
ドン2の35メートルより、5メートルほど長いとの情報もあるという。

(2009-4月1日記)

*Tokyo under Attack on April 4th

【4月4日、東京があぶない】(改2)
Tokyo under Attack by North Korea

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迎撃態勢に入った日本。
それから逃げた、韓国とアメリカ。
K国は、ミサイル発射に失敗しても、
異常な思い込みによって、それを
日本のせいにするだろう。
そして3月31日、「迎撃すれば、
日本に報復する」と、日本に警告した。

K国は、テポドンに並行して、ノドンの
発射準備も始めた。
K国内、数か所で、発射準備がなされているのが、
確認されている。
その数、数百発。
すべて日本を射程に収めている。

日本がもっとも恐れるシナリオに
向って、極東アジア情勢は、今、まっしぐらに
進んでいる。

私は4月4日に、東京で人に会う約束を
していたが、キャンセル。
また東京に住む息子には、4日は、別の場所に
疎開するように指示した。

つぎの記事を順に読んでみてほしい。
それでもあなたは、「だいじょうぶ」と
思えるだろうか。

10に1つの可能性かもしれないが、
今、東京があぶない!

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●聯合(日本を、粉砕する!)

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。


●時事通信(戦争、前夜だ!)

【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュースレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した空気に包まれていると伝えた。

それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。

北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。


●時事通信(小型核、保持!)

【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析していることが31日、明らかになった。

日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日本にとっては直接的な脅威となる。 


●イザ・ニュース(ノドンは、320基)

北朝鮮が実戦配備した中距離弾道ミサイル「ノドン」が最大で320基に上る可能性があることが1日分かった。国際研究機関「インターナショナル・クライシス・グループ」が3月31日に発行した北朝鮮ミサイル問題に関する報告書の中で、関係国政府の内部資料に基づく内容として明らかにした。


●イザ・ニュース(生物・化学兵器も!)

【ベルリン=黒沢潤】北朝鮮が2008年に、生物・化学兵器への転用が可能な機器をドイツ国内で調達しようとして、阻止されていたことが31日までに分かった。ドイツの情報機関「連邦憲法擁護庁」のフロム長官が産経新聞の取材に対して明らかにした。


●毎日新聞(ミサイルではなく、衛星だ!)

27日には、日米韓の首席代表がワシントンで会合を開く予定だが、ミサイル発射問題であくまでも強硬姿勢を取る日本と米韓が足並みをそろえることができるかが焦点となる。

これに対し、北朝鮮は強硬発言を繰り返している。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は26日、「安保理で衛星打ち上げを非難する文書の採択や取り扱いがあれば、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスは元の状態に戻る」と述べ、6カ国協議からの離脱や核開発再開も辞さない構えを見せた。

6カ国協議の議長国・中国にとっても北朝鮮の離脱は絶対に回避しなければならないシナリオだ。中国外務省の秦剛副報道局長は26日の定例会見で、「人工衛星打ち上げ」として国際組織に通報した北朝鮮の対応に一定の理解を示しながら、「関係各国は冷静さを保ち、6カ国協議を守っていくようにしてほしい」と述べ、安保理決議違反と主張する日米韓をけん制した。


●朝鮮N報(韓国は、イチ、逃げた!)

北朝鮮が4月4~8日と予告したミサイル発射の予定日が差し迫るにつれ、韓半島をめぐる各国の動きがあわただしくなっている。

周辺諸国の阻止にも関わらず、北朝鮮は連日で「宇宙の利用権」に触れ、発射に踏み切る構えを見せている。韓日米3カ国は国連安保理で対北朝鮮制裁決議案を協議するということで一致した。しかし北朝鮮は「安保理で制裁協議をすれば、それだけで6カ国協議はなくなる」とし、強硬策を予告している。

こうなる場合、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が長引き、韓半島をめぐる軍事的な緊張は高まるほかない。こうした中、李明博(イ・ミョンバク)大統領が30日「北朝鮮のミサイル問題に対し、軍事的に対応することに反対する」と述べた。「迎撃しない」として一歩後退した米国の立場と同じ脈絡だ。


●朝鮮N報(アメリカも、ニ、逃げた!)

米国は、今月27日にワシントンで開催した韓米日3カ国の対北朝鮮政策協議の前後から、こうした政策基調を確定した。この協議に先立ち先月12日には、ロバート・ゲーツ国防長官が北朝鮮のミサイルに対する迎撃の可能性を示唆し、強硬な対応を確約していた。しかしゲーツ長官は、それから50日もたたない今月29日、メディアのインタビューで「北朝鮮のミサイルを迎撃する計画はない」と表明、これにより自分の発言を事実上翻した。ヒラリー・クリントン国務長官も、二日前の27日に迎撃計画を否定した。


●NIKKEI(日本は、迎撃する)

浜田靖一防衛相は27日、北朝鮮が「人工衛星」名目で発射した長距離弾道ミサイルが日本領土・領海に落下した場合に迎撃する「破壊措置命令」を初めて発令した。自衛隊は同日夜からミサイル防衛(MD)関連の部隊移動に着手。月内に配備を終え「万が一」に向けた初の実戦運用の態勢を整える。政府は北朝鮮のミサイル発射後、5~10分で発射の事実を一般に通知する方針だ。


●NIKKEI(東京都は、警戒態勢)

衆参両院は31日の本会議で、北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの打ち上げを準備している問題を巡り、発射の自制を求める決議を全会一致で採択した。

一方、北朝鮮の「ミサイル」問題を受け、東京都は同日、発射時に迅速に対応できるよう、都内の全区市町村に緊急情報を伝達する訓練を行った。

訓練は午前11時に都庁9階の指令情報室で始まった。国から発射情報の連絡が入ると、担当者が防災行政無線とファクスで各区市町村に一斉に伝達。防災服姿の職員は緊急連絡の段取りを確認した。都庁舎内には訓練であることを告げたうえで一斉放送を流した。


●TBS(東京とは、警戒態勢)

東京都は、北朝鮮が「人工衛星」として弾道ミサイル発射の準備を進めていることをめぐり、政府からの情報を都内の62の区市町村に一斉連絡する訓練を行いました。

訓練は、「『北朝鮮が飛翔体を発射した』という緊急情報を政府が11時5分に都道府県に対して通報した」という想定で行われました。


●読売新聞(人工衛星に、カモフラージュ)

【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮が舞水端里(ムスダンリ)のミサイル基地に設置した発射体の先端部は、先が細くなった円すい形ではなく、人工衛星を収納する際に使用される球根型の形状であることが30日、米軍事研究機関「グローバル・セキュリティー」のミサイル専門家、チャールズ・ビック上級研究員の分析で分かった。

北朝鮮は、通信衛星を4月4~8日の間に打ち上げると主張しており、実際に衛星を搭載する可能性がある。

ビック氏は、米デジタルグローブ社が29日に撮影した衛星写真などを分析した。それによると、先端部は弾道ミサイルに使用される円すい形ではなく、大気圏に再突入する際に必要となる姿勢制御には適していない構造だという。長さは2006年に発射されたテポドン2の35メートルより、5メートルほど長いとの情報もあるという。

*Tokyo under Attack

【4月4日、東京があぶない】

++++++++++++++++++

迎撃態勢に入った日本。
それから逃げた、韓国とアメリカ。
K国は、ミサイル発射に失敗しても、
異常な思い込みによって、それを
日本のせいにするだろう。
そして3月31日、「迎撃すれば、
日本に報復する」と、日本に警告した。

K国は、テポドンに並行して、ノドンの
発射準備も始めた。
その数、数百発。
すべて日本を射程に収めている。

日本がもっとも恐れるシナリオに
向って、極東アジアは、今、まっしぐらに
進んでいる。

私は4月4日に、東京で人に会う約束を
していたが、キャンセル。
また東京に住む息子には、4日は、別の場所に
疎開するように指示した。

つぎの記事を順に読んでみてほしい。
それでもあなたは、「だいじょうぶ」と
思えるだろうか。

++++++++++++++++++

●聯合(日本を、粉砕する!)

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。


●時事通信(戦争、前夜だ!)

【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュースレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した空気に包まれていると伝えた。

それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。

北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。


●時事通信(小型核、保持!)

【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析していることが31日、明らかになった。

日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日本にとっては直接的な脅威となる。 


●毎日新聞(ミサイルではなく、衛星だ!)

27日には、日米韓の首席代表がワシントンで会合を開く予定だが、ミサイル発射問題であくまでも強硬姿勢を取る日本と米韓が足並みをそろえることができるかが焦点となる。

これに対し、北朝鮮は強硬発言を繰り返している。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は26日、「安保理で衛星打ち上げを非難する文書の採択や取り扱いがあれば、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスは元の状態に戻る」と述べ、6カ国協議からの離脱や核開発再開も辞さない構えを見せた。

6カ国協議の議長国・中国にとっても北朝鮮の離脱は絶対に回避しなければならないシナリオだ。中国外務省の秦剛副報道局長は26日の定例会見で、「人工衛星打ち上げ」として国際組織に通報した北朝鮮の対応に一定の理解を示しながら、「関係各国は冷静さを保ち、6カ国協議を守っていくようにしてほしい」と述べ、安保理決議違反と主張する日米韓をけん制した。


●朝鮮N報(韓国は、イチ、逃げた!)

北朝鮮が4月4~8日と予告したミサイル発射の予定日が差し迫るにつれ、韓半島をめぐる各国の動きがあわただしくなっている。

周辺諸国の阻止にも関わらず、北朝鮮は連日で「宇宙の利用権」に触れ、発射に踏み切る構えを見せている。韓日米3カ国は国連安保理で対北朝鮮制裁決議案を協議するということで一致した。しかし北朝鮮は「安保理で制裁協議をすれば、それだけで6カ国協議はなくなる」とし、強硬策を予告している。

こうなる場合、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が長引き、韓半島をめぐる軍事的な緊張は高まるほかない。こうした中、李明博(イ・ミョンバク)大統領が30日「北朝鮮のミサイル問題に対し、軍事的に対応することに反対する」と述べた。「迎撃しない」として一歩後退した米国の立場と同じ脈絡だ。


●朝鮮N報(アメリカも、ニ、逃げた!)

米国は、今月27日にワシントンで開催した韓米日3カ国の対北朝鮮政策協議の前後から、こうした政策基調を確定した。この協議に先立ち先月12日には、ロバート・ゲーツ国防長官が北朝鮮のミサイルに対する迎撃の可能性を示唆し、強硬な対応を確約していた。しかしゲーツ長官は、それから50日もたたない今月29日、メディアのインタビューで「北朝鮮のミサイルを迎撃する計画はない」と表明、これにより自分の発言を事実上翻した。ヒラリー・クリントン国務長官も、二日前の27日に迎撃計画を否定した。


●NIKKEI(日本は、迎撃する)

浜田靖一防衛相は27日、北朝鮮が「人工衛星」名目で発射した長距離弾道ミサイルが日本領土・領海に落下した場合に迎撃する「破壊措置命令」を初めて発令した。自衛隊は同日夜からミサイル防衛(MD)関連の部隊移動に着手。月内に配備を終え「万が一」に向けた初の実戦運用の態勢を整える。政府は北朝鮮のミサイル発射後、5~10分で発射の事実を一般に通知する方針だ。


●NIKKEI(東京都は、警戒態勢)

衆参両院は31日の本会議で、北朝鮮が「人工衛星」名目で弾道ミサイルの打ち上げを準備している問題を巡り、発射の自制を求める決議を全会一致で採択した。

一方、北朝鮮の「ミサイル」問題を受け、東京都は同日、発射時に迅速に対応できるよう、都内の全区市町村に緊急情報を伝達する訓練を行った。

訓練は午前11時に都庁9階の指令情報室で始まった。国から発射情報の連絡が入ると、担当者が防災行政無線とファクスで各区市町村に一斉に伝達。防災服姿の職員は緊急連絡の段取りを確認した。都庁舎内には訓練であることを告げたうえで一斉放送を流した。


●TBS(東京とは、警戒態勢)

東京都は、北朝鮮が「人工衛星」として弾道ミサイル発射の準備を進めていることをめぐり、政府からの情報を都内の62の区市町村に一斉連絡する訓練を行いました。

訓練は、「『北朝鮮が飛翔体を発射した』という緊急情報を政府が11時5分に都道府県に対して通報した」という想定で行われました。


●読売新聞(人工衛星に、カモフラージュ)

【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮が舞水端里(ムスダンリ)のミサイル基地に設置した発射体の先端部は、先が細くなった円すい形ではなく、人工衛星を収納する際に使用される球根型の形状であることが30日、米軍事研究機関「グローバル・セキュリティー」のミサイル専門家、チャールズ・ビック上級研究員の分析で分かった。

北朝鮮は、通信衛星を4月4~8日の間に打ち上げると主張しており、実際に衛星を搭載する可能性がある。

ビック氏は、米デジタルグローブ社が29日に撮影した衛星写真などを分析した。それによると、先端部は弾道ミサイルに使用される円すい形ではなく、大気圏に再突入する際に必要となる姿勢制御には適していない構造だという。長さは2006年に発射されたテポドン2の35メートルより、5メートルほど長いとの情報もあるという。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

*The Common Opinion of the Japanese

●通俗性(続編)

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数日前、「通俗性」について書いた。
それについて、ある読者(男性)から、
こんなコメント(書き込み)があった。
何でも、その地方では、ことあるごとに、
村の長老たちが、「お前も、男だろ!」
「男らしくしろ!」と言うという。
その男性は、それが不愉快でならない、と。

これも立派な(?)、通俗性である。

++++++++++++++++

●「お前も、男だろ!」

私も若いころ、よくそう言われた。
今でも、ときどき、そういう言葉を耳にする。
「お前も、男だろ!」と。
しかしそのたびに、「だから、どうなの?」と聞き返したくなる。
「だから、それがどうしたの?」と。

こんな論理(=非論理)がまかり通るところに、日本に後進性が残っている。
日本が世界の人たちに、「奇異なる国」と呼ばれる理由がある。
が、その前に、この日本では、「男」を、どう考えているのか?
そのあたりから話を聞きたくなる。

●「男らしくしろ!」

「男らしくしろ!」という言葉も、同じ。
実は、つい昨年、私も、この言葉を言われた。
いきさつを話すと長くなるが、こうした言葉を平気で口にする人というのは、
要するに、その程度の人でしかない。

私はその言葉を言われたとき、すかさず、「じゃあ、あなたはどうなの?」と
言いそうになった。
「偉そうなことを言う前に、自分自身は、どうなの?」と。
が、相手にしなかった。
見るからに、そのレベルの人だったからである。

●男尊女卑

そこはまさに男尊女卑の世界。
いまだに武士道なるものを礼賛する人や団体は多いが、武士道なるものの負の
遺産を説くことなしに、武士道を礼賛してもらっては困る。
この武士道のおかげで、日本は、世界でも類を見ないほどの、たとえばその
ひとつとして、男尊女卑思想をもってしまった。

「男は仕事、女な家庭」という、あれである。
「内助の功」という言葉でもよい。

私が子どものころでさえ、男尊女卑思想は、まだ色濃く残っていた。
女性が今の(地位)を確立したのは、戦後のことである。
ウソだと思うなら、現在、70代、80代の人たちの考え方に、
静かに耳を傾けてみたらよい。
あなたも化石のような思想に、驚くはずである。

●孤独な世代

しかし安心してほしい。
新しい世代、若い人たちから、どんどんと(変化)が始まっている。
「仕事より家庭」と考えている人が、80%前後はいる。
出世主義も、崩壊した。
さらに「主夫業」という言葉も、日常的になってきている。
今では、料理を趣味にする男性も、多い。

つまり「お前も、男だろ!」とか、「男らしくしろ!」などと言っている人は、
その年齢の、しかもノーブレインな人(=脳みそのない人)たちである。
まともな人たちは、こういう言葉を使わない。
使ったとたん、若い人たちから、はじき飛ばされてしまう。
つまり相手にされない。

だからそういう人たちは、そういう人たちで集まり、具体的には、若い人たち
とは距離を置いた世界で集まり、たがいに慰めあう。

ただ我慢ならないのは、彼らは、私もその仲間(?)と、決めてかかってくること。
数年前も、(たった数年前だぞ)、「今の若いやつらは、先祖を粗末にする。
許せないよな、林君」と、同意を求めてきた人(当時、70歳くらい)がいた。

つまりは孤独な世代ということになる。

●ダカラ論

何をもって、「男らしく……」と言うのか、そんなことを論じても、意味はない。
「男とは何か」を論じても、意味はない。
もともと論ずる価値もない。
こういうのを総じて、『ダカラ論』という。

「親だから……」「子なんだから……」「夫なんだから……」「身内なんだから……」
「親類なんだから……」「男なんだから……」と。

そのつど使い方によっては、便利な論法だが、もともと根拠があるわけではない。
つまり一定の「型」を決めて、それを押しつけてくる。
昨日、メールをくれた女性も、そうだ。
その『ダカラ論』で苦しんでいる。

●親にもいろいろ

事情は複雑。
自分を、幼女のときに捨てた母親がいる。
その女性はそのあと、悲惨な少女期、成人期を迎えて、やっと今になって、
ささやかな「幸福」をつかんだ。
その最中、郷里の人たち(=母親が属する宗教団体の人たち)から、連絡があった。
そのあたりのことは詳しく書いてないが、きっとその人たちは、こう言って、
その女性に迫ったにちがいない。

「あなたは、娘なんだから、(親のめんどうをちゃんと、みろ!)」と。

親にもいろいろいる。
自分の親がそうであるかといって、その親像を、他人に押しつけてはいけない。
また安易に、「そうであるべき」と考えてはいけない。
事情がわかったら、そっとしておいてやるのも、周囲の人たちの思いやりという
ものではないのか。

●男女の差

前にも書いたが、日本人ほど、(男女の差)を、色濃くもっている民族というのは、
そうはいない。
日本人というのは、相撲や歌舞伎を例にあげるまでもなく、何でも「型」に
はめないと、気がすまないらしい。
男や女についても、そうである。
男や女にも、「型」がある?

しかしこれほどバカげた「型」も、そうはない。
世界には、日本でいう男女観が逆転している民族となると、いくらでもいる。
男が留守を守り、女が狩猟に出かける民族だっている。

●結論

あとはそれに気づくかどうかということ。
狭い世界だけで、ずっとその世界だけに生きてきた人には、わからない。
そういう人というのは、先にも書いたように、「化石」のようなもの。
相手にしても、しかたない。
化石のようになった石頭を、変えることなど、不可能。

だから私のばあいは、相手にしないという方法で、対処している。
相手にしたところで、どうしようもない。
それだけの向学心もない。
あるいはへたに説明したりすると、猛烈に反発してきたりする。
それ自体が、人生観になっているから、自分の人生を否定されたかのように
感ずるらしい。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
原始的な男女観 男女の分化 男尊女卑 男尊女卑思想 男らしく お前も男だろ
はやし浩司 だから論 ダカラ論)


Hiroshi Hayashi++++++++March・09++++++++++はやし浩司

●ならず者(チンピラ)国家

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今日(3-31)の外電によると、あのならず者(チンピラ)
国家は、小型核の開発に、すでに成功したらしい。
「中距離ミサイルへの搭載も、可能になった」と。

だから言わないことではない。
あのおバカ外交官のC・ヒルが、マネーに合わせて、
5年という開発年月を、K国に与えてしまった。

この先、日本は、K国の核兵器にビクビクしながら、
生きていかねばならない。

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●パラドックス

「日本が何もしなければ、相手も何もしてこないだろう」と考えるのは、甘い。
相手は、そういう常識の通ずる国ではない。
スターリンでも、そこまではしなかったというような、幻想と妄想にとりつかれている。

プライドだけは、異常なまでに強い。
そのプライドが、カプセルの中で、極端に肥大化してしまった。
(子育ての世界でも、似たような現象が見られることがある。)
本来なら、風通しをよくしなければならないのだが、その風通しもしない。
だから私は、あの金xxに、こう言いたい。

「あなたの国がそんなにすばらしい国なら、世界に公開したらいい。
あなたの国がそんなにすばらしい国なら、自国の人たちに世界を見せたらいい」と。
このパラドックスに、金xxは、どう答えるつもりだろうか。

●それにしても……?

それにしても腹立たしいのは、世界の人たち。
あのバブル経済がはじけたときも、そうだった。
日本が経済的に瀕死の重傷を負ったときも、この日本に助け舟を出してくれた
国は、ひとつもなかった。
これほどまで、毎年、世界中に、援助金をばらまいているのに、その(恩)は、
どこへ消えていくのか。

今回もそうだ。

まず、アメリカが抜けた。
つづいて韓国が抜けた。
中国、ロシアは、知らん顔。
アフリカ諸国は遠いからしかたないとしても、冷たいのはアジア諸国。
だれひとり、日本の味方になってくれる国は、ない。
国連にしても、日本の分担金ばかりが巨額で、日本にとってのメリットは、
ほとんどない。

だったら、日本政府よ、もうやめよう。
日本人の税金を削ってまで、世界を援助するのは!
OECDだか、なんだか、知らないが、あんなのはムダ。
韓国にいたっては、その金を使って、日本の追い落としばかりを画策していた。

(韓国は「自力でここまで来た」と威張っているが、韓国が得意とする、
自動車産業、電子産業、造船業などなど、すべて、もとはと言えば、日本が得意と
していたもの。
鉄鋼業にしても、そうだ。
それ以外には、何もない。)

●人権で攻める

話がそれたが、アメリカだって、もうアテにならない。
アテにしても、いけない。
今しばらくは、日米関係は国際外交の基軸だが、そればかりにこだわっていると、
日本は、本当に沈没してしまう。

早ければ早いほど、よい。
私がすでに9年前から説いているように、K国は兵糧攻めにして、自滅させる。
ゆいいつの武器は、人権外交である。
「人権」を旗印に、K国を攻めて攻めて、攻めまくる。
もちろんその中には、拉致問題も含まれる。

K国の人権がどうなっているか、それを徹底的に調べて、世界に向けて発信する。
(これも今となっては、遅すぎた感もないわけではないが……。)
が、どうしてK国の人権会議が、ヨーロッパやオーストラリアでなされるのか。
どうしてこの日本では、なされないのか。

経済(=制裁)や、軍事で攻めてはいけない。
そんなことをすれば、かえって彼らは結束してしまう。
逆効果。
今が、その(結果)と考えてよい。

●では、どうするか

ここまで来たら、ポスト金xxを念頭に置きながら、その布石をしていくしかない。
金xxは、現在、重病である。
先は長くない。
そのときをにらみながら、K国が、自滅するのを待つ。
制裁するのではない。
無視する。

そのあと、K国が門戸を開いたとき、日本が「人権」という正義のために闘って
きたことを、K国の人たちに示せばよい。
だから現在のミサイル問題にしても、迎撃など、もってのほか。
仮に打ち落としても、その破片が、日本中に散らばるだけ。
そのあと、K国に、日本攻撃の口実を与えてしまう。
もしそうなら、何のための迎撃かということになる。

もともと日本が相手にしなければならないような国ではない。
警戒すべきは、核兵器のみ。
今では、そうなった。
おのおバカ外交官のせいで……。

Monday, March 30, 2009

*From Nothing to Nothing

●上司の死

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昨夜、長男が固い表情で、食卓へやってきた。
「上司が急死した」と言った。
「脳内出血が原因だった」と言った。

「その2時間前には、元気でぼくと会話をしていた。
そのあと会議の席で倒れ、そのまま死んでしまった」と。

長男は、あまりにもあっけない人の死を見て、
かなりのショックを受けたらしい。
が、それ以上に、長男は、自分の心にショックを
受けたようだ。

「それがね、おかしなことに、ぜんぜん、悲しく
ないんだよ」と。

それを聞いて、私は、「そういうものかなあ?」と
思ったり、「そういうものだろうなあ」と思ったりした。

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●「無」から「無」へ

4月に三男が結婚することになった。
そのことはともかくも、私は今、ふとこんなことを考える。
「孫たちは、今、どこにいるんだろう?」と。

結婚して子どもをつくる。
三男には、息子や娘ということになる。
私にとっては、孫ということになる。
その孫たちは、今、どこにいるのか。

人は死んで、この世から去っていく。
では反対に、今はいない、孫たちは、いったいどこから
やってくるのか。
つぎの瞬間には、今までの人生がそうであったように、
当たり前のような顔をして、孫たちは、そのあたりを
孫が遊ぶようになるだろう。
が、今は、いない。

しかし、それはそのまま私自身の問題でもある。
私は(無)の世界から生まれ、やがて死んでまた(無)の世界に
戻っていく。
100年前には、私は、たしかに(無)だった。
三男の息子や娘のように、この世には、まだいない。
そして100年後、私は、確実に(無)に戻る。
長男の上司のように、跡形(あとかた)もなく、消えてなくなる。

となると、いったい、(私)は何かということになってしまう。
長くて、100年。
100年といっても、この宇宙の中では、星がまばたきする、
その瞬間にもならない。
地球にしても、この宇宙の中では、ゴミの、そのまたゴミのようなもの。
その地球で(生)を受け、その瞬時に生き、そして死ぬ。

考えてみれば、いちいち悲しんでいるヒマさえない。
それがだれの死であっても、つぎの瞬間には、それがそのまま(私)の
死になる。

いや、そのときは長く感ずるかもしれないが、終わってみると、
みな(瞬間)。
私の母にしても、この浜松市に2年間いたはずなのに、その実感が
まるでない。
そして死んでから、もう半年。
その実感も、まるでない。
振り返ってみると、すべてが(瞬時)に終わってしまった。
が、それだけではない。

おかしなことに、本当におかしなことに、今では、「いなかったことが、
当たり前」というふうになってしまった。
「本当に母は、この世にいたのだろうか」と。

やがて孫たちは、わがもの顔で、この世をかっ歩するようになるだろう。
そしていつか、今の時代を振り返りながら、こう思うにちがいない。
「本当にぼくには、おじいちゃんがいたのだろうか」と。

こうして無数の(私)が、現れては消え、現れては消えを繰り返す。
今の(私)は、ほんのその一部でしかない。
この不思議さ。
この不可思議さ。
それを考えていると、気が遠くなるほど、自分がどんどんと小さくなって
いくのがわかる。


●ある女性の葛藤

数日前、ある女性から10年ぶりにメールが届いた。
「たいへんな」というより、「たいへん悲惨な」というべきか。
たいへん悲惨な家庭環境の中で、生まれ育った方である。
親の離婚のあと、里子に出され、そこで性的虐待。
近親者の自殺などなど。

その女性の母親が、介護が必要な状態になったという。
母親といっても、その女性にしてみれば、母親の存在そのものを忘れて
しまいたいような母親である。
その女性は、忌まわしい過去を、一日でも早く忘れたいと願っている。
あるいは過去から解放されたいと願っている。

そんなとき郷里の人たちから、母親のことを知らされたらしい。
で、その女性は、その連絡を無視。
返事をしなかった。
恐らく郷里の人たちは、その女性のことを、「何という娘だ」と、
非難しているにちがいない。
そのことを気にしているわけではないだろうが、その女性は、今、
苦しんでいる。

が、この(苦しみ)だけは、それを経験したものでないとわからない。
本脳に近い部分にまで、刷り込みがなされているから、それを
(私)から切り離すのは、容易なことではない。
まさに「身を切り裂くような」苦痛と闘わねばならない。

私も、似たような状況に置かれたことがある。
で、そのときは、10か月近く、毎晩床に就くたびに、発熱が
始まり、ワイフの看病なくして、眠られなかった。
「家族自我群(=呪縛感)」による「幻惑(=苦しみ)」と闘うということは、
そういうもの。

そういうとき私にしても、「お前は息子だろ」「産んでもらったのだろ」
と言われることくらい、つらいことはなかった。
いや、世の中には、無神経なバカが多いのも事実で、表面的な部分だけを
見て、あれこれ言ってくる人もいた。
たいした用もないのに、さぐりの電話をかけてきたり、手紙を書いてきたりした
人もいる。

それでも親は親なのか。
子は子なのか。
産んでもらった恩(?)は、どこまでもついて回るものなのか。

しかしこういうこともある。
私と母の間にしても、いろいろあった。
しかし母が私の家に来て、最初の日。
私が母の下痢で汚れた尻を拭いてやったその瞬間、すべての(わだかまり)が、
煙のように消えた。
そこで手すりにつかまって立っている母は、どこまでもあわれな、か弱い
老人に過ぎなかった。

だからその女性への返事には、こう書いた。
そのまま転載する。

『こんにちは、Mさん!

苦しいお気持ち、察しいたします。
「家族」のもつ呪縛というか、それから逃れるのはたいへんなことです。
骨の髄まで燃やしつくしますから……。
しかしこの問題だけは、逃れることはできません。
まだ間にあうようでしたら、運命を受け入れて、やるべきことはやる……
ということはできませんか?
介護にしても、今は、意外なほど、楽です。
ケアマネに相談すれば、いろいろな道がありますよ。

もしそれができないというのであれば、生涯、悶々とした気分で
過ごすことを覚悟することです。
「幻惑」には、それほどまでに強い力があります。

私も苦しみました。
10か月間、ワイフに、毎晩看病してもらったほどです。
夜、床に就くと、熱が出て、うなされました。
10か月、です。
しかし母が私の家に来て、最初に、下痢の便を始末したとき、
わだかまりがウソのように消えました。

あなたのような人のほうが、(真理)に近いのですよ。
苦しむが故に、そこに(真理)があることを知るのです。

できれば『許して、忘れなさい』。
まだ間に合うよでしたら、明るい声で、電話をかけてあげなさい。
あなたも人を愛することの喜びというか、すがすがしさを覚えるはずです。

心を解き放ちなさい。
体はあとからついてきます。
この世の中、悪い人ばかりではない。
みんなが助けてくれますよ。

そしていつか、あなたも、人を助けるのです。

あなたの過去のことは、よく覚えています。
別離、離婚、身内の自殺などなど。
(もしまちがっていたら、ごめんなさい。
M様の記録は残してありませんので……。)

家族自我群(=呪縛)の苦しみは、ものすごいものです。
本脳に近い部分にまで、刷り込まれていますから……。
私が経験しましたから、これは事実です。
恨めば恨むほど、身が焼けます。

だったら、受け入れてしまうのです。
介護がたいへんだったら、そのように先方に伝えればよいでしょう。
いやだったら、正直に、「いやだ」と言えばよいのです。
逃げてはいけません。
正直に、生きるのです。

方法は、いくらでもあります。
もうあなたはじゅうぶん、苦しみました。
ここらでケリをつけたらどうでしょうか』(原文のまま)と。

親は、子を産むことで親になるが、
そのあとよき親子関係を築けるかどうかは、
まったくの別問題である。
たいていの親は、(若い親は)、「私はだいじょうぶ」と高をくくっている。
この文章を読んでいる、あなただって、そうかもしれない。
しかしよき親子関係を築ける人は、10人に1人もいない。
つまり、それくらい、むずかしい。

親友ならまわりの友人の中から選んで、作ることができる。
しかし(子)は選ぶことができない。
だからむずかしい。
この世界で、『親だから……』『子だから……』という、(ダカラ論)ほど、
アテにならないものはない。
そんな(ダカラ論)に甘えて、子の人格を無視すると、たいてい失敗する。

ともかくも、私はその女性からのメールを読んで、久しぶりに
一度は忘れた自分の過去を思い出した。
とても他人ごとには、思えなかった。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
親子の確執 葛藤 親子の問題 呪縛 苦悩)

*The Difference bewtween Man and Woman

●ビデオカメラ

+++++++++++++++++

今日、ビデオカメラを買った。
帰るとき、ワイフに、「これでお前のヌードを
たくさん撮ってあげるよ」と言うと、
「あら、いやだ。バーさんのヌードなんて、
だれが見るの?」と。

私「ぼくが、90歳になったら、見るよ。
60歳の女性のヌードだったら、感じるかも」
ワ「そのころ、あなたのモノ、役立つかしら?」
私「だいじょうぶ。自転車で、ちゃんと鍛えて
あるから」と。

で、あちこちを試し撮り。
しかしおかしなものだ。
撮るたびに、「フィルムがもったいない」という、
へんな感覚が、じゃまする。
フィルムなんか、使っていないのに……。

で、なぜ、今、ビデオカメラかって?
実は、今、YOU TUBEに凝っている。
デジタルカメラで動画を撮っている。
しかしこれが結構、不便。
どんな画像が撮れているか、撮影中はわからない。
シャッターを押しまちがえて、
動画が撮れていないことも、たびたびある。

もちろん画質も悪い。
音も悪い。

で、ビデオカメラということになった。
買ったのは、ビクターのEverio。
SDカードと、ハードディスクの両方で、
記録できる。
リモコン付き。
これなら、今までの不便がすべて解消できる。

4年間保証に入ったので、使って使って、使いまくる。
……ということで、今夜見たら、もうキズまるけ。
「どこでキズがついたのだろう?」と思ったところで、
この話は、おしまい。

みなさん、どうか、YOU TUBEを見てください。
新作を、どんどん発表していきます。

+++++++++++++++++

●脳の分化

男と女を論じるとき、意外と知られていないのが、「脳の分化」。
男は男らしい体つきになる。
女は女らしい体つきになる。
同じように、脳もまた、男性ホルモンの影響を受けて、男は、男として分化していく。

つまり基本的には、人間は、みな「女」。
それが男性ホルモンの影響を受けて、「男」へと分化していく。

では、その分化がじゅうぶんでなかったばあいには、どうなるのか。
そのばあいは、男女の(差)が、不完全なまま、おとなになる。
しかしここで最大の問題に、ぶつかる。

「男らしさとは何か」「女らしさとは何か」という問題である。

いまだかって、この命題に、明確な答を出した人はいない。
あるいは「……らしさ論」を論ずることは、まちがっているのかもしれない。
かりにあったとしても、時代、地域、国によって、(らしさ)は、みなちがう。
一般論から言えば、日本人は、(らしさ)について、きびしい。
はっきりとした(差)を求めやすい。

たとえば今はやりの「武士道」にしても、「武士」という言葉から
男をイメージすることはあっても、女をイメージする人は、まずいない。
その反対側に位置するのが、「大和なでしこ」ということになる。
広辞苑には、「日本女性の美称」とある。

武士と大和なでしこ。
この(差)こそが、日本人が考える、(らしさ)ということになる。
しかし先にも書いたように、それはけっして、世界の標準ではない。
基準でもない。

では、脳の分化とは何か。
またどういう脳を、「男性脳」といい、どういう脳を、「女性脳」というのか。
これも一般論だが、男性脳のほうが、女性脳より、やや大きいという。
また最近わかってきたことだが、女性のばあい、右脳にも言語中枢があるという。
だから女性には、おしゃべりな人が多いということにもなるが、しかし
男性でも、おしゃべりの人は多い。

ただし(性)の世界では、ちがいが大きく現れる。
たとえば、男は女のヌードを見て、性的に興奮するが、女は男のヌードを
見ても、あまり興奮しない。
ビデオカメラで女の体を撮る人の話は聞いたことはあるが、その反対の話は、
聞いたことがない。
女が男のトイレをのぞいたという話も、聞いたことがない。
ビデオショップで、エロビデオを借りる人は、男ばかり。
だいたい、ビデオショップにあるのは、男用のものばかり(?)。

そうした(ちがい)はあるが、それが脳の分化によるものと考えるには、
少し無理がある。
一度興奮状態になると、もう、男も、女もない。
そのうち女用のエロビデオも、出てくるかもしれない。
世の中には、男のヌードを撮って、楽しんでいる女もいるかもしれない。

……ともかくも、脳の分化は、その国、その時代の(文化)によって、
作られていくということ。
(分化)と(文化)。
分化と文化によって、男は男らしくなり、女な女らしくなっていく……。

ナルホド!

……と書いたが、今は、男らしさ、女らしさを、論ずる時代ではない。
男だろうが、女だろうが、人間は、みな同じ。
平等。
そういう視点から、ものを考える。
結果として、男らしくなったり、女らしくなったとしても、それはあくまでも、
「結果」。
結果を先にもってきて、それを男や女に、(そうであるべき)と、その結果を
求めてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
男女 男女の差 ジェンダー 男性脳 女性脳 男らしさ 女らしさ 脳の分化)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

*I am agaist shooting down the Missile

●ミサイル迎撃、反対!(改)(I am NOT a traitor to my country!)
(私は、売国奴ではない!)(Just ignore North Korea, which is the best policy!)

North Korea in NOT at all worth enough, or NOT such a country that we should treat as a normal country. Who in the hell shouts back to a mad dog? Therefore I am against shootong down the missile.

++++++++++++++++++++

K国など、相手にしてはいけない。
また相手にする価値もない。
日本は、あんな国を本気で相手にしてよいのか。
あんな国と、心中するつもりなのか。

日本よ、日本人よ、おとなになろう。
国力は、山陰地方の1県分もない。
国民は飢え、経済は壊滅状態。
頭のおかしい独裁者に率いられた、どこまでも
あわれで、どこまでも、悲しい国。
それがK国。

+++++++++++++++++++++

どこかのBLOGで、とうとうこの私が、「売国奴」に指名された。
「ミサイル迎撃反対」を唱えると、この国では、自動的に、売国奴になるらしい。
しかしあえて、繰り返す。
ミサイル迎撃、反対!

今、ここでミサイルを迎撃すれば、日本はそのままK国と、交戦状態に突入する。
すかさず彼らは、中距離ミサイルを日本へ撃ち込んでくる。
その可能性は高い。
その口実を与える。
仮にカラのミサイルであったにせよ、日本はそのまま大混乱。
日本の経済は、奈落の底へと叩き落とされる。

忘れてならないのは、K国は、まともな論理の通ずる、まともな国ではない
ということ。
「Mad Dog(狂った犬)」(アメリカ政府高官)である。
「だだをこねる子ども」(ライス前国務長官)である。
さらに言えば、「チンピラ国家」。

勇ましい好戦論にまどわされてはいけない。
日本人の怒りもわかる。
私も怒っている。
拉致問題で見せた、あの態度は、人間として許せない!
しかしここは、がまん。
ひたすら、がまん。
今まで、ずっとがまんしてきたではないか。

やりたいようにさせながら、日本は国際世論で、締めあげる。
K国を兵糧攻めにする。
一気に兵糧攻めにする。
K国を、自己崩壊へと導く。
中国や韓国はそれを恐れているが、日本にとっては、それが最善。
金xxの命も、それほど長くはない。
が、今、ここで日本が手を出せば、あとへ引けなくなる。
戦争というのは始めるのは簡単だが、終えるのは、難しい。
ブッシュのイラク戦争を例にあげるまでもない。

だいたい、あんなガラクタのようなミサイルを撃ち落とすために、
何百億ドルもかけた迎撃システムを使うこと自体、バカげている。
これを税金のムダづかいと言わずして、何という!

日本は、まだ、世界の経済大国である。
超大国である。
そんな大国が、世界でも最貧国の、暴力団国家を相手にして、どうする?
どうなる?
「正義」を説くなら、相手を選んで、説こうではないか。
あんなチンピラ国家を相手に、正義を説いても意味はない。
頭のおかしな国を相手に、正義を説いても意味はない。
説く価値もない。

だから、ミサイル迎撃反対!

繰り返す。
私は売国奴では、ない!
心底、この国を愛している!

(補記)
韓国の世論調査によると、「日本がミサイルを撃ち落としてくれればいい」を、
ほとんどの人が支持しているという(韓国紙)。
なぜか?
わかるか?

何も日本を支持しているわけではない。
もちろん日本のことを心配して、そう言っているのでもない。
K国の攻撃の矛先を、韓国から日本へ向けなおすことができる。
日本の経済を混乱の渦の中に、巻き込むことができる。
つい去年まで、韓国は、日本にとって、最悪の反日国家だった。
それを忘れてはいけない。
つまりは、自国エゴ。

しかしここで日本が、K国のミサイルを迎撃すれば、それこそ、韓国の
思うつぼ。
K国の思うつぼ。
日本は、その術にはまってはならない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
ミサイル迎撃反対 戦争反対 ミサイル迎撃 反対)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

Sunday, March 29, 2009

*I am not a traitor to Japan

●ミサイル迎撃、反対!(I am NOT a traitor to my country!)
(私は、売国奴ではない!)(Just ignore North Korea, which is the best policy!)

North Korea in NOT at all worth enough, or NOT such a country that we should treat as a normal country. Who in the hell shouts back to a mad dog? Therefore I am against shootong down the missile.

++++++++++++++++++++

K国など、相手にしてはいけない。
また相手にする価値もない。
日本は、あんな国を本気で相手にしてよいのか。
あんな国と、心中するつもりなのか。

日本よ、日本人よ、おとなになろう。
国力は、山陰地方の1県分もない。
国民は飢え、経済は崩壊状態。
頭のおかしい独裁者に率いられた、どこまでも
あわれで、どこまでも、悲しい国。
それがK国。

+++++++++++++++++++++

どこかのBLOGで、とうとうこの私が、「売国奴」に指名された。
「ミサイル迎撃反対」を唱えると、この国では、自動的に、売国奴になるらしい。
しかしあえて、繰り返す。
ミサイル迎撃、反対!

今、ここでミサイルを迎撃すれば、日本はそのままK国と、交戦状態に突入する。
すかさず彼らは、中距離ミサイルを日本へ撃ち込んでくる。
その可能性は高い。
その口実を与える。
仮にカラのミサイルであったにせよ、日本はそのまま大混乱。
日本の経済は、奈落の底へと叩き落とされる。

忘れてならないのは、K国は、まともな論理の通ずる、まともな国ではない
ということ。
「Mad Dog(狂った犬)」(アメリカ政府高官)である。
「だだをこねる子ども」(ライス前国務長官)である。
さらに言えば、「孤独なツッパリ少年」。

勇ましい好戦論にまどわされてはいけない。
日本人の怒りもわかる。
私も怒っている。
しかしここは、がまん。
ひたすら、がまん。
今まで、ずっとがまんしてきたではないか。

やりたいようにさせながら、日本は国際世論で、K国を兵糧攻めにする。
一気に兵糧攻めにする。
K国を、自己崩壊へと導く。
中国や韓国はそれを恐れているが、日本にとっては、それが最善。
金xxの命も、それほど長くはない。
が、今、ここで日本が手を出せば、あとへ引けなくなる。
ブッシュのイラク戦争を例にあげるまでもない。

だいたい、あんなガラクタのようなミサイルを撃ち落とすために、
何百億ドルもかけた迎撃システムを使うこと自体、バカげている。
これを税金のムダづかいと言わずして、何という!

日本は、まだ、世界の経済大国である。
超大国である。
そんな大国が、世界でも最貧国の、暴力団国家を相手にして、どうする?
どうなる?
「正義」を説くなら、相手を選んで、説け。
あんなチンピラ以下の国を相手に、正義を説いても意味はない。
頭のおかしな国を相手に、正義を説いても意味はない。
説く価値もない。

だから、ミサイル迎撃反対!

繰り返す。
私は売国奴では、ない!

(補記)
韓国の世論調査によると、「日本がミサイルを撃ち落としてくれればいい」を、
ほとんどの人が支持しているという(韓国紙)。
なぜか?
わかるか?

何も日本を支持しているわけではない。
もちろん日本のことを心配して、そう言っているのでもない。
K国の攻撃の矛先を、韓国から日本へ向けなおすことができる。
日本の経済を混乱の渦の中に、巻き込むことができる。
つい去年まで、韓国は、日本にとって、最悪の反日国家だった。
それを忘れてはいけない。
つまりは、自国エゴ。

しかしここで日本が、K国のミサイルを迎撃すれば、それこそ、韓国の
思うつぼ。
K国の思うつぼ。
日本は、その術にはまってはならない。

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Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

*March 30th 2009 (Identity of a Couple

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 3月 30日
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●英語(Dennis Kishere’s Blog)

+++++++++++++++++

今度、オーストラリアの友人のデニス君の
BLOGを、HPからアクセスできるように
した。

興味のある人は、私のHPより、
「Dennis Kishere’s Room」へと、進んでみてほしい。
彼の書く英文は、一級である。
いろいろと参考になる。

+++++++++++++++++

デニス君のBLOGの、アドレスに、注意してほしい。
そこには「Sunnington」という名前がある。
「サニングトン」と読む。
彼の父親が所有していたビーチ・ハウスの愛称である。
私とデニス君は、ことあるごとに、そのビーチ・ハウスで休暇を過ごした。
なつかしい名前である。
……というより、サニングトンという名前を聞いただけで、あのころの楽しかった
思い出が、つぎつぎと現れては消える。
遠い遠い昔のはずなのに、手を伸ばせば、すぐそこで、つかむことができるような
気がする。
人生にゴールがあるとするなら、青春時代こそ、そのゴール。
それ以後の人生は、たとえて言うなら、燃えカスのようなもの。
それを認めるのがいやだから、みな、必死になって、「今」というときに、
しがみついて生きる。

ここまで書いて、以前書いた原稿を思い出した。
その中で、『ロメオとジュリエット』について、書いた。

++++++++++++++++++

●マダム・バタフライ

 久しぶりに、「マダム・バタフライ」を聞いた。ジャコモ・プッチーニのオペラである。
私はあの曲が好きで、聞き出すと何度も、繰り返し聞く。

「♪ある晴れた日に、
  遠い海の向こうに一筋の煙が見え、
  やがて白い船が港に着く……
  あの人は私をさがすわ、
  でも、私は迎えに行かない
  こんなに私を待たせたから……」

 この曲を聞くと、何とも切ない気持ちになるのは、なぜか。遠い昔、長崎からきた女性
に恋をしたことがあるからか。色の白い、美しい人だった。本当に美しい人だった。その
人が笑うと、一斉に太陽が輝き、一面に花が咲くようだった。その人はいつも、春の陽光
をあびて、まばゆいばかりに輝いていた。

 マダム・バタフライ、つまり蝶々夫人は、もともとは武士の娘だったが、幕末から明治
にかけての混乱期に、芸者として長崎へやってくる。そこで海軍士官のピンカートンと知
り合い、結婚。そして男児を出産。が、ピンカートンは、アメリカへ帰る。先の歌は、そ
のピンカートンを待つマダム・バタフライが歌うもの。今さら説明など必要ないかもしれ
ない。

 同じような悲恋物語だが、ウィリアム・シェークスピアの「ロメオとジュリエット」も
すばらしい。少しだが若いころ、セリフを一生懸命暗記したこともある。ロメオとジュリ
エットがはじめてベッドで朝を迎えるとき、どちらかだったかは忘れたが、こう言う。

 「A jocund day stands tip-toe on a misty mountain-top」と。「喜びの日が、モヤのかか
った山の頂上で、つま先で立っている」と。本来なら喜びの朝となるはずだが、その朝、
見ると山の頂上にモヤにかかっている。モヤがそのあとの二人の運命を象徴しているわけ
だが、私はやはりそのシーンになると、たまらないほどの切なさを覚える。

そう、オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングが演ずる「ロメオとジュリエット」
はすばらしい。私はあの映画を何度も見た。ビデオももっている。サウンドトラック版の
CDももっている。その映画の中で、若い男が、こう歌う。ロメオとジュリエットがはじ
めて顔をあわせたパーティで歌われる歌だ。

「♪若さって何?
 衝動的な炎。
 乙女とは何? 
 氷と欲望。
 世界がその上でゆり動く……」
 
 この「ロメオとシュリエット」については、以前。「息子が恋をするとき」というエッセ
ーを書いたので、このあとに添付しておく。

 最後にもう一つ映画の話になるが、「マジソン郡の橋」もすばらしい。短い曲だが、映画
の最後のシーンに流れる、「Do Live」(生きて)は、何度聞いてもあきない。いつか電撃に
打たれるような恋をして、身を焼き尽くすような恋をしてみたいと思う。かなわぬ夢だが、
しかしそういうロマンスだけは忘れたくない。いつか……。
(02-10-5)

++++++++++++++++++

*Romeo and Juliet

++++++++++++++++++

(Love Theme from Romeo and Juliet)

What is a youth?  Impetuous fire.  若さって、何? 燃えさかる炎。
What is a maid?  Ice and desire.  乙女って、何? 氷と欲望。
The world wags on,  世界は、その上で踊る。
a rose will bloom.... ばらは咲き、
It then will fade:  そして色あせる。
so does a youth,  若さも、また同じ。
so does the fairest maid. もっとも美しい乙女も、また同じ。
Comes a time when one sweet smile その人の甘い微笑みが
has a season for a while....  しばしの間、その季節を迎えるときがやってきた。
Then love's in love with me.  そして私と恋を恋するときがやってきた。
Some they think only to marry,  結婚だけを考える人もいる。
others will tease and tarry.  からかうだけの人や、じらすだけの人もいる。
Mine is the very best parry.  でも私のは、あるがまま。
Cupid he rules us all.  キューピッドだけが、私たちを支配する。
Caper the cape, but sing me the song,  ケープをひらめかせ、私に歌を歌え。
Death will come soon to hush us along. やがて死が訪れ、私たちを痛めつける。
Sweeter than honey... and bitter as gall,  蜂蜜よりも甘く、胆汁と同じほど苦く、
Love is a task and it never will pall.  愛は、すべきこと、隠すことはできない。
Sweeter than honey and bitter as gall. 蜂蜜よりも甘く、胆汁と同じほど苦い。
Cupid he rules us all." キューピッドが私たちを支配する。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

●息子が恋をするとき

息子が恋をするとき(人がもっとも人間らしくなれるとき)

 栗の木の葉が、黄色く色づくころ、息子にガールフレンドができた。メールで、「今まで
の人生の中で、一番楽しい」と書いてきた。それを女房に見せると、女房は「へええ、あ
の子がねえ」と笑った。その顔を見て、私もつられて笑った。

 私もちょうど同じころ、恋をした。しかし長くは続かなかった。しばらく交際している
と、相手の女性の母親から私の母に電話があった。そしてこう言った。「うちの娘は、お宅
のような家の息子とつきあうような娘ではない。娘の結婚にキズがつくから、交際をやめ
させほしい」と。

相手の女性の家は、従業員30名ほどの製紙工場を経営していた。一方私の家は、自転車
屋。「格が違う」というのだ。この電話に母は激怒したが、私も相手の女性も気にしなかっ
た。が、二人には、立ちふさがる障害を乗り越える力はなかった。ちょっとしたつまづき
が、そのまま別れになってしまった。

 「♪若さって何? 衝動的な炎。乙女とは何? 氷と欲望。世界がその上でゆり動く…
…」と。

オリビア・ハッセーとレナード・ホワイティングが演ずる「ロメオとジュリエット」の中
で、若い男がそう歌う。たわいもない恋の物語と言えばそれまでだが、なぜその戯曲が私
たちの心を打つかと言えば、そこに二人の若者の「純粋さ」を感ずるからではないのか。

私たちおとなの世界は、あまりにも偽善と虚偽にあふれている。年俸が1億円も2億円も
あるようなニュースキャスターが、「不況で生活がたいへんです」と顔をしかめてみせる。
一着数百万円もするような着物で身を飾ったタレントが、どこかの国の難民の募金を涙な
がらに訴える。暴力映画に出演し、暴言ばかり吐いているタレントが、東京都やF国政府
から、日本を代表する文化人として表彰される。

もし人がもっとも人間らしくなるときがあるとすれば、電撃に打たれるような衝撃を受け、
身も心も焼き尽くすような恋をするときでしかない。それは人が人生の中で唯一つかむこ
とができる、「真実」なのかもしれない。そのときはじめて人は、もっとも人間らしくなれ
る。もしそれがまちがっているというのなら、生きていることがまちがっていることにな
る。しかしそんなことはありえない。

ロメオとジュリエットは、自らの生命力に、ただただ打ちのめされる。そしてそれを見る
観客は、その二人に心を合わせ、身を焦がす。涙をこぼす。しかしそれは決して、他人の
恋をいとおしむ涙ではない。過ぎ去りし私たちの、その若さへの涙だ。あの無限に広く見
えた青春時代も、過ぎ去ってみると、まるでうたかたの瞬間でしかない。歌はこう続く。「♪
バラは咲き、そして色あせる。若さも同じ。美しき乙女も、また同じ……」と。

 相手の女性が結婚する日。私は一日中、自分の部屋で天井を見つめ、体をこわばらせて
寝ていた。6月のむし暑い日だった。ほんの少しでも動けば、そのまま体が爆発して、こ
なごなになってしまいそうだった。ジリジリと時間が過ぎていくのを感じながら、無力感
と切なさで、何度も何度も私は歯をくいしばった。

しかし今から思うと、あのときほど自分が純粋で、美しかったことはない。そしてそれが
今、たまらなくなつかしい。私は女房にこう言った。「相手がどんな女性でも温かく迎えて
やろうね」と。それに答えて女房は、「当然でしょ」というような顔をして笑った。私も、
また笑った。

++++++++++++++++++

青春時代といっても、決して虹やサンシャインばかりではない(ロッキー・ザ・
ファイナル)。
そのほとんどは、切なく、もの悲しい。
しかしそれこそ、人間が原点として感ずる、純粋さではないのか。
その純粋さを、歳をとればとるほど、どんどんと忘れていく。
俗に溺れながら、自分を見失っていく。

私が言う、「燃えカス」というのは、そういう意味である。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【夫婦の同一化】

●土下座

昨日、こんな話を聞いた。
父親が、何かの事業に失敗した。
その責任(?)を取らされて、父親が、家族の前で、土下座して謝ったという。
このところの大不況で、ありえない話ではない。
が、つぎのことを知って、言葉を失った。
父親に「土下座しろ!」と迫ったのは、母親、つまりその父親の妻だった。
妻が夫に向かって、「土下座して、謝れ!」と。
それでその父親が、子ども(小学生2人、幼児1人)の前で、土下座して、謝った。

この話を聞いて、何とも言われない重い気持ちに包まれた。
やりようのない閉塞感というのは、そういうときの気分をいうのか。

たとえそうであっても、つまり夫が事業に失敗しても、妻たるもの、そこまで
夫にさせてはいけない。
そのときはそれですんだとしても、それを見ていた子どもたちに、大きなしこりを
残す。

●こだわり

少し前だが、こんな話も耳にした。
婚約してまもなくのこと。
女性のほうが、男性を、自分の実家に連れていくことになった。
実家は、岐阜県の山奥にあった。

で、その実家を前にしたところで、道の向こうのほうから、
2人の女性が歩いてきた。
その女性の友人たちであった。
そのときのこと。
何を思ったか、その女性が、男性を近くの竹やぶに突き倒し、
「あんたは、ここに隠れていて!」と。

なぜその女性が、そういう行動に出たのかは、私にはわからない。
婚約者に不満をもっていたのかもしれない。
常識的に考えれば、そうなる。
あるいは一瞬の照れ隠しだったかもしれない。
しかしそういうことをされた男性の気持ちは、どうなのか。

結局のこのときの事件がきっかけで、男性のほうから婚約を破棄。
「どうしてぼくを突き飛ばしたのか?」という質問に、女性のほうは、
最後まで答えられなかったという。

●さらに……

子どもの前で、父親(夫)が母親(妻)の悪口を言うのは、タブー。
母親(妻)が父親(夫)の悪口を言うのも、タブー。
そのときはそのときで、子どもは父親や母親の話を聞くかもしれないが、
やがて親子の間に、大きなキレツを入れることになる。
これを心理学の世界でも、「三角関係」と呼ぶ。
家庭教育そのものが、崩壊する。

で、その悪口の中に、こんなのがあった。
これについては、以前にもどこかで書いたことがあるが、こんなのである。
ある母親(妻)が、子どもに向かって、こう言った。

「お父さんの稼ぎが少ないでしょ。だから私たちは、苦労するのよ」と。

母親としては、生活の苦しさを子どもに伝えたかっただけかもしれない。
子どもに妻としての、自分の苦労を理解してもらいたかっただけかもしれない。
しかしこういう言い方は、決定的に、まずい。

●遊離する女性たち

「ならば、はじめから結婚などしなければいい」と、だれしも思う。
家族の前で父親(夫)を土下座させた母親(妻)にしても、竹やぶに婚約者を
突き倒した女性にしても、また子どもに向かって、「お父さんの稼ぎが少ない……」
と言った母親(妻)にしても、だ。

こうした女性たちに共通する心理はといえば、(現実からの遊離)ということになる。
現実そのものに、根をおろしていない。
だから、そういう(おかしなこと)を、言ったりしたりしながらも、それを
「おかしい」とも思わない。
「夫婦」という「運命共同体」をつくりながら、その共同体から遊離してしまう。
「自分だけは、ちがう」と思ってしまう。
別の世界に、住んでしまう。

●夫婦は一枚岩

そうでなくても難しいのが子育て。
夫婦がバラバラで、どうして子育てが満足にできるというのか。
が、ここで書きたいのは、そのことではない。
何ゆえに、ときとして、母親(妻)は、家族から遊離してしまうかということ。
遊離して、自分だけの世界に閉じこもってしまうかということ。

簡単に考えれば、結婚相手に不満があったということになる。
不本意な結婚で、父親(夫)と同一化の形成ができなかったということになる。
常識で考えれば、「そういう夫を選んだのは、あなたという妻ではないか」ということに
なる。
さらにきびしい言い方をすれば、「そういう夫としか結婚できなかったのは、あなたの
責任」ということになる。
が、そういうことは、このタイプの母親(妻)には、理解できない。

●血統空想

「血統空想」という言葉がある。
ジークムント・フロイトが使った言葉である。
ある年齢に達すると、男児は、自分の血統を空想するようになる、という。
「ぼくの父親は、もっと高貴な人間であったはず」と。

この血統空想をヒントにすると、このタイプの母親(妻)は、父親(夫)と
結婚しながらも、夫を受け入れることができず、血統空想の中で生きている
ということになる。
言うなれば、「自己血統空想」ということになる。

「私の夫は、もっと高貴で、力のある人でなくてはならない」
「私はそれにふさわしい女性である」と。

フロイトが説いた「血統空想」は、父親の血統を疑うというものだが、このタイプの
母親(妻)の血統空想は、自分に向けられたもの。
だから「自己血統空想」(これは私が考えた言葉)ということになる。


この血統空想が肥大化して、家族から遊離する。
家族の一員でありながら、その家族に同化できなくなってしまう。
その結果として、父親(夫)に土下座させたり、竹やぶに突き倒したり、さらには、
子どもの前で、父親(夫)を、平気でけなしたりするようになる。

●同一化の形成

夫婦は夫婦になったときから、同一化を形成する。
「一体化」と言い換えてもよい。
その形成に失敗すると、ここに書いたような結果を生み出す。

「夫が恥ずかしい」「妻が恥ずかしい」と思うようであれば、すでに同一化は
崩壊しているとみてよい。
反対に、こんなことを口にする夫婦もいる。
「私は今の夫と結婚できて、幸せです」「私の夫は、すばらしい人です」と。

一見、すばらしい夫婦に見えるが、このばあいも、同一化は崩壊していると
みてよい。
本当にうまくいっている夫婦なら、つまり同一化の確立している夫婦なら、そんな
ことは、他人に言わない。
そういうことを言うということ自体、妻であれば、夫に対して、大きな不満を
いだいていることを示す。
その反動として、つまり自分の心を偽るため、そういった言葉を口にする。

そこで同一化のレベルを、段階的に示してみる。

●同一化のレベル

(レベル0)夫婦といっても、他人と他人との関係
(レベル1)夫婦といっても、形だけ。すべきことはするが、いつもそこまで。
(レベル2)共同作業はいっしょにするが、生き様を共有できない。
(レベル3)ほどほどにわかりあっているが、全幅に心を開くことはできない。
(レベル4)心を開きあい、共通の人生観、哲学をもっている。
(レベル5)一体性がきわめて強く、密接不可分の関係。

「理想としては……」と書きたいが、夫婦の形態は、まさに千差万別。
中身も千差万別。
それぞれがそれぞれの立場で、それなりにほどよくやっていれば、それでよし。
それぞれには、それぞれの家庭の事情もある。
問題もある。
また自分たち夫婦が、同一化の形成に失敗したからといって、大げさに悩む必要は
ない。
世の中には、月に2、3度しか会わなくても、それでもうまくいっている夫婦が
いる。
反対に毎日、ほとんどの時間をいっしょに過ごしていても、心はバラバラという
夫婦もいる。
大切なことは、その中でも、高度な次元で、たがいに尊敬しあって生活するということ。

そういう意味でも、子どもの前で、父親(夫)を土下座させてはいけない。
竹やぶに、婚約者を突き飛ばしてはいけない。
父親(夫)の悪口を言ってはいけない。
そんなことをすれば、結局は、その母親(妻)自身のが愚かということを、
自ら証明することなる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
夫婦の同一化 同一化の形成 同一化の崩壊 三角関係 自己血統空想 血統空想) 


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ア・ソ総理大臣
(Our very honorable Prime Minister of Japan, Mr. Taro Aso, has been to USA to meet
with Mr. President of USA but in vain. We really would like to request him to resign
from the Post for the sake of Japan. He speaks very un-understandable English as well
as broken Japanese. He is a very poor Japanese speaker and has less knowledge and
ability of reading of the Chinese characters. Now only 11% of the Japanese support him,
on the contrary nearly 80% of the Japanese say “No” to him. How come can such a man
be a Prime Minister of Japan? Only wise men can know he himself to be stupid. But
stupid men cannot know it. We know to which side he belongs. We are very much
ashamed of him.)

++++++++++++++++++

この原稿は、マガジン3月30日用。
その3月30日に、ア・ソ総理大臣は、
まだ総理大臣をしているのだろうか。

さっそく日米会談の模様がインターネット・
ニュースとして配信されているが、
「成果なし」(2月25日、ヤフー・
ニュース)、「象徴的意味しかない」(カルフォルニ大・
エリス・クラウス教授)とのこと。
毎日新聞は「空振り」と表現している。

通常ならあるはずの、共同記者会見も、
昼食会も、なし。
へたくそな英語でしゃべるから、
公式の会議録には、「記録不能」の
文字が並んだとか(同・ニュース)。

先日の日露首脳会談でも、そうだった。
ア・ソ総理大臣よ、もうおやめください。
これ以上、日本の恥を世界にさらさないで
ください。

心から、お願いします。

+++++++++++++++++++

どうしてあんな男が、総理大臣をしているのだろう?
おおかたの日本人は、今、そう思っている。
調子づいて得意の書道を披露したまではよかったが、
漢字の(廿)をまちがえた。
調子づいて得意の英語をしゃべってみたが、「記録不能」。
だいたい日本語だって、おかしい。
が、当の本人は、「解散しない」と。
どこまで権力にしがみつくつもりなのだろう。

今回の日米首脳会談についても、アメリカのマスコミは、
「1時間の会談のために、1万1000キロ」(CNN)と皮肉っている。
つまり無駄な会談だった、と。

であるなら、今度の日米首脳会談は、だれが企画したのか?
まさかア・ソ首相が、ねじり込んだというわけでもないだろう。
そう信じたいが、しかしア・ソ首相の思考回路からすると、ありえない話ではない。
功名をあせるあまり、ねじり込んだ。

毎日新聞は、こういう裏話を披露している。
「打診」という部分に注目してほしい。
いわく、『外務省関係者によると、日本側は会談後に両首脳による共同記者会見を打診。A
S首相の政権浮揚につながるとの思惑などからだが、空振りに終わった。大統領との昼食
会も議会演説を控えた「繁忙なスケジュール」(米側)に押され、かなわなかった』と。

最後の望みの綱(?)は、K国のテポドン2号。
この数日中に発射される可能性が、ぐんと高くなった。
もし発射されるようなことがあれば、ア・ソ総理大臣は、
それを口実に、またまた権力の座に居座るつもり(?)。
「極東アジアを守るのは、私の責務」とか、何とか言って……。
意図は、見え見え。

アメリカの新聞各紙も、「権力維持のため、苦労している」と、
つぎのように伝えている(時事通信)。

『(アメリカの)新聞各紙は「AS首相の支持率は1ケタに落ち込み、政治的に防戦を強い
られている」(ワシントン・ポスト)、「国民に非常に不人気で権力維持に苦闘している」(ボ
ストン・グローブ)と指摘。海外向けラジオ放送ボイス・オブ・アメリカは「多くの国民
は次の総選挙で自民党が過半数を維持できないと信じている」と伝えた』と。

ちゃんと見ている人は、見ている!
日露首脳会談も、日米首脳会談も、結局は、みんな、名聞名利のため。
国家的な必要性があったわけではない。

ところでどうして「麻生」が、「ア・ソ」かって?
その意味が知りたかったら、近くの外人に、こう言ってみたらよい。
「アッ、そう」と言うつもりで、「アッ・ソァ」と。
「ア」の音は、やや英語なまりに、「ア」と発音するのがよい。
ただしそのあと、その外人に殴られても、私は責任を取らない。

(補記)
麻生総理大臣のすることなすこと、すべて裏目、裏目と出てきている。
それはつまり、それがそのまま麻生総理大臣自身の人間性の表れとみてよい。
もともと国民に選ばれた総理大臣ではない。
国盗り物語よろしく、謀略に謀略を重ねて、今の地位についた。
その醜さを、日本人のみならず、今、世界中の人たちが感じている。

賢い人には、自分のバカさかげんがわかる。
しかし愚かな人には、それがわからない。
麻生総理大臣が、国民に、「おバカ宰相」(週刊B春)と呼ばれている理由は、
そんなところにもある。

(補記)
どんな職業にも、「資格」というものがある。
何かの国家試験の合格にせよというのではない。
ただ最低限の健康診断だけは、受けるべきではないか。
とくに脳の検査だけは、しっかりとやってほしい。
総理大臣にもなるような人だから、まさかとは思いたいが、
麻生総理大臣の言動には、首をかしげたくなるようなことが多い。
麻生総理大臣がそうというわけではないが、頭のおかしな人に、
国政を運営されたら、それこそこの日本は、たいへんなことになる。
麻生総理大臣も、一度、自ら進んで、脳の検査を受けてみてほしい。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB. 09++++++++++++はやし浩司

●テポドン2号は、無視!(Let’s ignore the North Korean Missile!)
(It is very important for the Japanese just to ignore the ICBM test by North Korea. The
US Forces announce that they will shoot it down with anti-missile missiles but it is
their business. We, the Japanese, should just ignore it and we never shoot it down. In
case that we shoot it down, that means we give North Korea a permission to attack
Japan with short-range missiles. Now is the time when Mr. T. Aso, the Prime Minister
of Japan has been losing supports of the Japanese and now abt. 80% of the Japanese say
“No!” to him. I am afraid that T. Aso would utilize this critical situation for his own fame
and power. It may be very dangerous. We never let him do so. Moreover North Korea
does not deserve to do so. It is a very tiny and poor country. Then why should we commit
suicide with such a country? Only one single missile into Tokyo would cause chaos and
from that time on Japanese economy would be dropped to the hell. Then Mr. T. Aso,
please do not utilize this situation for your own sake, please.)

++++++++++++++++

K国が、テポドン2号(大陸間弾道ミサイル)の
発射に向けて、準備をしている。
今日のニュースによれば、レーダーの照射実験も
開始したという。
ミサイルの飛行を追尾するためのレーダーと
いうことらしい。
ここ数日~1週間が、山と言われている。

+++++++++++++++++

こうしたK国の動きに対して、アメリカ軍は、撃墜すると言明している。
何重もの迎撃態勢を整えたという。
が、もしそんなことをすれば、つまり撃墜すれば、日本はK国に、
日本攻撃の口実を与えてしまうことになる。
相手が、それなりに価値のある国であり、
まともな国なら、撃墜という手段もあるかもしれない。
しかし今、K国は、日本が相手にしなければならないような国ではない。
またその価値もない。

なぜK国は、ミサイル発射実験をするか?
言わずと知れた、国内向け。
ありもしない外国の脅威をつくりあげ、自国内で緊張感をあおりたてる。
それでもって、国内を引き締める。

かたや日本は、どうか。
こうした脅威をいちばん利用したがっている人物が1人、いる。
いわずと知れた、アソ総理大臣である。
恐らく……というより、彼の思考回路からして、「このときぞ」とばかり、
前面に躍り出てくるにちがいない。

(K国のミサイルを撃墜する)→(国内の緊張感をあおりたてる)→
(政権を安定させる)。

が、これはたいへん危険な構図と考えてよい。
日本がそのまま戦争に巻き込まれてしまう。

では、どうするか?

日本には、「シカト」という言葉がある。
今回ほど、この言葉が生きる場面はない。
私たち日本人は、K国のミサイルを、シカトする。
アメリカが太平洋上で撃墜するというのなら、それはそれで構わない。
しかし日本海、もしくは日本上空でというのなら、それを許してはならない。
「撃墜するなら、太平洋上で」と、しっかりと、アメリカに
釘を刺しておく。

そしてそのあと、ゆっくりと国際世論を味方につけて、K国を締め上げる。
国連という場は、そのためにある。
理由が、ある。

昔から『触らぬ神にたたりなし』という。
K国が(まともな国)なら、それなりの意味がある。
話し合いも通ずるだろう。
しかしあの国は、どうながめても、まともではない。
ひとりの独裁者に率いられた、狂った独裁国家である。
そんな国をまともに相手にしたら、それこそ、たいへんなことになる。
仮に東京に一発でもミサイルが撃ち込まれたら、日本経済はそのまま
奈落の底に落ちてしまう。
経済活動はマヒ。
株価はさらに大暴落。
円も大暴落。

だからK国のミサイルは、シカト。
ただひたすら、シカト。
どうせまともに飛ぶかどうか、わからないような代物である。
そんなミサイルのために、一発、数100億円~もするような迎撃ミサイルを、
何発も打ち上げて、どうする?

そこで、アソ総理大臣に、どうしても一言、言いたい。

アソ総理大臣へ

どうか、どうか、今回の緊急事態を、己の名聞名利のために
利用しないでほしい。

今、国民の80%が、あなたに「やめろ」「やめろ」の大合唱を繰り返している。
そういう声に、謙虚に耳を傾けてほしい。

はからずも私はアソ氏が首相に就任するかもしれないというころ、
自分のエッセーの中で、こう書いた。

「あんな人物が、総理大臣になったら、この日本はめちゃめちゃに
なってしまう」と。

本当に、そういう事態がやってきた。
やってきたが、あなたのような人物に、日本をめちゃめちゃにしてもらいたくない。

……ということで、一方、今こそ、私たちは心を引き締めて、冷静になろう!
アソ総理大臣の暴走に、警戒しよう!
(09年2月27日昼、記)

(補記)
自国の平和と安全を願うなら、他国の平和と安全をまず、考える。
それが自国の平和と安全を守る、大原則。
が、この原則も、相手が、まだまともという前提条件がつく。
残念ながら、K国は、まともな国ではない。
世界中でK国の人権問題が、なぜ論議されているか、そのことだけでもK国が、
いかにおかしな国かがわかる。

また日本について言えば、つい先週は、「日本を殲滅(せんめつ)させる」とまで、
言明している。
殲滅……?
恐ろしい言葉である。
脅しとはわかっているが、しかしそれを侮(あなど)ると、何をされるかわからない。
そのためにも、私たち日本人は、彼らにつき入らせるスキを見せてはならない。
ここはシカト。
ただひたすら、シカト。
彼らを静かに自滅させることこそ、日本にとっても、またK国の一般の人たちに
とっても、最善の策ということになる。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB09++++++++++はやし浩司

●公表(Publication)

++++++++++++++++

私は自分の実名を公表して、HPや
BLOGを開設している。
しかしこれはたいへん危険なことなのだ
そうだ(某パソコン週刊誌)。

そのため、名前はもちろん、近所の写真すらも、
載せないようにするのがよい、と。
そういうものから個人が特定されると、
いろいろとトラブルに巻き込まれることが
あるので、やめたほうがよい(同)、と。

++++++++++++++++

その雑誌を読みながら、横にいたワイフに、ふとこう聞いた。
「ぼくは、バカなことをしているのかなア?」と。
実名どころか、プライベートなことまで、洗いざらい公表している。

もちろん現在に至るまで、いろいろなトラブルはあるにはあった。
私の事務所に怒鳴りこんできた読者もいる。
BLOGに、「あのはやし浩司は、共産党員であるといううわさもある」とか、
「はやし浩司は、神戸大学で研究しているとき、女児に手を出した」とか、
とんでもないことを書いていた人もいた。
(これら2つについては、即刻、削除を命令した。)

数年前までは、ハングル文字での抗議文らしいものが、頻繁に届いた。
一部を知人に訳してもらったが、脅迫文に近いものだった。
今は、韓国、K国からのメールは、すべてフィルターにかけて、処分している。

ほかにも「ポケモン・カルトは、トンデモ本である」とか、など。
しかしこういったことを、イチイチ気にしていたのでは、文章など、書けない。
本など、出せない。
言いたい人には、言わせておけばよい。
書きたい人には、書かせておけばよい。

こうした中傷や誹謗には、もう慣れた。
10数年前、カルト教団についての本を5冊、書いた。
雑誌にも、記事を書いた。
もちろん別のペン・ネームを使ったが、それでもどこで知ったのか、毎週のように、
その教団の信者たちが、私の家にやってきて、あれこれ抗議して帰っていった。
多いときは、20~25人前後の信者たちがやってきた。

最初は、命の危険を感じたが、しかしそれも慣れ。
1年もすると、笑って見送ることができるようになった。
私はその経験を通して、(ものを書く)という勇気を身につけた。
つまり、怖いもの知らず(?)になった。

しかしこんなことを心配してくれる人もいた。
孫の誠司(HPなどのトップページに、写真を使っている)について、
「誘拐されませんか?」と。

その心配はないわけではないが、誠司は現在、アメリカに住んでいる。
息子夫婦は、住所を公表していない。
だからその心配はないと思うが、用心するに越したことはない。
そのあたりは、慎重に配慮して、原稿を書いている。

もちろん特定の個人への批判などは、しない。
商店名などでも、固有名詞を出すときは、その店の宣伝になるようなときだけ。
そういった気配りは、常識として、当然のことである。
しかしそれでもトラブルに巻き込まれたら……?
俗に言う、「炎上」というのである。
そのときはそのとき。
また考えればよい。

ともかくも、ときどき、「こんなことをしていて、何になるのかなア?」と
思うことはある。
今朝もそうだが、しかし陰でコソコソと隠れて何かをするというのは、
私のやり方ではない。
それに、今朝もそうだが、起きてすぐ、やりたいことがあるというのは、
すばらしい。
またそれができるというのは、すばらしい。

それにこのところ、BLOGへのアクセス件数だけでも、毎日、1000~2000
件もある。
HPへのアクセス件数は、その数倍は、ある。
みながみな、好意的に読んでくれているとは思わないが、励みにはなっている。
今、こうして書いている文章にしても、1万人以上もの人たちの目に留まる。
これを生きがいと言わずして、なんと言う?

読者のみなさんに感謝しながら、今日もがんばる。
薄曇りの、どこかやさしい暖かさを感ずる冬の朝。
全世界のみなさん、おはようございます。
今日は、2月28日、土曜日。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb. 09++++++++++++はやし浩司

●田丸謙二先生

+++++++++++++++++++++++++

ワイフが、「今月も、あと2日ね」と言った。
「?」と思っていると、「今月は、28日までしかないから」と。

ところで、今度の「歩こう会」では、鎌倉の建長寺から八幡宮まで
歩くことになっている。
さっそく、鎌倉の田丸謙二先生に連絡を入れる。
「先生の縄張りを荒らしますから、よろしく」と。
それに答えて、「4月に人工関節を入れる」とのこと。
プラス、「久しぶりだから、ゆっくりしていってください」という返事を
もらった。

帰りのバスの時刻もあるから、そうはいかないが、うれしかった。
プラス、先生に会うのが楽しみ。

先生と出会って、もう39年になる。
長いつきあいになった。
その間に、いろいろあった。
話し出したら、いつもたがいに、口が止まらない。

いつだったか、「ぼくは、東大で最年少で教授になった」と
話してくれたのを覚えている。
田丸謙二先生は、30代の若さで、東大の教授になった。
田丸謙二先生というのは、そういう先生である。

+++++++++++++++++++++++

●頭のよい人

頭のよい人というのは、いる。
たしかに、いる。
しかし悲しいかな、私のような頭では、その人の頭のよさはわからない。
つまり頭のよい人からは、頭の悪い人がわかる。
頭の悪い人からは、頭のよい人がわからない。

一般的に言えば、頭の悪い人というのは、自分では悪いとは思っていない。
先日も、どこか認知症ぽい女性(65歳)と話していたときのこと。
回りくどいことを、何度も繰り返して言った。
で、私が、「ぼくは、そんなバカじゃないと思います」と言ったら、
何がカンに触ったのが、突然、金切り声をあげて、こう言った。
「私だって、バカではありません!」と。

同じようなことは、子どもの世界でもよく見られる。
少し前だが、私がふと、「今度、大阪市で講演をすることになった」と言った
ときのこと。
1人の女子中学生が、ジロッと私を見て、こう言った。
「どうして、あんたなんかが……?」と。

さらに昔。
かなりの問題児(小3男児)がいた。
わがままで、自分勝手。
手がつけられなかった。
そのことを母親に告げようとしたら、その母親は、こう言った。
「あんたは、だまって、息子の勉強だけをみてくれればいい」と。

いろいろある。
あるが、私は、他人には、よほどのバカに見えるらしい。
(自分でも、バカだと思っているから、しかたないが……。)

この日本では、小さな子どもまで、人を、その地位や肩書きで判断する。
地位や肩書きがあれば、ペコペコする。
そうでなければ、そうでない。
しかし私が、こうまで無宿者で生きているかといえば、それには
理由がある。

こんな話をしても、信じてもらえないかもしれないが、真実を話す。

私がそのあと、「ひとりで生きてやろう」と考えたのは、田丸謙二先生に
出会ったからである。
頭のよい人には、たくさん出会った。
が、田丸謙二先生のときは、明らかにちがった。
「とても、この人には、かなわない」と思った。
私が人生で、敗北感を味わったのは、後にも先にも、田丸謙二先生に出会った
ときだけだった。
つまり田丸謙二先生は、今でもそうだが、それくらい頭がよかった。

だから私は、こう決心した。
「私ひとりくらい、無肩書きで生きてやろうではないか」と。
なぜそう決心したかはわからないが、今にして思うと、猛烈なライバル心が
そう思わせたのではないか。

ということで、以後、地位や名誉には、あえて背を向けた。
いろいろな話はあったが、すべて断った。
いくらがんばっても、30代で東大の教授になることなど、私には
できるはずもない。
ないから、最初から、あきらめた。
つまり私がしたいことは、すべて田丸謙二先生が、してみせてくれた。
だから私は、私で、別の人生を歩いてみたい、と。
今、こんな話をしても、だれも信じてくれない。
しかし事実は事実。

で、あのメルボルン大学で、田丸謙二先生と寝食を共にできたことは、
私にとって、人生最大の幸運だった。
田丸謙二先生が、私の人生の方向性を作ってくれた。
その先生に、また会う。

長い長い39年だったが、同時に、あっという間の39年だった。

(補記)
田丸謙二先生が、群馬県のどこかの温泉に行ったときのこと。
旅館のみなが、田丸謙二先生を、中曽根元首相と見まちがえたとか。
田丸謙二先生がどんな顔の人かは、このエピソードでわかると思う。

……そういえば、数年前、浜北市(浜松の北にある町)で、
いっしょに食事をしたときも、店長に、「中曽根さんですか?」と聞かれた。
私は似ていないと思うのだが、たまに会う人には、そう見えるらしい。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB. 09++++++++++++はやし浩司

●2009年度・大学入試問題より

++++++++++++++++++++

大学入試問題の内容が変わってきている。
たとえば……

神戸市看護大……小論文のテーマは、「ワーキングプア」。
正社員と非正社員の賃金格差などを挙げ、解消策を書かせた。

滋賀県県立大文化学部……小論文で「なぜかくも日本人はキャラクターが好きなのか」を
出題。滋賀県は、「ひこにゃん」で注目を集めている。

富山大医学部は、「大学に進学したいけど学費がない」など、読売新聞読者から寄せられた
悩みを紹介。その上で、自分ならどう考えるかを英文で書かせた。(以上参考:読売新聞0
90226)

++++++++++++++++++++

そこで私も挑戦。

●「なぜかくも日本人はキャラクターが好きなのか」

簡単に言えば、見た目でわかりやすいものを好むということ。
てっとりばやく、情報を吸収する。
それを如実に表しているのが、コミック本。
今の若い人たちは、図書館通いをするよりは、マンガ喫茶で時間をつぶす。
「キャラクターを好む」という現象は、その延長線上にある。
言いかえると、日本人の思考力が、それだけ低下しているということ。
……と言うのは、少し飛躍した意見に聞こえるかもしれない。
しかし論理、分析は左脳、イメージは右脳というように、
脳は分担して仕事をしている。
つまり右脳がそれだけ活発に働けば、一方で、左脳の働きがおろそかになる。
その分だけ、思考力は、低下する。

また、たとえば彦根というと、古い世代なら、彦根城。
彦根城といえば、幕末の大老の井伊直弼を思い浮かべる。
桜田門外で暗殺された、あの井伊直弼である。
しかしそうしてどんどんと掘り下げていくと、やがてカビ臭くなってくる。
が、それでは、町のイメージとしては、おもしろくない。
若い世代には、受けない。
そこで「ひこにゃん」となる。

「なぜかくも日本人はキャラクターが好きなのか」ということだが、
しかし私自身は、あのキャラクターと呼ばれる、シンボルマーク(?)が、
あまり好きではない。
どこか安っぽい。
どこか個性がない。
どこか幼稚ぽい。
「絵」としてみるかぎり、「見るに堪えない」。
それにこれだけ氾濫してくると、キャラクターがキャラクターとしての意味を
失ってしまう。

で、最初の結論に戻ってしまう。
簡単に言えば、見た目でわかりやすいものを好むということ。
視覚としてとらえ、イメージとして、それを脳に焼きつける。
キャラクターを瞬間、見ただけで、そこに「彦根」を結びつけることができる。
「彦根」という漢字だけでは、もろもろの情報の中に埋もれてしまう。
だから、キャラクターということになる。

+++++++++++++++++++++++++++++++

思いついたまま書いたので、大学の先生に評点されたら、「C」になるかもしれない。
しかしキャラクターというと、どうじても、あの(着ぐるみ)を連想してしまう。
遊園地やイベント会場で、よく見られる、あの着ぐるみである。

もちろんああした着ぐるみは、おとな向けではない。
子どもといっても、幼児向けである。
だから「なぜかくも日本人はキャラクターが好きなのか」と、私も含めて、
いっしょくたに「日本人は」と言われると、「?」と思ってしまう。
仮にもしそうであるとするなら、つまりは、それだけ日本人が、おとなに
なりきっていないということになる。

ただ誤解してはいけないのは、キャラクターと、シンボル・マークは区別した
ほうがよいということ。
キャラクター、イコール、シンボル・マークではない。
もちろんその逆でもない。
たとえば浜名湖のシンボル・マークは、「うなぎ」。
しかしそのマークが、擬人化され、さらに着ぐるみになると、「かわいい」という
よりは、不気味。
それを好きか、嫌いかと聞かれると、返答に困ってしまう。
もともと好きとか、嫌いとか、そういうふうに判断すること自体、おかしい。

最後に一言。
たとえば漢字のことを、英語では、「チャイニーズ・キャラクター」という。
「象形文字」のことである。
と考えると、今、この日本にあって、新しい漢字が生まれつつあるとも解釈できる。
「彦根」と書くより、「ひこにゃん」を描いたほうが、わかりやすい。
つまり、それだけのこと。
それ以上の意味はないし、また深く考えても、無駄。
そういうこと。


Hiroshi Hayashi++++++++Feb. 09++++++++++++はやし浩司

●2月27日

++++++++++++++++++++

昨日も、ワイフと町までの7・5キロを歩いた。
大またで歩いて、ちょうど9000歩。
時間にして、1時間30分。
途中、ちょっとした坂がある。
賀茂真淵記念館につづく坂である。

苦しそうに歩くワイフをうしろに、私はスタスタ。
坂には、自信がある。

+++++++++++++++++++++

【7つの贈り物(Seven Pounds)】

ウィル・スミスの『7つの贈り物』を見てきた。
よかった。
感動した。
星は、4つの★★★★プラス。

「どうして新しい恋人と、人生をやりなおさないのかな?」という
疑問は残ったが、星は、4つ。
5つでもよいかなというところ。

今週から、『オーストラリア』『送り人(再配信版)』が始まる。
忙しくなりそう。


●暗い朝

足の筋肉痛で、目がさめた。
時計を見ると、午前4時。
そういうときは、起きてしまうほうがよい。
……ということで、起きて、そのまま書斎へ。

で、あれこれしていると、午前7時。
窓の外を見たが、まだ暗い。
居間へおりていって、外を見ると、厚い雲に覆われた曇天。
「道理で……」と思いながら、庭にハトの餌をまく。
こうして私の一日が、始まる。


Hiroshi Hayashi++++++++FEB09++++++++++はやし浩司

【4】(子育て危険度)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(一部を紹介します。もっと読んでくださる方は……
http://hiroshihayashi9.ninja-web.net/page012.html#label1
へ、おいでください。)

あなたのご主人は、どちらの大学ですか?
学歴に興奮する親たち(失敗危険度★★★★)

●おもしろい習性(失礼!)
 親というのは、自分で自分の子どもをバカと呼ぶのは平気だが、しかし他人に言われる
のを許さない。それはそうだが、それと同じように、自分の子どもが評価される場に落と
されると、独特の心理状態になる。動物的な嫉妬心や闘争心が刺激されるらしい。

その一つ、親、とくに母親は、学歴の話になると、興奮状態になる。これは親が共通し
てもつ習性(?)ではないか。夫の学歴、自分の学歴、さらに子どもの学歴となると、
興奮状態になる。なぜそうなのかということは、別として、これをうまく利用して、金
儲けにつなげている人たちがいる。いわゆる受験屋と呼ばれる人たちである。

●ある教育機器メーカーの戦略
 ある教育機器メーカーの説明会でのこと。私も興味があったので、招待状をもって、そ
の会にでかけた。予定では九時三〇分に始まるということだったが、行ってきると、黒板
に、「一〇時から」と書いてあった。そこでしばらく待っていると、うしろのほうからヒソ
ヒソ話が聞こえてきた。サクラである。主催者の教育機器メーカーが送り込んだサクラで
ある。

耳を傾けると、「あなたのご主人は、どちらの大学ですか?」「あなたのお子さんは、将
来、公立、それとも私立?」と。とたん、会場の中におかしな緊張感が漂い始めた。し
かしそれこそまさに、その会社のねらいである。サクラが、「あの中学はむずかしいそう
よ」「進学塾では役にたたないそうよ」と言い出した……。

●親たちは興奮状態に!
 それに拍車をかけるように、一〇時からの説明会では、まずビデオが映し出された。N
研という東京の進学塾が制作したビデオだが、子どもの受験勉強の様子、受験会場に行く
様子、受験しているときの様子、そして合否発表の様子がつぎつぎと映し出された。意味
のないビデオだが、しかし合否発表のところでは、受験に落ちて、泣き崩れる母親や子ど
もの姿が、これでもかこれでもかとつづいた。時間にすれば、約一〇分間程度だったが、
会場がますます異様な雰囲気になるのがわかった。しかしそれこそがまさにその会社のね
らいでもあった。

 やがてその会社の教育機器の説明会が始まり、それが終わると同時に、ワンセット二四
万円もする教材が、飛ぶように売れていた。驚いたというより、それはあきれんばかりの
光景だった。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

近所に人に息子の制服をみられたくナ~イ!
見え、メンツ、世間体(失敗危険度★★★★★)

●家庭教育の元凶
 見え、メンツ、それに世間体。どれも同じようなものだが、この三つが家庭教育をゆが
める。裏を返せば、この三つから解放されたら、家庭教育にまつわるほとんどの悩みは解
消する。

まず(1)見え。「このH市では出身高校で人物は評価されます」と、断言した母親がい
た。「だからどうしてもうちの子はA高校に入ってもらわねば、困ります」と。しかし見
えにこだわると、親も苦しむが、それ以上に、子どもも苦しむ。
 
つぎに(2)メンツ。ある母親は中学校での進学校別懇談会には、「恥ずかしいから」と、
一度も顔を出さなかった。また別の母親は、子どもが高校へ入学してからというもの、
毎朝、自動車で送り迎えしていた。「近所の人に、子どもの制服を見られたくないから」
というのが、その理由だった。また駅の近くの親戚の家で、毎朝、制服に着がえてから、
通学していた子どももいた。が、こういう姿勢は子どもの自尊心を傷つける。
 
最後に(3)世間体。見えやメンツにこだわる親は、やがて世間体をとりつくろうよう
になる。「どうしてもうちの子どもにはA高校を受験してもらいます」と言った親がいた。
私が「無理だと思いますが」と言うと、「一応、そういうところを受験して、すべったと
いう形を作っておきたいのです」と。不登校児になった子どもを、親戚の叔父に預けて
しまった親すらいた。こうした親は何とか「形」だけは整えようとするわけだが、ここ
から多くの悲喜劇が生まれる。私のような立場の人間が、「世間は、あなたのことを、そ
んなに気にしていませんよ」と言っても、ムダ。このタイプの親は、世界は自分を中心
にして回っているかのように錯覚している。あるいは世界中が自分に注目しているよう
かのように錯覚している。

●「しかたないので、C中学にしました」
 見えやメンツ、それに世間体を気にするということは、結局は自分を飾るということ。
そういう親には共通点がある。自分の周囲をウソで塗りかためる。たとえば……。

「私はどこの中学でもいいと思っているのですが、息子がどうしてもA中学と言います
ので、先生、息子の願いをかなえてあげてください」と。そこでその息子にそれとなく
聞くと、「ぼくはどこでもいいけど、ママがそうしてもA中学にしろと言ってうるさい」
と。あるいは「学校の先生はB中学でも合格できると言っているのですが、息子はどう
してもC中学のほうがいいと言って私の言うことを聞きません。しかたないので、C中
学にしました」と。このときも息子に聞くと、「先生がB中学は無理だと言ったので、C
中学にした」と。さらにこんな例もある。
 
Tさん親子の間には、息子が中学生になるころから、会話という会話はほとんどなかっ
た。食事も別々、廊下ですれ違っても目をそむけあう。どんな会話をしても、すべて一
触即発。そんな関係であるにもかかわらず、Tさん(四五歳女性)は、ことあるごとに
その息子が東京のT理科大学に入学したことを自慢していた。「猛勉強をしてくれたおか
げで、T理科大学に入ってくれましてね」と。Tさんの家の居間には、息子の卒業証書
が高々とかかげられている。もちろん息子はほとんど家には帰っていないのだが……。

●私は私、人は人という人生観
他人の目の中で生きれば生きるほど、結局は「自分」を犠牲にすることになる。が、こ
れほどつまらない人生もない。自分の人生をドブへ捨てるようなもの。しかしそれは同
時に、他人の目から見ても、それほど見苦しい人生はない。笑うとか笑われるとかいう
ことになれば、そのほうが笑われる。皮肉といえば、これほど皮肉なことはない。

この見えやメンツ。それに世間体と闘う方法があるとすれば、それは「私は私、人は人」
という、人生観をもつこと以外にない。が、これは容易なことではない。人生観という
のはそういうもので、一朝一夕には確立できない。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

でも、あの子はD小学校ですって!
ブランドにこだわる親たち(失敗危険度★★★)

●テーマはブランド
 参観日のあと、母親たちが校門の内側に立ってワイワイと話し合っている。教育の話か
とおもいきや、そうではなかった。一人の母親がもっていたブランドのバッグについてだ
った。「どこで買ったの?」「わあ、ステキ!」「いくらだった?」「あら、いいわネ~。私
もこんなほしいわ」「あら、あなたのも、ステキじゃない」と。

●人間の思考回路
 人間には思考回路というのがある。人というのは、一度自分の頭の中にその思考回路を
つくると、その思考回路にそって、ものを考えたり、行動したりするようになる。脳の神
経細胞のシナプス(神経細胞の接合部)※が、そのようにできあがったためと私は勝手に
考えている。たとえば暴力団の男たちは、何か問題が起きると、暴力を使ってそれを解決
しようとする。私のようなモノ書きは、何か問題がおきると、文を書いてそれを解決しよ
うとする。それが思考回路である。

●ブランドで選ぶ幼稚園
 同じように、ブランドにこだわる親というのは、そのときどきにおいて、ブランドにこ
だわるようになる。そのほうが本人も楽ということもある。で、一度その思考回路ができ
あがると、その思考回路からはずれたことをするのは容易なことではない。それはそれと
して、このタイプの親は、子どもの教育でもまた、ブランドを重視する。幼稚園でも、学
校でも、ブランドで選ぶなど。中身ではない。あくまでもブランドだ。それはもう信仰の
ようなもの。理由など必要ない。ブランドのある幼稚園や学校なら、安心し、そうでなけ
れば不安になる。そしてその返す刀で、(子どもの中身が変わったわけではないのに)、そ
れ以外の幼稚園や学校へ通っている子どもを「下」にみる。「うちの子はA小学校よ。でも、
あの子はD小学校ですって」と。

●しかし失敗も多い
 が、いつもいつもうまくいくとは限らない。このタイプの親は、反対に自分の子どもが、
その「下」に落とされると、奇怪な行動をとり始める。毎朝、車で自分の息子を送り迎え
していた母親がいた。息子の学校の制服を近所の人に見られると恥ずかしいというのが、
その理由だった。もう一〇年も前のことだが、毎朝、学校の制服を、駅前の喫茶店で着替
えさせていた親すらいた。プライドをキズつけられると、親はそこまでする。こうした親
の心理を理解できないわけではないが、その結末はいつもおかしい。そして悲しい。

※……人の大脳には、一〇〇億の神経細胞があると考えられ、その一個ずつの神経細胞に、
約一〇万個のシナプスがあると考えられている。すると大脳全体で、一〇の一五乗のシナ
プスがあることになり、その数はDNAの遺伝子情報の一〇の九乗~一〇乗を超えること
になる(新井康允氏)。人間の思考が、DNAの設計図の外にあることがこれでわかる。


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.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
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*March 29th 2009

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●09年3月28日

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BW教室にもテーマ音楽がある。
私のHPの、トップページに収録してある。
(あるいは「BW公開教室」より。)

私の二男が高校生のとき、作曲、演奏したものである。
短いが、すばらしい曲である。
(多分に親バカ的評価だが……。)
何度聴いてもあきないし、聴けば聴くほど、
心が温まってくる。

で、勝手に、私が私のHPのテーマ音楽にして
しまった。
一度、二男に、「いいか?」と聞くと、「いいよ」
と言ってくれた。

+++++++++++++++++++++

●親の後悔

その曲を聴くたびに、息子がもっていた感性に、驚く。
薄々は気がついていたが、そのときは、私のほうに、それだけの理解力がなかった。
作曲は息子の趣味だったし、息子はその範囲で遊んでいるだけと思っていた。
が、私はまちがっていた。
先にも書いたように、聴けば聴くほど、その向こうにすばらしい感性が光っているのを
知る。
今の私なら、もし身近に、そういう高校生がいたら、迷わず作曲家の道を進むよう、
アドバイスするだろう。
親も説得する。
しかし私は、それをしなかった。
息子の将来にしても、ありきたりのものしか考えていなかった。
「大学を出て……」「就職して……」と。
が、私は、息子のそういう感性を、もっと伸ばすべきだった。
またその努力すべきだった。
今、そういう後悔が、シクシクと胸をしめつける。
HPのテーマ音楽として使っているが、実のところ、聴くたびに申し訳ないことをした
という気分に襲われる。

【HPのテーマ・音楽は、以下のアドレスから……】

http://www.youtube.com/watch?v=akhdJvb4pkM

value="http://www.youtube.com/v/akhdJvb4pkM&hl=ja&fs=1">name="allowFullScreen" value="true">value="always">src="http://www.youtube.com/v/akhdJvb4pkM&hl=ja&fs=1"
type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always"
allowfullscreen="true" width="425" height="344">



● 説明会

今日は、幼児教室の説明会をした。
「中日ショッパー」という広告紙が、たびたび無料で教室の宣伝してくれた。
そのこともあって、今年は例年の2倍の親たちが、説明会に来てくれた。
うれしかった。
プラス、疲れた。
40回も経験しているはずなのに、説明会だけは、いまだに疲れる。

で、その中に、1人、孫の芽衣そっくりな女の子がいた。
名前をOさんといった。
最初から最後まで、ずっと気になっていた。
「入ってくれればいいな」と思いながら、私の教育方針を説明した。
ともかくも、この1年は、(もうけもの)。
仕事ができるだけでも、御の字。
感謝しなければいけない。

で、Oさんは入会してくれた。
うれしかった。
お母さんはどこか心配そうだったが、私が「いい子ですよ」と言うと、
安心したような表情を浮かべてくれた。
「すばらしい子にしますよ」と言いかけたが、それは言わなかった。
そんなことは、当然のこと。
だから言わなかった。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●態度の類似性

+++++++++++++++++

『類は友を呼ぶ』という。
『似たもの夫婦』ともいう。
人を、たがいに親近させるものは、
「類似性」ということになる。

その類似性について、シュプランガー
という学者は、つぎの6つのもの(「態度」)
に分けて考えた(参考:「性格心理学」
ナツメ社)。

(1) 理論型
(2) 審美型
(3) 社会型
(4) 経済型
(5) 政治型
(6) 宗教型

つまり同じ「型」が同じ者どうしは、
それぞれ、親しくなりやすいということ。
わかりやすく言えば、科学者は科学者
どうし。
芸術家は芸術家どうし、それぞれ
親しくなりやすいということ。

が、「型」がちがうと、親しくなるといっても、
そこには限界があるということらしい。
(型がちがっても、親しく交際している人も
いるが……。)

要するに、まとめて簡単に言えば、
やはり『類は友を呼ぶ』ということになる。

で、私はこれらのほかに、
親しくなる要因として、(あくまでも
親しくなる要因としてだが、)

(7)趣味型(趣味が同じ)
(8)同族型(同族意識、同窓意識)
(9)同目的型(同じ目的をもっている)

の3つを付け加えたい。

+++++++++++++++++

もっとも親近性といっても、内容もレベルも異なる。
「近所づきあい」程度のレベルから、「命を分けあう」レベルまである。
また器用な人になると、それぞれの人と、別の顔を使い分けながら、
親しくなることもある。
おそらくシュプランガーという学者は、きわめて高度な親近性を
問題にしたのだろう。
私のような凡人がつくる人間関係とは、レベルがちがう(?)。

が、ここでふと考えが止まってしまう。
では、いったい、「親友とは何か?」と。
さらに「友とは何か?」と。
あるいは、「妻は、友なのか」と。
(もちろんその反対に、「夫は、友なのか」でもよい。)

ちょうど1年前に、こんな原稿を書いた。

+++++++++++++++++

●夫婦円満のコツ

+++++++++++++++++

夫婦も長い間いっしょにいると、
たがいに相手に合わせようとする。
いがみあっているよりは、妥協できる
ところは妥協し、相手に合わせたほうが
よいと考えるようになる。
そのほうがストレスもたまらない。

こうして夫婦の間には、同調関係
が生まれる。

+++++++++++++++++

仲がよい夫婦でいるためには、たがいに好感をもっていなければならない。
これは必要条件だが、しかしそれだけではじゅうぶんではない。

たとえばこんな例で考えてみよう。

夫は、岐阜県出身で、岐阜S高校の野球チームを応援。
妻は、静岡県出身で、静岡A高校の野球チームを応援。

夏の甲子園で、岐阜S高校と静岡A高校が対戦することになった。

こういうとき夫婦として、いろいろな解決策が考えられる。

(1) 妥協…どちらかがどちらかに、合わせる。
(2) 合理化…「たかが高校野球」と考え、対立を避ける。
(3) 受容…たがいにたがいを認めあう。

これは実際、ある知人から聞いた話だが、日本人男性と結婚した
ブラジル人女性がいた。
その夫婦のばあい、ワールドカップで日本とブラジルが対戦したとき、
そのまま対立関係になってしまったという。
(実際には、妻は、ブラジル人が集まる会場で、ブラジルを応援し、
夫は家で、子どもたちと日本を応援したという。)

が、スポーツならまだしも、宗教がからむと、ことは簡単ではない。
とくに妻が、どこかのカルト教団(狂信的な信仰をする団体)に
入信したようなばあい、である。

こういうケースのばあい、(2)の合理化は、むずかしい。(3)の
受容についても、たいてい妻のほうが一方的に夫の価値観を否定する
ようになるので、それもむずかしい。

残るのは、(1)の妥協ということになるが、妻のほうが夫に妥協する
ということは、信仰そのものがもつ性質上、ありえない。
夫の側の一方的な妥協が強いられる。

が、その妥協に失敗すると、ストレスは急速に増大し、やがて限界を超える。
具体的には、「離婚」という言葉が、夫婦の間から出てくるようになる。
これは夫だけの問題ではない。
中には、「離婚はぜったいだめ」と教えるカルト教団もある。
妻自身も、信仰と離婚のはざまで、もがき苦しむことになる。

実際、その処理に失敗して、42歳という若さで、亡くなってしまった
男性がいる。
くも膜下出血だったという。
その話を聞いたとき、私はその背後で起きた、壮絶な家庭内宗教戦争を想像した。

さらによくあるケースとしては、不倫がある。

夫婦、どちらか一方の不倫が発覚したようなばあいを考えてみよう。

こういうケースでは、(1)の妥協ということは考えられない。
「あなたが不倫をしたから、私も不倫をしてきます」というわけにはいかない。
そこで(2)の合理化、もしくは(3)の受容ということになる。

合理化というのは、高校野球と同じように、「たかが不倫ではないか」と考え、
自分を納得させることをいう。
受容というのは、「夫婦といっても、たがいに束縛しあうのはよくない」などと
考えて、相手の行為を認めることをいう。
しかしそれにはかなり高度な、精神的操作が必要である。
昔、見たフランス映画に、そういうテーマを扱ったのがあった。

晩年に近づいた男性が、若い女性と結婚した。
しかし男性は、性的な満足感を妻に与えることができなかった。
そこで男性は妻の不倫を容認することによって、夫婦の愛情をさらに昇華させた。

……以上のケースは、いわば特殊な例ということになる。
こういうケースは別として、私たちは日常生活において、つねに、選択を迫られる。
妥協か、合理化か、さもなくば受容か、と。

それがじょうずに処理できる夫婦を、(仲のよい夫婦)といい、そうでない
夫婦を、そうでないという。
表面的な様子だけを見て、たとえば夫婦げんかが少ないから、仲がよいとか、
少ないからそうでないとか判断してはいけない。

あとは、たがいに前だけを見ながら、前に向かって進む。
夫婦というのは、けっして見つめあってはいけない。
それが夫婦円満のコツということになる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 夫婦論 夫婦円満)

+++++++++++++++++++

しかしやはり長い目で見ると、「態度の類似性」が、親近感の基本になっているのが、
わかる。
夫や妻にしてもそうで、もし夫婦円満をめざすなら、「類似性」の追求が、
そのカギを握ることになる。
だから西洋ではこう言う。

『夫婦はけっして、見つめあってはいけない。互いに手を取り、前を見て歩く』と。

で、私も今や、満61歳。
ジー様になってしまった。
そういう自分を振り返ってみると、いつも孤独との闘いだったような気がする。
友といっても、数えるほどしかいない。
「命を分かちあえる友」となると、ワイフくらいしかいない。
しかしワイフは、シュプランガーの説く「態度の類似性」の「型」の
どれにも当てはまらない。
私が考えた3つの「型」にも、当てはまらない。
あるいは「友」と考えているのは、私の思いあがりにすぎないのかもしれない。

実際には、相互に依存しているだけ。
あるいはひょっとしたら、「共依存関係」かもしれない(ゾーッ!)。
さらに「支配と服従関係」かもしれない(さらに、ゾーッ!)。

が、さらに恐ろしいことに、このところ孤独感が和らぐどころか、強くなって
いるように感ずる。
だれと話していても、「そんなことは、Aという学者が、遠い昔に説明しているの
になあ」とか、「その問題の奥には、もっと別の問題があるのになあ」と、
そんなふうに考えてしまう。
とたん、その人との間に、(距離)を感じてしまう。
ときに、その人を、超え難いほど遠くに感ずることもある。
「この人に、私の考えを説明したら、10年はかかるだろうな」と。
あるいは「分かりあうのは、永遠に不可能だろうな」と。

だからやはり、「型」ということになる。
おもしろい考え方だと思う。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
シュプランガー 態度 態度の類似性 夫婦円満 親友論 親しみ)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●3月28日(M党のOZ党首、立ち木問題)

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●M党のOZ党首

M党のOZ党首が、「続投する」と、自らの意思を表明した。
しかしこの表明で一番、胸をなでおろしているのが、J党。
M党による政権交代は、これで事実上、不可能になった。
国民の約80%は、OZ党首の「説明」に納得していない(C新聞)。
私も納得していない。

さらに驚くべき発言がつづいた。

M党内部で、公然とOZ氏批判をした国会議員がいた。
それに対して、OZ派の国会議員(M党)が、「自分を何様だと思っているのか」と、
かみついた(テレビ報道)。

ヘ~~エ?

M党という政党は、そういう政党だったの?
同僚の国会議員に対して、「何様だと思っているのか」は、ない。
要するに、「だれのおかげで国会議員になれたと思っているのか。
生意気言うな!」という意味らしい。
この言葉は、そっくりそのまま、M党・OZ派のみなさんに送りたい。


●立ち木問題で、知事が辞任(?)

これまたおかしな、前代未聞のできごとが、この静岡県で起きた。
たかが(失礼!)、立ち木問題程度のことで、知事が辞任を表明した。
ことの発端は、立ち木。
はじめから終わりまで、立ち木。

今度開港する静岡空港の滑走路の先に、150本程度の立ち木がある。
滑走路の、ちょうど真正面に、である。
(その周辺の場所には、木はなく、その部分だけに、剃り残したヒゲのように
立っている。)
そのため開港は遅れ、プラス1億円程度の改修費がかかった。
それについて、立ち木の地権者のO氏は、「知事の辞任が条件」と、静岡県側に迫った。
つまり「知事が辞任しないかぎり、立ち木は切らない」と。
それを受けて、静岡県知事が辞任を表明した。

ここで再び、民主主義・論。
私権の保護は、民主主義の根幹である。
それは認める。
しかし私権とっても、絶対的なものではない。
(保護しなければならないものかどうか)という観点から、フィルターがかかる。
そのフィルターをくぐりぬけないかぎり、世論の支持を得ることはできない。
もし私権を無制限に保護するとなると、空港どころか、道路一本、建設できなくなって
しまう。

そこで立ち木。
たかが立ち木(失礼!)。
その立ち木を切ることで、地権者にどんな被害が及ぶというのか。
地権者の生活に、どれほどの損害を与えるというのか。

一方、静岡県側は、すでに改修費に、県は1億1000万円も支出している。
この先、さらに1億円程度の追加費用が見込まれている(C新聞)。
開港の遅れによる被害も、相当な額に達している。

それについて、地権者のO氏は、こう述べているという。

「週明けの30日に、実務レベルの話し合いに入りましょう」と。
つまり「立ち木をこちらが切るか、県に切ってもらうか。切り方はどうするか。
そんな具体的な話を詰めていきたい」(C新聞・09・3・28)と。

「実務レベルの話し合い」(?)。
たかが立ち木、150本を切り倒すために、「実務レベルの話し合い」(?)。
どこか、「?」。
私には、理解できない。

繰り返すが、たかが立ち木(失礼!)。
その上で、「(立ち木を切るには)、知事の辞任が条件」とは!

静岡空港には、いろいろ問題はある。……あった。
当初、はげしい反対運動が起きたのも事実。
その間に、いろいろな(わだかまり)ができたのも、わかる。
ここまでこじらせてしまった県側にも、問題がないとは言わない。
しかし空港は、完成した。
……してしまった。

で、やはりどう考えても、たかが立ち木(失礼!)。
私も、農地を一度、宅地に転換するとき、杉の木を、数百本植えた経験がある。
そしてその6年後、5~8メートルを超える杉の木を、切り倒した経験がある。
切り倒すだけなら、半日でできる。
また立ち木そのものには、それほどの財産的価値はない。
このあたりでも、20~30年木で、一反(300坪)、50~70万円が相場。

いろいろ言いたいことはあるが、ここまで。
「こんなことがあっていいのかなあ?」と思ったところで、おしまい。
あとは、みなさんが胸の奥で考えていることと、同じ。


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●口のうまい人(Those who flatter)

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ふつう、「口のうまい人」というときは、
つぎの2つの意味が含まれる。

ひとつは、(自分のことをよく思わせるために)、
口がうまいことをいう。

もうひとつは、(他人の悪口を言うのに)、
口がうまいことをいう。

ほかにも、お世辞がうまい、おじょうずがうまい、
おだてる、へつらう、など。
ぺらぺらとしゃべって、相手の心を、自分の
思うがまま、誘導していく。

最近、こんな会話を、ある女性(60歳)とした。
その女性が、こう言った。

「あのAさん(65歳)って、義母の介護では
苦労なさったんですってねエ……。何でも
献身的な介護だったそうですよ」と。

そこですかさず私が、「その話は、だれに聞きましたか?」
と聞くと、「Aさんです」と。

Aさんという女性は、私もよく知っている。
口のうまい人で、たとえば他人の悪口を言うときも、
さも同情しているかのような言い方で、言う。

「Bさんって、本当に、かわいそう……。
私、もう、かわいそうで、その話を聞いて、涙が
出そうになりましたア……。
いえね、ひとり息子のX男君がね、無免許で
車を運転して、逮捕されてしまったんですって……。
あんな若いのに、もう前科がついてしまったんですって……。
私、かわいそうで、かわいそうで……」と。

涙声にはなるが、しかし涙は、ぜったいに出さない。

そんな人の話を真に受けて、「苦労なさったんですってね」は、
ない。
つまり、ウソ!

++++++++++++++++++

口のうまい人には、注意したほうがよい。
それだけ悪口を言うのにも、たけている。
つまり両刃の剣(?)。

だからあなたの近くに、口のうまい人がいたら、すかさず、こう思ったらよい。
「別のところでは、私の悪口を言っているぞ」と。
それには、理由がある。

口のうまい人は、つねに、自分の心を偽っている。
あるいは自分の心が、どこにあるかもわからない。
(口がうまい)という能力には、たけているが、その分だけ、思考力が浅い。
ものの考え方が、享楽的、刹那(せつな)的、欲望的。
その場の雰囲気に合わせて、言っていることの内容が、クルクル変化する。
もちろんウソも多い。
あるいは事実とウソを、巧みに混ぜる。

だから相手によっては、今度は、あなたを、酒の肴(さかな)にする。
悪口だろうがなんだろうが、知っていることは、何でも利用する。

心理学的に言えば、心の開けない人、つまり基本的不信関係にある人とみてよい。
他人と良好な人間関係を結べない。
結べない分だけ、孤独。
だから外の世界へ出て行っては、そこでシッポを振る。
見た目は、社交的で、派手。
しかしれは、あくまでも仮面。
そのため当の本人は、疲れる。
神経疲れを起こす。
あとは、この繰り返し。

このことは、その反対の位置にいる人を見れば、わかる。
たとえば私のワイフ。
私のワイフほど、口べた女性は、そうはいない。
真正直というか、バカ正直というか……?
私のほうが、今でも、ときどきワイフにこう言うときがある。
「もう少し、おじょうずを言ったらどうだ!」と。

この世の中、ある程度は、口がうまくないと、うまく生きていかれない。
とくに商売の世界では、そうである。
それはわかるが、ことプライベートな世界では、やはりあるがままに生きた方が
よい。
そのほうが楽。
言うなれば、口のうまい人は、心の中は、ゴミだらけ。
ゴミがない分だけ、心が軽い。

で、先に書いたAさんだが、今では、だれにも相手にされていない。
みな、(私も含めて)、適当に調子を合わせているだけ。
どこまでも、どこまで、あわれで、かわいそうな女性である。
それを感じているのか、Aさんは、ますます口がうまくなる。
あとは、この悪循環。
自分で自分の墓穴を、どんどんと深くしていく。

(付記)

口のうまい人には、いろいろな特徴がみられる。
「布石」「玉石混交」が、それら。

「布石」というのは、あからじめ、別の話題の中に、重要なキーワードを混ぜる
ことをいう。
ちょうど碁に例えるなら、周辺に、ポンポンと言葉をはさんでおく。
どうでもよいような話をしながら、その間ごとに、こう言う。
「近所に、ひとり暮らしの老人がいましてね……」
「私、見るにみかねて……」
「その老人の息子がね、勝手に借家を売ってしまったんですって……」と。
そしておもむろに、こう切り出す。
「だから私、その老人のために、必要な仕事を、してあげてますのよ」と。

「玉石混交」というのは、ペラペラとどうでもよい話をしながら、その中に、
重要な話を混ぜていく。
相手が反論したり、質問できないような状態を作っておいて、それで了解を
取りつけたようにして、会話を終える。
そしてあとになって、その相手が、「話がちがいますよ」などと言ったりすると、
「あら、あなた、この前、了解してくれたではありませんか。
それを今になって、ダメだと言われても、私は困ります……」と。

こうした口のうまい人への対処方法は、ただひとつ。
そのつど会話をさえぎりながら、自分の意見をしっかりと伝えること。
けっして遠慮してはいけない。
ためらってはいけない。
それができないなら、そういう口のうまい人とは、話はしないこと。
あるいは徹底して聞き役に回り、あとは無視してすます。

私のばあいは、「ちょっと待ってくださいよ」というような言い方をして、
その人の意思や、思惑を確認するようにしている。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
口のうまい人 お世辞のうまい人 へつらう人 基本的不信関係)


Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司

●通俗性

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通俗的な人は多い。
多いだけではない。
加齢とともに、さらに多くなる。
パワーをましてくる。

たとえば主夫業についても、問答無用式にこう言う。
「そりゃあ、林君、男は仕事だよ。仕事をしてこそ、
男だよ」と。

父親像についても、「父親というのはね、家の中で
デンとしているのがいいんだよ。一家の大黒柱
なんだから」と。

親論についても、「親は親だからな。どんなことがあっても、
親には逆らっちゃいけないよ。生んで育ててくれたんだからさ」と。

国家論についても、「国あっての民だろ。日本は、一民族、
一国家。この純潔さこそが、大切なんだよ」と。

こうした通俗性とは、どう闘えばよいのか。
またどうして人々は、加齢とともに、ますます通俗的に
なっていくのか。

通俗性を主張する人は、「過去」「伝統」を背負っているから強い。
自分で考えて、そう言うのではない。
「昔から、人間はこうだ」という論陣を張る。
それが転じて、「人間は、こうあるべきだ」となる。

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●通俗的になる人たち

60歳を過ぎると、とたんに多くなるのが、通俗的な人たち。
思考回路そのものが、過去へ過去へと、回帰していく。
その理由として、最大のものは、脳みその退化である。
こんな例で考えてみよう。

たとえば英単語。
20代のころまでに覚えた英単語というのは、しっかりと脳みその中に残っている。
今でも、即座に、思い出せる。
しかし50代ともなると、そうはいかない。
覚えるのもたいへんだが、すぐ忘れる。
記銘力、保持力、その双方が衰える。
衰えるならまだしも、バケツの底に穴があいたような状態になる。
その穴から、知恵や知識が容赦なく、流れ出ていく。
英単語もそうだ。

それもたとえるなら、タマネギの皮のようなもの。
外側からどんどんと、はがれて落ちていく。
つまり新しい記憶ほど、早く、はがれ落ちていく。

最後に残るのは、中心部にある、古い記憶のみということになる。
このことは、介護センターにいる老人たちを見ればわかる。
あの人たちはみな、過去の話ばかりしている。
子どものころの話とか、若いころの話ばかりしている。

●例外はない

こうして考えてみると、人は、加齢とともに、通俗的になるのではなく、
若いころ身につけた、(常識?)に戻っていくということがわかる。
あるいはそのあと身につけた、知識や知恵が、はがれ落ちてしまう。
わかりやすく言えば、バカになっていくということだが、それではあまりにも失礼。
しかしそれほど、まちがってはいない。

というのも、20代以後、結構、国際的な場で活躍した人ですら、通俗的になって
いく人は、いくらでもいる。
大企業で、要職を経験したような人でも、通俗的になっていく人は、いくらでも
いる。
もちろん、小さな世界だけで生きてきた人ほど、通俗的になる。
が、やはり特別な人だけが、通俗的になっていくわけではない。

●精進(しょうじん)

では、通俗性と闘うためには、どうすればよいのか。
そのためには、何が通俗的で、何が通俗的でないかを、判断しなければならない。
たとえば「男は仕事だよ。女が仕事に口を出すのは、まちがっている」と主張する
人がいる。
「どんな親でも、親は親だからな。逆らうのはよくない」と主張する人でもよい。
(今でも、ちゃんと、いるぞ!)

そういった通俗的なものの考え方をする人に出会うと、私のばあい、絶望感に近い
ものを感じてしまう。

そういう人たちの、ガリガリになった石頭を変えるのは、まず不可能。
順に説明しようにも、それよりも早く、脳みその老化が進んでしまう。
仮に新しい思想を話しても、そういったものほど、早く、忘れてしまう。
だから、私のばあい、「そうですねエ~」とか言って、逃げてしまう。

が、他人は他人、私は私。

では、あなたはどうか?
この文章を読んでいる、あなたは、どうか?

そこで出てくる言葉が、「精進(しょうじん)」。
私たちは常に、前に向かって進む。
脳みその底に穴があき、そこから知識や知恵が流れ出ていくなら、それ以上のものを、
毎日補充していく。
通俗性と闘うには、それしかない。
けっして通俗的であることに甘んじてはいけない。
甘んじたとたん、あなたの思想は後退する。
つまりそれ自体が、一歩、死に近づいたことを意味する。

●息(いき)ると、生(い)きる

60歳を過ぎて、「ただ息(いき)ているだけ」という人は、少なくない。
またそういう生き方を、理想の生き方と誤解している人は、多い。
ほとんどが、そうではないか。
「老後は、旅行を楽しむよ」
「孫の成長を見守るよ」
「思う存分、庭いじりをしてみたい」と。

しかしこの年齢になると、仮に1年も遊んでしまうと、もう元(もと)に戻れなくなる。
1年遊んだあと、「仕事に復帰」ということは、まずありえない。
つまり脳みその硬直化は、それくらい早いスピードで、その人を襲う。
息(いき)始めたとたん、その人は、ただ息(いき)る人になってしまう。
この私も、こうして何らかの形で、毎日文章を書いているからこそ、書ける。
が、数日も書かないでいたりすると、調子を取り戻すのに苦労する。
今年の正月がそうだった。

私は、あの恐ろしい、三日酔いにかかった。
暮れの12月30日の午後から、正月2日まで、はげしい頭痛と吐き気に苦しんだ。
体重が、62キロ台まで減ってしまった。
(ふだんは、64~66キロ台。)

で、正月だから……ということで、そのあとパソコンに向かったが、頭の中が
モヤモヤするだけで、どうしても文章が書けなかった。
さらにこんなこともある。

私にも夏休みや春休みがある。
その休みの間、たった1週間でも、子どもたちから離れると、育児論が書けなく
なってしまう。
これは本当のことである。
けっしてオーバーなことを言っているのではない。

子育て論というのは、毎日子どもを見ていてはじめて、書ける。

●「損」

私も、考えることをやめたとたん、その時点から、通俗的になっていく。
というのも、これは、大脳連合野が司る、(思考)の問題ではないからである。
脳みそそのものの、器質的変化によるものだからである。

そういう意味では、老化は、例外なく、だれのところにもやってくる。
今、「私はだいじょうぶ」などと、高をくくっているあなたのところにも、やってくる。
ひょっとしたら、肉体の老化よりも、脳みその老化のほうが、早いのでは?
体はピンピンとしているのに、考え方そのものが、通俗性のかたまりといった人は、
少なくない。

何らかの形で、若い人たちと接点をもっている人は、まだよい。
しかしその接点をなくすと、さらに老化は進む。
それがよいことなのか、悪いことなのかということになれば、悪いことに決まっている。
「悪い」というより、「損」と考えたほうがよいかもしれない。
与えられた時間は同じでも、その時間を2倍、3倍として生きることもできる。
が、老化に身を任せてしまうと、それこそ、10年を1年にして生きるようになって
しまう。
だから、「損」。

たった一度しかない人生。
だったら、思う存分、密度の濃い人生を生きる。

●さあ、通俗性と闘おう

通俗的に生きることは、楽なこと。
みなと同じことを考え、同じことをすればよい。
しかし、まだあなたの人生が終わったわけではない。
60歳であれば、20年は、ある。
50歳であれば、30年は、ある。

20年といえば、生まれてから、成人するまでの年月に等しい。
生き方によっては、あなたは、もう一度、青春時代を経験することもできる。
あの世で生まれ変わることを願うくらいなら、現実にそこにある20年を
大切にしたほうがよい。
あの世などという、あるともないともわからないものに、希望を託すほうが、
どうかしている。

さあ、あなたも勇気を出して、通俗性と闘おう。
そういう前向きな姿勢の中から、生きるエネルギーもわいてくる。
そしてあなたの周囲で通俗的なことを口にする人がいたら、あなたは鼻先で、
フンと笑ってやればよい。

今の私が、そうしている。

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老後の人生論)


Hiroshi Hayashi++++++++March・09++++++++++はやし浩司

●認知症の問題
 
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認知症というと、認知症になった人だけが
問題になる。
気の毒なこととは、思う。
かわいそうとは、思う。
「私はなりたくない」とは、思う。
しかし我らその年齢の者たちは、認知症に
なることによって、周囲の人たちに、
多大な迷惑をかけることを忘れてはいけない。

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●たいへんな被害!

A氏(今年55歳)の近くに、認知症の老人(男性)が、1人住んでいる。
はっきりとした診断名はわからないが、Aさんは、「ピック病ではないか」と言っている。
アルツハイマー病に似ているが、脳のある部分だけは、そのまま。
会って話をしてみると、ふつうの人と、とくに大きなちがいは感じない。
しかし、やること、なすこと、これが、めちゃめちゃ。

道路に車を止めておいたりすると、クギかコインで、傷をつける。
ナンバープレートに、落書きする。
あるいはすぐパトカーを呼ぶ。

さらにパチンコを使って、窓ガラスを割る。
自転車のタイヤに穴をあける。
飼い犬に石を投げる。
屋根に牛乳瓶を投げる、などなど。

一度は、庭先に放火されたこともあるという。
このときはさすがのAさんも、堪忍袋の緒が切れて、警察を呼んだという。

ほかにもいろいろあるが、Aさんは、こう言う。
「犯人は、隣のX氏(今年83歳)ということはわかっているのですが、
なにしろ、証拠がないのです」と。

X氏は、毎日、毎晩、Aさんの家をのぞいているらしい。
そしてスキをうかがって、その間に、悪さをするらしい。
Aさんは、防犯用のカメラをつけたが、電源を入れていないときを見計らって、
するという。
先ほども書いたように、脳のある部分は、かなり正常(?)ということになる。

で、一度、Aさんは、息子氏(現在40歳、独身、同じH市に住む)に
相談したことがある。
が、かえってその息子氏は、怒ってしまったという。
「うちの親父はがんこだが、そんなことをするような人ではない。
親の悪口を言うやつは、許さない」と。

私自身も、認知症になるのはいやだが、しかしなったらなったとき。
が、それ以上にいやなのは、認知症になることによって、みなに、迷惑をかけること。
私のばあい、こうしてものを書くのを趣味(道楽?)にしているから、
そのうち、とんでもないことを書くようになるかもしれない。
四方八方から、名誉毀損で訴えられるようになるかもしれない。
そうなったら、どうしたらよいのか。

怒った息子たちが、私のパソコンを、片っ端から破壊するかもしれない。
想像するだけでも、ゾーッとすることだが、ありえない話ではない。

認知症というと、それにかかった人だけが問題になるが、その人によって
迷惑を蒙る人たちもいるということ。
それを忘れてはいけない。


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